コラム

 公開日: 2015-09-25 

【現代の偉人伝】第211話 ―国連人権理事会で演説した沖縄県知事翁長雄志氏―

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




〈隠形流(オンギョウリュウ)居合の道場で2名の方が段位試験に合格しました〉

 9月22日、沖縄県知事翁長雄志(オナガ タケシ)氏はスイス・ジュネーブでの国連人権理事会において、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に関する演説を約2分間、行った。
 以下、ハフィントンポストによる日本語訳の全文である。

「ありがとうございます、議長。
 私は、日本の沖縄県の知事、翁長雄志です。
 私は世界中の皆さんに、辺野古への関心を持っていただきたいと思います。
 そこでは、沖縄の人々の自己決定権が、ないがしろにされています。

 第2次大戦のあと、アメリカ軍は私たちの土地を力によって接収し、そして、沖縄にアメリカ軍基地を作りました。
 私たちが自ら望んで、土地を提供したことは一切ありません。

 沖縄は、日本の国土の0.6%の面積しかありません。
 しかしながら、在日アメリカ軍専用施設の73.8%が、沖縄に存在しています。

 70年間で、アメリカ軍基地に関連する多くの事件・事故、環境問題が沖縄では起こってきました。
 私たちは自己決定権や人権を、ないがしろにされています。

 自国民の自由、平等、人権、民主主義すら守れない国が、どうして世界の国々とそれらの価値観を、共有することなどできるでしょうか。

 今、日本政府は、美しい海を埋め立てて、辺野古に新しい基地を建設しようと強行しています。
 彼らは、昨年沖縄で行われた選挙で示された民意を、無視しているのです。
 私は、あらゆる手段、合法的な手段を使って、新しい基地の建設を止める覚悟です。

 今日はこのようなスピーチの機会が頂けたことを感謝します。ありがとうございました。」

 同ソーシャルニュースは以下のコメントも付けている。

「翁長知事の国連演説は、国連人権理事会の場で発言機会を持つNGO「市民外交センター」が、持ち時間を提供して実現。
 国連での演説の意義について、同NGOの上村英明代表は琉球新報に、『沖縄の基地問題は安全保障、平和の問題ではなく、人権問題だということを国際社会にアピールする機会となる』と説明した。」

「なお、この日の国連人権理事会では、翁長知事の演説のあと、日本政府が答弁する機会もあった。
 日本政府側は翁長知事に反論。
『日本政府は、沖縄の基地負担軽減に最大限取り組んでいる。
 普天間基地の辺野古への移設は、アメリカ軍の抑止力の維持と、危険性の除去を実現する、唯一の解決策だ。
 日本政府は、おととし、仲井真前知事から埋め立ての承認を得て、関係法令に基づき移設を進めている。
 沖縄県には、引き続き説明をしながら理解を得ていきたい』と述べた。」

 知事は帰国後の24日、記者会見において、印象的な言葉を発した。

「私たちは小さい島だが、27年間の米軍施政権下で、人権を蹂躙されながら、戦ってきた強さがある」

「あんな美しいサンゴの海を埋め立てることは許されない」

「日本の安全保障のためなら、十和田湖や松島湾、琵琶湖を埋め立てるのか。
 自分たちのところでできない人たちが、沖縄の美しい海を埋め立てるということ自体、日本の民主主義がおかしなものになっているのではないか」

「私たちからすると、1952年に日本の独立と引き換えに、政府は沖縄を切り離した。
 そういったことも踏まえて、どうあるべきかを考えていかないといけない」

「沖縄が平和の緩衝地帯として生きていくことに意味を持っているからこそ、基地にも反対している。
 むしろ沖縄が日本の品格を高めることができると思っている」

「民主主義の価値観を世界に広げるための日米安保体制というが、小さな沖縄を翻弄(ホンロウ)して構わないという国が、世界の国にこれを訴える資格があるのか」

 知事の極めて異例な行動に批判も多々、あることだろう。
 しかし、焦点を明らかにして行われた選挙でも世論調査でもまったく変わらぬ地域住民の意志を勘案せず実施される政策が住民を踏みにじっていることは事実である。
 そして、アメリカへの基地提供という敗戦国日本の姿を見直さず、むしろ固定化する方向で進んで来た70年間のひずみが問題の根にあることは、多くの国民が気づいている。
 それでもなお、「日本はこのまま、事実上アメリカの属国としてやって行くのか?」と問うなど、アメリカの意向を怖れる政権中枢の人々にとっては恐ろし過ぎて、できはしない。
 思想家内田樹氏が指摘するように、「『米国の国益増大に資する人』しか、国内の重要な政策決定に与(アズカ)ることができないという仕組み」(9月18日付の河北新報)が出来上がっているのだ。
 また、沖縄県以外の地域に住んでいる人々は誰も、米軍基地を引き受けたくない。
 こうした二つの理由から、米軍基地を何とかして欲しいという沖縄の願いは無視されてきた。
 安保法制の採決が急がれたのも、沖縄問題をきっかけに〈属国日本〉そのものについての論議が巻き起こることを怖れたからに相違ない。

 今や、敗戦国日本の実態は国際的に明々白々となった。
 知事は「日本の品格」と指摘した。
 知事の指摘を待つまでもなく、日本の安全保障は日本国民全体で考えるべきものであり、政府も本土も、これ以上、知らん顔を決め込むことは恥と言うべきではなかろうか?

 今日の守本尊普賢菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=rWEjdVZChl0


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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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