コラム

 公開日: 2015-12-13 

寺子屋が終わりました ─原発に安全はない─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




〈日本にはない安全対策コアキャッチャー〉

 12月12日、鈴木宏一弁護士の講演「脱原発の道」をお聴きした。
 6ページに及ぶレジメ及び8ページに及ぶ資料を基に、詳細なお話をいただいた。
 原発とは何か?
 原発事故の実態はどうだったのか?
 現在の原発はいかなる基準に基づいて稼働しているのか?
 問題の所在はどこにあるか?
 18項目に分かれたレジメはいずれも貴重なものだが、特に新規制基準に関するNO・12についてメモをしておきたい。
 ナンバーとタイトルだけがレジメの写しである。

○12 新規制基準→重大事故絶対防止しうる基準でない

1 立地審査指針なし

 東日本大震災が起こるまでは、原発の立地審査に厳しい指針があった。
 旧立地審査指針によれば、仮想事故(重大事故)の際も、「周辺の公衆に放射線被害を与えない」ことが条件とされた。
 非居住地区でなければならない。
 また「著しい放射線災害を与えない」場所でなければならなかった。
 低人口地帯でなければならない。
 しかし、福島原発の事故においては、30キロメートル圏内が避難指示区域となり、そこは、被居住地区でも低人口地帯でもなく、人口密度の高い都市が含まれた。
 途方もない被害が発生した事実は、〈日本国中、どこでも原発は造れない〉ことを示している。
 では、深刻な事故を受けていかなる施策が講じられたかというと、立地審査基準に照らして現在の状況を改善するのではなく、基準そのものを廃止したのである。
 そして、住民、地域、国家国土の安全ではなく、原発の存続と建設を第一にして新たなルールを作った。
 そもそも、規制委員会の委員長は繰り返し述べている。
「規制委員会の仕事は基準に適合しているかどうかを判断するのみであり、安全を保証するものではない」
 
2 シビアアクシデント対策→大規模損壊時→具体的対策何も決められていない→放水設備、海洋拡散抑制のみ→逃げるだけ

 旧立地審査基準の代わりに設けられた「シビアアクシデント対策」と「防災対策」には、放水設備、海洋拡散抑制があるだけで、重大な事故があったならただ、逃げるしかない。
 そして、現在も海への漏れ出し続けている深刻な汚染水に関する具体的な対策は一切、ない。
 住民の安全を守りつつ原発を造り稼働することができないのは明らかである。

3 原子力防災計画(避難計画)→規制基準になっていない

 私たちは、いざという場合に地域住民が安全に逃げられる計画があってこそ原発が造られ、稼働するのだろうと思っているが、避難計画は自治体任せであり、計画の妥当性が規制基準になっているわけではない。
 実際、原発のある地域の住民の多くが福島原発の事故を見て、逃げようがないと実感している。
 だから、脱原発は国民の願いになっている。

4 設計基準事故→共通原因故障(複数一斉故障)(自然現象)入れていない→(単一故障のみ想定)

 設計の基準には単一の故障を想定するのみで、複数の故障が一斉に起こった際や、自然現象によって起こる最悪の状況などは勘案されていない。
 つまり、〈第二の福島原発事故〉が起こったならどうするか、という想定はない。
 考えてみれば当然である。
 未だに、事故の全体像はわからず、汚染水などの処理もできていないのだから、事故に遭ったならどうすればよいか決められるはずがない。
 だから、原発の再稼働があってはならないし、造るなど論外ではなかろうか。

5 重大事故の重畳考えられていない

 重大事故が重なって起きる事態の想定はない。
 実際に福島では起こったのに。

6 格納容器破損の安全確保なし(コアキャッチャー、圧力容器水棺システム)

 福島第一原発では、メルトダウンした核燃料が格納容器を突き破り、どこまでどうなっているか、今現在わかっていない。
 こうした事態を防ぐため、ヨーロッパでは格納容器を二重にするだけでなく、コアキャッチャーという設備が一般的になりつつある。
 万が一の際は、溶け出した核燃料を地下のプールのようなところへ逃がし、地上へ影響を及ぼさない。
 中国の原発ですら採り入れられ始めたと言われるこうした最新の安全対策も無視されている。

7 外部電源重要度分類(1~3)3のまま(低い分類のまま)

8 基準地震動→平均値で決めている→平均値超える地震動無始(倍以上の地震動いくらもある)

9 テロ対策はほとんど実効なし

 わかりやすいレジメはコピーしてお分けできます。
 関心のある方はどうぞご連絡ください。(022-346-2106 AM9:00~PM5:00)
 お送りします。

 今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y


 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

この記事を書いたプロ

大師山 法楽寺 [ホームページ]

遠藤龍地

宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL:022-346-2106

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
セミナー・イベント
お客様の声

○Aさん(中年女性)の場合 心身の不調を縁としてご加持を受け、自分の願いが通じると実感されました。 そして祈り方を覚え、商売や家庭にさまざまな問題を抱えなが...

 
このプロの紹介記事
遠藤龍地 えんどうりゅうち

人々が集い、拠り所となる本来の“寺”をめざして(1/3)

 七つ森を望む大和町の静かな山里に「大師山 法楽寺」はあります。2009年8月に建立されたばかりという真新しい本堂には、線香と新しい畳のいい香りが漂います。穏やかな笑顔で出迎えてくれた住職の遠藤龍地さんにはある願いがありました。それは「今の...

遠藤龍地プロに相談してみよう!

河北新報社 マイベストプロ

宗教宗派を問わず人生相談、ご祈祷、ご葬儀、ご供養、埋骨が可能

所属 : 大師山 法楽寺
住所 : 宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL : 022-346-2106

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

022-346-2106

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

遠藤龍地(えんどうりゅうち)

大師山 法楽寺

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
村上春樹氏の「影と生きる」に想う ─影が反逆し始めた世界─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 世間は万華鏡 ]

自衛隊員の本音 ─出征する覚悟、辞める無念─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 不戦堂建立への道 ]

12月の守本尊様は千手観音菩薩です ─救われる時─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 今月の守本尊様・真言・聖語 ]

Q&A(その32)自業自得なら廻向で救われない? ─因果応報と空の話─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 仏教・密教 ]

一年と一周忌供養 ─あの世でもこの世でも救われる話─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 葬儀・供養の安心 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ