コラム

 公開日: 2014-12-30 

真智の開発をめざして(その11) ─国家社会の恩を考える─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




〈河北新報様よりお借りして加工しました〉


〈炭鉱の和気藹々(ワキイアイアイ)〉


〈助け合う男女〉

「五智」とは、優しさ・厳しさ・正しさ・優雅さ・尊さであり、その五光により、妄知(モウチ…おかげさまと心の底から思えない惑った心)も邪知(ジャチ…万事を我がためとするよこしまな心)も消え失せます。

 さて、「正しさ」は、五つの恩を深く想う時に実現されます。
 それは、国家社会の恩、親やご先祖様の恩、人間や生きとし生けるものの恩、師や教え導いてくださる方の恩、仏法僧の恩です。
 今回は国家社会の恩を考えてみましょう。

 12月28日付の河北新報は「米大学、絶えぬ性暴力 ―女子学生被害『5人に1人』」を掲載しました。
 その一部です。

「名門を含む米国の大学で女子学生への性暴力がなくならず、連邦政府が対策に本腰を入れ始めた。
 ホワイトハウスの報告書によると、被害者は女子学生の『5人に1人』。
 過度の飲酒を伴うパーティーが要因の一つとされる。
 オバマ政権は大学名を公表しながら実態調査を進め、声を上げる被害者も目立ってきた。

 大学の性暴力の被害者は6割以上が1年生とされる。

『米社会は女性を充分尊重していない。
 性的暴行を非難する声を上げるべきだ。』
 年初からこの問題に本格的に取り組んできたオバマ大統領は9月、根絶を呼びかけた。
 教育省は5月、性的暴力の事件を適切に扱っていない疑いがある55大学を発表した。
 ハーバード大やカリフォルニア大バークリー校など、世界的に知られた名門校が少なくない。

 ホワイトハウスがまとめた報告書は、防止策や事後の対応など4項目を勧告した。
 最初に挙げたのは実態の把握だが、実際には被害女性の13パーセントしか届け出ていない。」

 かつて、オバマ大統領は発言しています。

「大学で勉強している女子学生の5人に1人が、在学中に性的暴行を受けていると推定されています。
 5人に1人ですよ。」
「これは許しがたい事実です。」
「娘を大学にやったら、2割の確率で暴行を受けると考えたらとても送り出すことはできない」

 驚くべき実態と言うしかありません。
 こうした〈世界の現状〉を想像する時、日本に暮らすことのありがたさが強く感じられます。
 決して他国を誹謗するのではなく反面教師とし、あたかも空気のように〈あって当然〉と感じている日常的治安の安定がいかに貴重なものか、考えてみたいものです。
 女性の安全に関しては、統治機構のまじめなはたらきと共に、天照大神(アマテラスオオミカミ)に発する私たちの心のDNAが、女性を尊び、いたわる気持を連綿と受け継いでいることがベースにあると思われます。
 かつて日本中にあった炭鉱の町では、男性と一緒になって地下へ下りる女性もたくさんいました。
 暑さと湿気のため男性はふんどし姿、女性も半裸になってはたらきましたが、〈町〉の人々は家族づきあいをしており、それぞれの生活がきちんと守られていました。
 また、海女さんがほとんど全裸で仕事をしても、何ら問題はありませんでした。
 日本が「女性一人でも夜道を歩ける」安全な希有の国とされているのには理由があるのです。

 また、日本人は1年間に約62キロのお米を食べますが、田んぼ一枚をきちんと管理すれば、5~10人くらいは一年間、食いつなげます。
 もっとも、60キロは約400食分に相当し、1日3食の中で米を食べる割合をもっと増やせば、半分くらいになるかも知れません。
 かつて、托鉢行で生きていた当時、家に米があると、「ああ、これで明日も生きられる」という大きな安堵感を覚えたものです。
 そもそも日本は「豊葦原(トヨアシハラ)の瑞穂(ミズホ)の国」と呼ばれました。
 天地の神々に護られ、米が豊かに実る国です。
 世界が食料争奪戦と食料危機へ向かっている今こそ、自分で、あるいは自分たちで安全な米を作り、生きるベースにするという発想は広く共有される価値があると思えます。

 この国の文化と自然、そしてご先祖様の恩を静かに想うひとときを持ちたいものです。
 それが、社会的に正しく生きるための一歩とされいます。

 今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y


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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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