コラム

 公開日: 2018-01-19 

「うがい」をするだけでも歯周病の予防効果になる!

日本人が歯を失う一番の原因となるのが歯周病です。自覚症状が少なく気づかないうちに重症化してしまうのが怖いところです。初期症状の特徴を知り、早めの発見・治療を心がけましょう。

予防には歯磨きとともに、うがいを取り入れましょう。意識して行うことで口内の細菌を減らすことができます。

日本人が歯を失う理由は歯周病 

日本人が歯を失ってしまう原因の最たるものは歯周病です。虫歯だと思っていえる人も少なくないと思いますが、虫歯は第2位です。

歯周病は静かに進行し、最終的には歯が抜けるほど悪化してしまいます。

成人の歯周病は高齢になるほど進行し、重症化しやすいというリスクがあります。高齢になって歯が次々と抜けて自分の歯が無くなるのは年齢のせいにされがちですが、本当は歯周病で歯と歯茎が弱った結果なのです。

厚生労働省の歯科疾患実態調査からは、4ミリメートル以上の歯周ポケットのある人の割合が分かります。これは、歯と歯肉の間のすき間が病的なほど広がり深くなった状態です。歯周病のひとつと考えてよいでしょう。

平成23年までは、45歳~54歳では33%で、それ以降の年齢になると40%を超えていました。それが平成28年の調査では25歳~34歳でも32%、35歳~44歳で43%、それ以降では50%前後となっています。

つまり、進行した歯周病の症状がある人の割合が若年齢化しているということです。

歯周病になりやすい体質、生活習慣とは?

こうしてみると、大人になると多くの人が歯周病で歯を失う危険にさらされていることが分かります。歯周病の進み方は個人差が大きく、年齢や生活習慣が同じでも悪化する人とそうでない人がいます。

残念ながら、歯周病になりやすい人というのは存在します。それにはいくつか要因があります。

大きなところでは体質です。持って生まれた免疫力や健康状態、歯や唾液の質もみな同じではありません。

そして環境です。運動不足、不規則な生活、睡眠不足といった現代人にありがちなライフスタイルは歯周病のリスクを高めてしまいます。

喫煙者であればさらにリスクは上がります。タバコに含まれるタールによってプラークが歯につきやすくなるほか、ニコチンが血流を低下させることなどが原因です。

口の中の環境も要因の1つです。口内の在住菌が多ければ多いほど歯周病にかかりやすくなります。悪性の菌が多いほど進行のスピードは速まります。気になる方は検査で一度調べてみてください。

出血・腫れ・ネバネバ・口臭など歯周病かも?と気づく初期症状

歯周病は、初期のうちは自覚しやすい症状がないまま進行することが多い病気です。虫歯のようにしみたり痛んだりということがあれば対応もできます。しかし、実際には歯肉が腫れてきて、ウミが出るようになって気づく場合もあります。

この段階ではすでに重症化しています。早期に発見し治療を行っていれば治るものですが、気づかないままに歳を重ねてしまうことで歯周病が進み、最悪の場合は歯を失ってしまいます。

失った歯を再生するのは大変な労力とお金がかかります。自分にとって一番良いのは自分の歯です。歯を失う前に歯周病を食い止めることが大切です。

そのためには早期発見が欠かせません。定期的に歯科で定期検診を受けることがおすすめですが、まずは毎日の歯磨き後にできるセルフチェックをしてみましょう。

【歯肉の色】
鏡で歯茎の色を観察します。そうっと下唇をめくって歯肉の色を見てください。下唇の色よりも少し薄いくらいがちょうどいい状態です。
下唇よりも濃いピンクだったり、赤い色むらがあったりするのならば、歯肉が炎症を起こしている可能性があります。上の歯肉も同じようにチェックをしてください。

【歯肉の腫れ・出血】
ある程度歯周病が進んでくると、歯肉がぼってりと厚くなり、ブヨブヨしてきます。赤くまだらにムラが出ていることもあります。
特に注目したいのが歯肉と歯の境目です。アーチが引き締まっておらず、赤くぷっくりとしている場合は歯科で診てもらいましょう。歯磨きや歯間ブラシなどを使った時に、歯茎から出血するのも良くありません。

【ウミ】
悪化してくると歯肉が腫れてウミが出ることがあります。

【歯のぐらつき】
歯周病が重症化すると歯を支える歯槽骨が弱ります。そうなると指で押しただけでも歯がぐらつくようになります。
放置すると歯並びにまで影響するので、すぐに診てもらいましょう。

うがいの目的・効果

歯周病の予防にはプラークコントロールが基本です。毎食後、時間をかけてブラッシングと歯間ケアを行うことが望ましいのですが、職場や出先ではなかなかそうも言っていられないでしょう。

そういった場合、歯磨きはできなくても、うがいくらいならばなんとかなりますよね。ただし、うがいをするにしても正しく行わなければ効果はあまり期待できません。せっかくやるのならば、歯周病予防になるようにしましょう。

水を口に含みますが、このときたくさんの量だとあまり水を動かせなくなります。少量の水で力を入れて勢いよく動かすことで、残された汚れが落ちやすくなります。口内の水は一方向だけではなく、前後左右の歯にまんべんなくぶつけます。水はできる限り早く移動させること。初めのうちは口が疲れるくらいで正解です。

基本はブラッシングですが、補助的な予防法として覚えておいて損はありません。朝起きたときに行うのも効果的です。就寝中は口の中で細菌が増殖しています。何もせずに朝食をとれば、細菌もいっしょに飲み込んでしまうことになります。歯磨きは朝食後という人は、取り入れてみてください。

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きとう歯科クリニック [ホームページ]

歯科医 鬼頭昌盟

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