コラム

 公開日: 2014-11-09  最終更新日: 2014-11-11

雑草は友 ―「『法楽米』をいただく感謝祭」が終わりました―

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



〈今朝、採れた野菜の瑞々しさ〉

〈次々と出されるご質問へ丁寧に答えられる大枝師〉

〈女性陣の活躍にはただただ、感謝です〉

 ブログ「里山医療と里山資本主義、そして法楽米」に書いた東日本大震災関連の記述「個々の〈その時〉を救ったのは、当てにならない『大きなシステム』ではなかった。」についてご意見をいただきました。
 これは事実でなく、〈『大きなシステム』が動き、全国からの公的・私的支援あってこそ復興へ向かえたのではないか〉というものです。
 もちろん、『大きなシステム』そのものを全否定するわけではありません。
 家族も会社も国家も本来、人間のいのちと心が通い合う有機体のようなものでなければならず、そこにこそ、精神を持つ人間が生きる場にふさわしい意義も価値もあるはずです。
 たとえば一つの人体にあって、右手は勝手に指揮棒を振り、左手は勝手にリンゴをつかみ、右足は勝手に前をめざし、左足は勝手に退がろうとすれば、混乱とストレスの暴風に見舞われ、破滅するしかありません。
 言いたかったのは、共通の問題に対して互いが〈自分のこと〉と認識し、思いやりと工夫と誠意によって対処できる小さな縁を大切にしてこそ、また、そうした小さな縁が大きな力を発揮できるシステムがあってこそ、人間は心のあたたかさを発揮しつつ安心して生きられるのではないかということです。
 喜びも悲しみも、楽しみも苦しみも共有できる単位を大切にしたいのです。
 そうした単位の営みが尊ばれず、営みを無視した論理で一気に押し潰してしまいかねない大きなシステム任せにはできません。

 さて 「法楽米をいただく感謝祭」では、自然農法家大枝邦良師と高弟の方々が手作りしてくださった野菜サラダや煮物やお茶と共に、炊きたての法楽米をいただきました。
 自然農法では〈大量〉の収穫は望めません。
 しかし、安心な食べ物を感謝しながらいただくと、充分過ぎるほどの満足感が得られ、工夫して育て調理してくださった方々と天地自然への感謝は否が応でも深まります。
 
 参加されたAさんからメールをいただきました。

「自然の理法に沿って、農業を営む。
 自然の力を『お借りして』その成果をいただいて生きていく。
 真に理に適った本質的な在り方だと感じました。
 いただきました食事も、滋味深く、本当の味だと感じました。」

 大枝邦良師は言われます。

「雑草を排除するのでなく、ちょっとだけ除けてもらって、周囲の土に天日が直射して乾燥せぬよう、よいバクテリアたちが活躍できるよう、役立ってもらうのです」

 だから、師の農園はいつも青々としており、バクテリアたちの天国なのでいつもフワフワで耕す必要がなく、排水も保水もバランスが維持され、蒔かれた種たちは自在に本来の生育をします。
 大雨で表土を流されもせず、農地は保たれ、鉄砲水も防がれます。
 農薬や化学肥料に頼らず、智慧と工夫によって自然と共存するミニ農地が増えれば、自分たちで空腹を満たしつつ、忍び寄る食料危機を乗りこえて行けることでしょう。
 自然の一部である人間が〈親〉である自然に抱かれつつ生きる安心感と充実感も、個々の人生と社会を潤すことでしょう。

「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA


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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、この世の幸せとあの世の安心を祈っています。

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