コラム

 公開日: 2013-07-08  最終更新日: 2014-06-04

花文化7 遠州・華道

遠州・華道


小堀遠州を流祖とする遠州(旧 正風遠州流)は、江戸文化期に初世貞松斎米一馬が『衣之香口伝折』を刊行し、流の規矩を確立しました。現代に伝わる伝統流派の一つであり、流麗な曲線の美を誇る日本のいけばなの代表的なものです。
 小堀遠州400年より14代現宗家七世貞松斎米一馬(芦田武久)まで伝統を守りつつ、時代に適応したいけばなを創作し現代に至っています。
 「鹿鳴館」を建築したジョサイア・コンドルが1891年に刊行した「ザ・フローラル・アートオブ・ジャパン」の中で遠州のいけばなを驚嘆の目で西欧に紹介しています。



遠州の生花(古典生花)は、円相と、天・地・人の理想をもとに「曲・質・時」の内容をととのえて、自然の理想美を求めてきました。

正風遠州流の生花、正しくいうと、遠州流正風挿花、又は遠州流挿花正風体の基本は「正風の花のかたちはなべてみな一円相に納るるなりけり」という歌にも示されているように、「一円相」の理念によって形づくられています。

円相というのは、万物のもとや、はじめを意味する「本体」のことであって、角に対する丸という意味だけの円ではありません。「不円不方(円ならず方ならず)」といわれるように丸や角(方)を超えたものとして認識されます。ちょうどそれは、花卉草木に置く白露のようなもので、それ自身は無色透明ですが、花卉草木に宿ったときにはじめてそのものの色に染められるのです。この白露のように虚空そのものでありながら、いっさいのもとになるのが「本体」なのです。またそれは、存在するもの皆包むものとして「大有」ともいわれます。清浄透明の真如一乗の世界が、遠州の円相の理念の根源をなしているのです。

いっさいの形を超えた「空」の円相は輪廻や循環などを契機にして「一円相」に関連していきます。つまりそれは、宇宙的リズムとしてはたらき、春から夏、夏から秋、秋から冬、そしてまた冬から春とひとめぐりします。ここではじめて「一」という形が出てきます。「空」から「一」へすすみ、「無」の円相から「一」の円相に発展するのです。

「円相」は「空」の円相の場から天地自然のリズムにを受け継ぎ、それを花の形おいて表現する場でもあります。

正風遠州流の生花の本質を形づくる一円相の理念は、単に仏教にみられるばかりでなく、西洋哲学や中国の易経・儒教思想の中にも流れている考え方です。たとえば易経では、「元享利貞」ということばがあります。これは、春夏秋冬の順序で時間がたえずぐるぐるまわって元にもどり、たえず円相を描くということを意味します。これをみてもわかるように、すべて自然の摂理か発した考え方で、非常に普遍的な発想でもあるわけです。

この一円相の考え方は、室町時代頃からいろいろな芸道に深く入り込んでいますが、その頃起こったいけばなもその例外ではなく、立花などにもみられるように、早くから円相に基づいた造型がくりひろげられてきたのです。けれども遠州の花道において、特にこの考え方が強くおし出され、初世米一馬がこれを完成したといえるでしょう。さらに先代の六世米一馬が集大成にこれをまとめたのです。




ちょっと止まらないくらい色々あり・・・要約出来ません・・・凄いですね・・・

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