コラム

 公開日: 2015-10-12 

聴き、写経し、読誦し、考えればどうなるか? ―経典による救い―

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



〈名取ジャズフェスにおける「ビバップス」 トロンボーン:ジェイジェイ荒〉


〈ベース:チェンバース佐藤〉


〈ギター:ベンソン田沼〉


〈ピアノ:クラーク神谷〉


〈ドラム:エルヴィン田村〉

 よく、「経典は何が書いてあるのかよくわかりません」というお話を聴きます。
 特に密教関係の経典は悟りの世界がそのままに記述されているので、普段の心身のままでは、なかなか内容を把握できないかも知れません。
 でも、経典を言葉として理解することだけが、み仏の世界へ近づく方法ではありません。

1 理趣経(リシュキョウ)に説かれた功徳

 理趣経には、そのことが明確に説かれています。

A 聴く人の功徳

・諸々の障碍(ショウゲ)を除く

 私たちはよいことを行おうとしても、さまざまな妨害に遭ってなかなか成就へ向かえない場合があります。
 修行の際は「魔が入る」などと言ったりもします。
 しかし、経典をよく耳にしていれば、そうしたものたちが遠ざかるきっかけになることでしょう。
 それは、落書きがきれいに消されている地域には与太者が近づきにくくなることを見ても想像がつきます。
 煩悩(ボンノウ)の穢れを放置しておくのは、落書きがし放題になっている地域の危うさと似ているかも知れません。

・重い罪過(ザイカ)を除く

 濁った池でも、清水を流し込めば、だんだんに透明度を増します。
 悪しき行為による悪業(アクゴウ)の影響力も、善き行為による善業(ゼンゴウ)が増えることにより、相対的に小さくなって、罪過による苦しみに襲われる可能性が消えてゆきます。
 お釈迦様は繰り返し説かれました。
「善いことを行って、悪しき行為の悪影響から離れよ」 

B 読誦し、学び、考える人の功徳

・揺るがぬ安寧が得られる

 経典に親しみ、一句、一行でも心に刻んでいれば、何かのおりにそれが迷いや、落ち込みなどから守り、救います。
 小生も、前掲のお釈迦様の言葉に出会ったからこそ、積み重ねた悪業を怖れず、この道を歩んで来られました。
 この道へ入れなければどうなっていたか、新聞を読むとゾッとさせられることがしばしばです。

・如来の境地へ近づく
 
 仏道修行の最終目的は、この身このままで、自分が本来み仏の子であることに気づき、そのとおりに生きる即身成仏(ソクシンジョウブツ)です。
 経典の存在意義は畢竟、そこにあります。
 
2 お大師様が説かれた供養の功徳 

 お大師様も、追善供養のために、よ『理趣経を用いられました。
 こんな文章が残されています。

「謹んで、亡きご母堂様のために、理趣経を写経してお納めし、そこに説かれているところを講演し、曼荼羅(マンダラ)を掛け、できるかぎりのご供物を奉献いたします」

 原文は以下のとおりです。

「謹みて先妣(ピ)のために大三摩耶(ダイサンマヤ)理趣経を写し奉り、ならびに文義を講演し、かねて大曼荼羅を陳列して、随力(ズイリキ)の珍供(チング)を奉献(ブコン)す」

 また、こうも説かれました。

「今日の供養会における施主の方々は、理趣経が何であるかをよく理解し、亡くなられたご母堂様のために、理趣経と尊勝陀羅尼(ソンショウダラニ)などを写経しお納めいたします。
 また、いつも説法の場を設けてきました」

 原文は以下のとおりです。

「今日の施主等よくこの理趣を察し、帰真(キシン…仏界へ帰ること))の先妣のために理趣般若経・尊勝陀羅尼等を書写し奉る。
 かねて法莚を設けて仏経を講供す」

 とにかく、経典に接し、聴き、読むことです。
 実践がなければ何も始まりません。
  
 今日の守本尊不動明王様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=EOk4OlhTq_M


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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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