コラム

 公開日: 2014-10-27 

水子にしてしまった罪悪感から離れられません

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




人生相談です。

「水子になってしまった我が子への罪悪感が消えません。
 ご供養の方法も周囲からあれこれ言われるし、子供に関する話題を耳にすると、いったまれない気持になります。」

 お答えしました。

「水子供養やペット供養などでよくお唱えし、『すごいですね』『とてもわかりやすい』『目から鱗が落ちる感じでした』と言われているのが『地蔵菩薩讃歎(サンタン)経』です。
 その一部です。

『この世に過ごす父母たちよ○真にわが子の救済を○涙の中で願うなら○この世において恵まれぬ○子供や病気の人々に○わが子に代わって善根(ゼンコン)を積むことこそが供養なり○ここに地蔵の大悲心○在るを悟って自らも○地蔵となって励むべし』

(この世の父であり母である人々よ、早世した我が子の救済を心から願うならば、いつまでも悔いたり悲しんだりばかりしていないで、周囲の恵まれぬ子供や病気の人などのために、我が子に成り代わって手を差し伸べ、我が子がこの世で積めなかった功徳を積んであげる真の供養を行いなさい。
 あの世で、子供の苦を身代わりとなって取り除き、この世の親達へも身代わりの姿を示すのが地蔵菩薩の大いなる慈悲心であることを悟り、自分も身代わり地蔵菩薩の姿となって励みなさい)

『過去の罪障拭(ヌグ)わんと○念(ネガ)わば地蔵に心から○深く帰依(キエ)して身代わりを○たのみ参らすことなるぞ。○地蔵菩薩に帰依するは○その真言を一心に○誦持(ジュジ)することに他ならず○されば地蔵の真言は○呵々大笑(カカタイショウ)の訶(カ)字にして○至心に念誦(ネンジュ)するならば○必ずこの身に喜びの○地蔵の笑い聞くならん。』

(自分が過去に犯した罪科をぬぐい去ろうと願うならば、地蔵菩薩に心から深く帰依し、身代わりとなって自分の罪科も消滅させてくださるようにおすがりしなさい。
 帰依するとは、その真言を一心にお唱えすることです。
 そうすれば、地蔵菩薩の真言に含まれる呵々大笑のカという字の不思議な力で、きっと、地蔵菩薩がカカカと笑うような喜びの声を聞くことができます)

 貴方様が苦しんでおられるように、この世には、そして貴方様の周囲には、苦しんでいる子供も、親も、たくさんおられるはずです。
 お地蔵様へ合掌し、思いやりの心を広げれば、そうした人々の思いが感じられ、貴方様の心に優しい気持が起こったり、口から優しい言葉が生まれたり、優しい行動が実践されたりすることでしょう。
 それは、貴方様が貴方様のいのちと心と身体そのままで、お地蔵様になっていることを意味します。
 私たちは等しく、み仏の子であり、思いやりの心がはたらけばいつでも、み仏の子そのものになれるのです。
 そこに私たち自身へ与えられる救いがあり、救われた者はいつしか必ず周囲の誰かの何かの救いになってもいるはずです。

 お釈迦様は言われました。
『たとえ私の言葉でも、必ず自分で考えてみて、納得したなら行動し、信じるようにもなりなさい』
 神ならぬ私たちは誰一人として〈お告げ〉などできはしません。
 経典にどう書いてあっても、誰から何と言われても、決して鵜呑みにせず、ものの道理と個人的感性によってすなおに受けとめられ、納得でき、信じられるかな……と思ったことを実践してみましょう。

 誰がどう言おうと、それは、周囲にある情報の一つに過ぎません。
 それらのうち、どの情報に自分なりの意義や意味を認めるかは、貴方様の価値観一つにかかっています。
 貴方様が、周囲の何に対して目や耳を向けるかも同じです。
 もしも、つまらぬ揶揄や、噂話や、皮肉などが向こうから否応なく迫ってきて気になる時は、自分へこう言い聞かせましょう。
『――これは情報の一つだから……』
 もしも、誰かの出産で損な役回りなどが回ってきた時は、自分へこう言い聞かせましょう。
『――これは徳積み、徳積み、さあ、いらっしゃい……』
 大切なのは、情報を、好き嫌いや、楽ができるかどうか、あるいは損か得かといった物差しで観てしまわないことです。
 まず、生の情報そのものを観察するのです。
 そして、ありのままに観てしまえば、そのこと自体が不思議な自信となり、感情などが簡単には乱されず、揺るがぬようになります。 
 そうすると、『情報の一つ』と冷静に考え、『徳積み』と前向きに受け容れられるようにもなることでしょう。

 もしも、どうしようもない気持になった時は、水子地蔵様をお詣りしてください。
 一日も早く、苦から脱することができますよう、陰ながら祈っています。」



※こうした文章は、プライバシーを重んじながら事実そのままではなく書かれていますので、ご安心ください。

「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA


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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、この世の幸せとあの世の安心を祈っています。

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