コラム

 公開日: 2015-10-21 

いつ、誰が、どうやって国の土台を変えたのか

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。





〈共に芋煮を楽しむ忘れがたいひとときも平和であればこそ〉

 今、マンションの土台に対する信頼が揺らぎ、大問題となっている。
 この国の土台はどうか?

 宮城県では県議会議員選挙が行われている。
 某候補者の個人演説会へもぐり込んで聴き耳を立てた。
 彼はこう言った。
「議員の仕事の第一は、知事が県民の願いをきちんと受け止めて政治をやっているかどうかチェックすること。
 第二は、県民から預かった予算を正しく執行しているかどうかチェックすること。
 第三は、必要と思われる政策を提言すること。
 その中には地域住民の方々の願いも込められます。
 これに尽きます」
 そのとおりだと思った。
 なぜなら、多くの県民は議員に対してこう願い、一票を投じるに相違ないからである。

 困るのは、知事などの行政府が県民の願いを無視し、選挙公約にはっきり掲げもしなかった政治を勝手に行うことである。
 困るのは、議会で通った予算案の趣旨を生かしたお金の使われ方がなされないことである。
 困るのは、県民の願いが政治に反映されないことである。

 さて、9月29日、新聞各紙は、憲法9条の解釈変更という重大事に関し、内閣法制局がどのような検討を行ったか、その内容を公文書として残していないという驚くべき事態を報じた。
 以下は河北新報の記事である。

 内閣法制局が、昨年7月1日に閣議決定した集団的自衛権行使を可能とする憲法9条の解釈変更をめぐり、内部検討の経緯を示した議事録などの資料を公文書として残していないことが28日、分かった。
 法制局関係者が明らかにした。
 歴代政権が禁じてきた集団的自衛権行使がどのような検討を経て認められたかを歴史的に検証することが困難となり、憲法と、法令や閣議決定の整合性を審査する法制局の姿勢が問われそうだ。

 関係者によると、閣議決定に関連する公文書として保存しているのは
1 安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」の資料
2 自民、公明両党による与党協議会の資料
3 閣議決定の原案
―の3種類。

 憲法解釈変更をめぐり、閣議決定前日の昨年6月30日に国家安全保障局が原案を法制局に送り、法制局は翌7月1日に「意見はない」と回答した。
 横畠裕介内閣法制局長官は閣議決定後の同年7月15日の参院予算委員会で、2013年2月に安保法制墾が再開して以降、「部内でも9条に関する過去の国会答弁や質問趣意書、答弁書などの政府見解を精査していた」と説明していた。

 菅義偉官房長官は28日の記者会見で「公文書管理法に基づき、適性に文書を保有している」と述べた。
 政府高官は「重要な文書で当然、保管している」と語り、保存を義務付けた公文書管理法の対象とならない内部文書の形で記録が残されているとみられる。
 公文書として残せば、情報公開制度によって十分な検討がなされたか疑念を持たれると法制局が懸念した可能性がある。

 以上の記事を読み「――いよいよ、始まっている」と実感した。
 報道によれば、首相と親しい小松一郎氏の死去を受けて任命された横畠氏は、与党協議会座長の高村正彦自民党副総裁と座長代理の北側一雄公明党副代表らと非公式協議を重ねており、本来、〈憲法の番人〉的役割を果たしてきた法制局は、実質的に内閣の方針の形式的追認機関になっていたと想像される。
 西川伸一明治大教授(政治学)は指摘した。

「戦後の安保政策の転換点となる重要な検討事項なのに、なぜ記録を残さなかったのか。
 常識では考えられないことだ」

 国家の土台がどのようにしてつくり変えられたか、法的根拠を示す経緯が隠されるとは、まことに恐ろしい状況である。
 それがまかり通るならば、この先、政府は何でもやれることになる。
 冒頭の候補者の言を借りれば、「国会議員の仕事の第一は、総理大臣が国民の願いをきちんと受け止めて政治をやっているかどうかチェックすること」となろうが、恒例となっていた秋の臨時国会は召集されないらしい。

 この国はいったい、どこへ行こうとしているのか?
 私たちはどこへ行かされようとしているのか?
 ある自衛隊員はポツリと本音を漏らした。
「私たちは、命令一つでいのちを捨てさせられるんです。
 イラク戦争からやっと帰ってきた仲間が狂っていたのも、辞めたのも、自殺したのも私たちは皆、知っています。
 私たちの仲間が誰か死ぬまで、私たちは放置されるんでしょうか」

 今日の守本尊勢至菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=qp8h46u4Ja8


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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。合掌

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