コラム

 公開日: 2014-12-02 

12月の守本尊様と真言

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




 12月は、大雪(ダイセツ)と冬至(トウジ)の師走(シワス…12月7日より1月5日まで)です。
 12月は子(ネ)の月なので、守本尊は千手観音(センジュカンノン)様です。

 千手観音〈センジュカンノン)様は天眼無礙智力(テンゲンムゲチリキ)をもって、人々の過去までも見通し、どのような因縁で、何に苦しみ何を求めているかを、無限の(仏教における「千」は無限を意味します)智慧の眼をもってご覧になり、無限の慈悲の手を差しのべ、お救いくださいます。
 ご供養し、ご守護いただき、締めくくりの月を心豊かに、無事安全に過ごしましょう。

 千手観音〈センジュカンノン)様は、子年(ネドシ)生まれの善男善女を一生お守りくださる守本尊でもあります。
 身体においては、特に腹腰をお守りくださるので、お腹が不調の時などは真言を唱え、ご加護をいただきましょう。

「すなわちこの世で救済を○求める衆生(シュジョウ)の悲しみの○音声の伝うる有様を○観じ給いて応現(オウゲン)す○かかるが故にその御名(ミナ)を○観世音(カンゼオン)とぞ申すなり。」

 世の中の人々が悲しみの声を上げている様子は、観音様のお心にありありと観想され、救済に顕れてくださるので観世音菩薩とお呼びします。

「而(シカ)して菩薩の方便(ホウベン)は○一切諸法と衆生界○その有様を明晰に○観察(カンザツ)するに無礙(ムゲ)自在○この世において人々の○苦を救うこと自在なり○かかるが故に観自在○菩薩の名でも呼び給う。」

 観音様は一切を明晰に観察し、苦しみから救うための適切な手立てを自在に用いてくださるので、観自在菩薩ともお呼びします。

「観音菩薩の手にされる○蓮華の顕(アカ)すその意味は○衆生本有(ホンヌ)の菩提心(ボダイシン)○示していると申すべし○未だ開かぬその華は○菩提(ボダイ)を求める心にて○開敷(カイフ)の蓮華は仏心を○象徴(シメ)していると言うならん○二つの蓮華共に在る○その理由(コトワリ)を求むれば○菩提に向かうその意志(ココロ)○仏の心であることを○証(アカ)していると悟るべし」

 観音様はまだ開いていない蓮華も、開いた蓮華も持っておられます。
 これから開こうとしている蓮華は、まっとうに生きる道を求める清浄な心の象徴であり、開いた蓮華は、まっとうな道を歩んでいる姿の象徴です。
 決心したことはすでにまっとうな道に入っていることでもあるので、二種類の蓮華は共に仏心を表していると言えます。

「順風満帆平安の○時期(トキ)に思わぬ災難に○出会ったときの苦しみを○救い給うたその人を○観音菩薩応現(オウゲン)の○姿であったと手を合わす○心ぞ真(マコト)に菩提心(ボダイシン)○この菩提心堅持して○観音菩薩を念ずれば○必ず菩薩眼前に○現れ衆生を救済す」

 古来、「好事魔多し」と、言われているとおり、ものごとがうまくはこんでいるさなかに突然、思いもよらぬ破れが生じたりします。
 困り果てた時に、思わぬ助っ人が現れると、「ああ、観音様が来てくださった」と感涙が流れたりします。
 そこで生じる清らかな感謝の心こそが、人をまっとうに生きようとさせる菩提心(ボダイシン)です。
 清らかな心で観音様を想い、心に抱いていると、さらに明確なご加護の感じられる時がきっと来ることでしょう。



 写真は、永代供養を行ってご加護を受けるため、当山の講堂へ納められた千手観音様です。
 総丈は約35㎝あり、日本で唯一、護摩を焚いてできた灰が体内へ納められたご本尊様です。(奉納受付中)

 12月の守本尊様をご供養しお守りいただきたい時、願いを成就させたいと念じる時、つらい時、悲しい時、淋しい時は、合掌して真言(真実世界の言葉)をお唱えしましょう。
 たとえ一日一回でも、信じて行なえば、必ずご本尊様へ思いが届きます。
 回数は任意ですが、基本は1・3・7・21・108・1080回となっています。
「おん ばざら たらま きりく」

「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA


 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、この世の幸せとあの世の安心を祈っています。

この記事を書いたプロ

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