コラム

 公開日: 2016-01-01  最終更新日: 2016-01-03

あけましておめでとうございます ─平成28年の運勢など─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




 あけましておめでとうございます。
 共に人間として、生きものとして、この世に在ることを感謝し、慶び合いましょう。
 去年の喜びは今年を力強く前進するエネルギーに、去年の悲しみは今年をより賢明に歩む叡智へと転換しようではありませんか。

 昨夜、レイモンド・カーヴァーが50年にわたる人生の最期に紡いだ詩『おしまいの断片』を読みました。

「たとえそれでも、君はやっぱり思うのかな。
 この人生における望みは果たしたと?
 果たしたとも。
 それで、君はいったい何を望んだのだろう?
 それは、自らを愛されるものと呼ぶこと、自らをこの世界にあって
 愛されるものと感じること。」(訳:村上春樹)

「Late Fragment

 And did you get what
 you wanted from this life, even so?
 I did.
 And what did you want?
 To call myself beloved, to feel myself
 beloved on the earth.」

 愛されたい。
 これは人間のみならず、生きとし生けるものに共通した望みではないでしょうか?
 ネコも、イヌも、可愛がられる時の嬉しそうなこと。
 一方で私たちは、真にそう願えば、いつしか必ず愛する人になっているものです。
 同じく『慈しみ』の一部です。

「来るべきものに抗うように、その言葉をいま口に
 出してみる、妻。まだそれができるうちに、私の息が、あわただしい花びらの一枚
 一枚がまだ彼女を見出せるうちに。」

 妻に対するを愛の深さををかいま見せています。
 愛されたいと願い、愛する心で生きたいものです。
 愛が広がり、〈見捨てられない心〉になれば、お地蔵様やお不動様や観音様などのお慈悲です。
 手を合わせ、そこを目ざしたいものです。

 さて、平成28年は丙(ヒノエ)申(サル)の年です。
 十干(ジッカン)に十二支(ジュウニシ)を組み合わせた干支(カンシ)はそもそも、いのちが消長し循環する過程を示すものであり、「火(カ)の兄(エ)」だからと言っても「火」ではなく、「サル」と言っても動物の「サル」が関係するわけではありません。
(動物に当てはめ、あやかる歴史的慣習も尊重されてしかるべきです)
 十干は甲(キノエ)から始まりますが、これは芽の「貝割れ」であり、草木の芽生え、いのちの始まりを示します。
 そして最後の癸(ミズノト)は「揆」に通じ、、いのちが去った残物の清算や地ならしを示します。
 十二支は子(ネ)から始まり、これは「子供」でわかるとおり、陽気が発現しようとする状態を意味します。
 そして最後の亥(イ)は「核」に通じ、いのちが完全に納められ尽くした状態です。
 こうした十干の本義から観ると、「丙申」である一年の運気は、陽気が発揚する一方で陰気も強まる、混沌、激動の状態と言えます。

 また、密教の特殊な運勢判断によれば、統一や調和や親和を目ざし、「順」を旨としつつものごとの造化育成をはかるのに適した時期に当たります。
 じっくりと時間をかけ、世間的勢いに目を眩ませられず、さまざまな見分けを誤らず、愚かなものの感化を防ぎながら確かな道を一歩づつ歩む心がけが必要であろうと思われます。

 もちろん、こうした運勢学は、〈こうなる!〉というお告げや決定論ではありません。
 変化してやまない世界を眺める時、歴史に磨かれたチェックポイントが頭のどこかに入っていれば、見逃してはならぬ大切なものに感応し、天地のバイオリズムを生かしながら無事安全に過ごせるという〈一つの観方〉です。
 宇宙も、いのちも流動・循環して止みません。
 古人の叡智に学びつつ、共に、佳い一年にしようではありませんか。
 新たな一年間、皆々様のご誠心が仏神と感応し大きなご加護がもたらされますよう、祈っております。

 今日の守本尊勢至菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=qp8h46u4Ja8


 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。合掌

この記事を書いたプロ

大師山 法楽寺 [ホームページ]

遠藤龍地

宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL:022-346-2106

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
セミナー・イベント
お客様の声

○Aさん(中年女性)の場合 心身の不調を縁としてご加持を受け、自分の願いが通じると実感されました。 そして祈り方を覚え、商売や家庭にさまざまな問題を抱えなが...

 
このプロの紹介記事
遠藤龍地 えんどうりゅうち

人々が集い、拠り所となる本来の“寺”をめざして(1/3)

 七つ森を望む大和町の静かな山里に「大師山 法楽寺」はあります。2009年8月に建立されたばかりという真新しい本堂には、線香と新しい畳のいい香りが漂います。穏やかな笑顔で出迎えてくれた住職の遠藤龍地さんにはある願いがありました。それは「今の...

遠藤龍地プロに相談してみよう!

河北新報社 マイベストプロ

宗教宗派を問わず人生相談、ご祈祷、ご葬儀、ご供養、埋骨が可能

所属 : 大師山 法楽寺
住所 : 宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL : 022-346-2106

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

022-346-2106

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

遠藤龍地(えんどうりゅうち)

大師山 法楽寺

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
自衛隊員の本音 ─出征する覚悟、辞める無念─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 不戦堂建立への道 ]

12月の守本尊様は千手観音菩薩です ─救われる時─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 今月の守本尊様・真言・聖語 ]

Q&A(その32)自業自得なら廻向で救われない? ─因果応報と空の話─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 仏教・密教 ]

一年と一周忌供養 ─あの世でもこの世でも救われる話─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 葬儀・供養の安心 ]

消えた因縁 ─心の檻(オリ)から脱した話─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 世間は万華鏡 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ