コラム

 公開日: 2015-01-06 

第五十九回寺子屋『法楽館』─安心はどこから来るか「『安心章』を読む」─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



〈お正月の和気藹々〉


〈雪の「みやぎ四国八十八か所巡り道場」を行く〉

 平成26年8月9日の「第五十四回寺子屋『法楽館』」において「懺悔と救い」と題し、短いテキスト『安心章』についてお話ししましたが、今回は、12章に分かれた詳しいテキストについて、わかりやすいお話と自由な質疑応答などを行います。

・日   時:平成27年1月10日(土)午後1時30分より3時30分まで
・場   所:法楽寺講堂
・ご志納金:千円(中学生以下は五百円)
・送   迎:午後1時に地下鉄泉中央駅そばの「イズミティ21」前から送迎車が出ます。乗車希望の方は、必ず前日午後5時までに電話などにてお申し込みください。

 まず、第一章から第三章まで、簡単に記しておきます。

1 安住(アンジュウ)菩提(ボダイ)

 私たちは、どうしても自己中心的になりがちで、時には真理に反する自分勝手な考え方にも陥りますが、誰一人として、み仏のおいのちとお心を分け与えられていない人はいないので、心の奧には必ず仏心(ブッシン)があります。
 仏心がきちんとはたらけば、他へは優しく、自分には厳しく、社会的には正しく、心持ちは優雅に、そして人間たる尊さを忘れずに生きられるようになります。
 それは、心の目が開いて気づきさえすれば、私たちはみ仏そのものとして生きられるからです。
 だから、『大日経』にはこういう言葉があります。

「実(ジツ)のごとくに自心を知る」

 悟りを開くとは、好き嫌いや損得で揺れ動く表面的な心ではない、心の奧にある満月のような、あるいは澄んだ湖のような仏心を知ることなのです。

 お大師様は説かれました。

「実のごとくに自心を知るは一切智々(イッサイチチ)なり」

 仏心を知ることは、悟りを開いてみ仏になることであり、み仏の子である人として生きるために必要な智慧がはたらくことであるとされました。
 こうして日々を過ごすならば、心身が安穏で、現在も未来も、おのづから福徳に恵まれるに違いありません。

2 深信(ジンシン)決定(ケツジョウ)

 私たちは、生き死にを繰り返して来た無限の過去からずっと、貪り、怒り、真理に反する考え方から離れられず、悪しき業(ゴウ)を積んできましたが、いつもみ仏がご加護くださり、内なる仏心もあるので、まっとうに生きることを心の底から願うならば、おのづから苦を脱する時がやってきます。
 また、生き直すという不退転の覚悟を固めれば、すでに、み仏の救いの中にあると言えます。
 本当に自分がみ仏の子であると信じられれば、もう、極楽にいるようなものである反面、その心境がなければ、死を迎えて極楽往生を願っても難しいと言えましょう。
 大切なのは、普段の生き方をみ仏のお心に合わせることなのです。

3 大日悲願

 根本仏である大日如来は、無限の過去から未来までずっと絶え間なく悟りの世界そのものを説いておられ、生きとし生けるものをお救いくださっています。
 『大日経』にはこう説かれています。

「無量衆生(シュジョウ)のために種々の趣(シュ)、種々の性欲(ショウヨク)に随いて、方便道(ホウベンドウ)をもって、各々(カクカク)に彼(カ)の言音(ゴンノン)に同じて、種々の威儀(イギ)に住(ジュウ)し、一切智々(イッサイチチ)を宣説(センゼツ)す」

 大日如来は、はかり知れぬほど多様で多数の生きとし生けるもののために、それらがそれぞれに住む世界、それぞれの性根や欲望に添った最適の方法をもって、それぞれが意味も形も理解できる姿となり、必要な智慧をお授けくださっています。
 私たちはなかなか自己中心的態度を離れられず、すべてが因と縁によってかりそめに存在し無常であるという空(クウ)の理に立ってものごとを観たり、考えたりすることもできません。
 だから、我(ガ)にとらわれない時間を持ちたいものです。
 大日如来の真言「あびらうんけん」を至心に唱えるのは、その貴重な時間を過ごすことであり、大日如来の説法を心の耳で聴ける機会にもなります。
 一人たりともも、一匹たりとも、漏らさず救わずはいられないという大いなるお慈悲と、必ず救おうという大いなる悲願に発する教えを聴けるのは、み仏の子であるがゆえです。
 このありがたさを実感できれば、すでに救われていると言えるでしょう。

 当日はこうした教えを柱にして、体験談などいろいろなお話をします。
 どうぞ、お気軽におでかけください。

 今日の守本尊勢至菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=qp8h46u4Ja8


 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。合掌

この記事を書いたプロ

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