コラム

 公開日: 2016-02-02 

イラク戦争と靖国神社への祈り(その18) ─感謝と敬意─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




 平成16年1月、自衛隊のイラク派兵に鑑み、仏神と祖霊のご加護で自衛隊員の無事帰還をはかるべく、靖国神社へ向かって托鉢行を始めた。
 世界の情勢が急変を見せ始めた今、そのおりの記録を加筆訂正しながら再掲しておきたい。
 不戦日本の願いを込めて。

 まだ、再出発の日を待っている。

○新たな日々(2月26日)

 好意で当山のホームページを管理してくださっている方や協力してくださっている方はもちろん、見てくださる方々にも深い感謝と敬意を抱いている。
 ネットでもテレビでも、五感を瞬間的に刺激する面白おかしい情報や戦いの場面が目につく。
 笑いも怒りも恣意的につくられる。
 一方、み仏の教えは、厳しく、耳に痛い面はカットされ、話術や文章の巧みな人々によって、耳をくすぐる〈ちょっといい言葉〉として流布される。
 み仏におすがりして救われるしかないギリギリの現場などは、それがあることすら知られていない。
 普段、必要とされない仏法はあまり関心を持たれず、寺院も僧侶も徐々に、〈要らないもの〉とされつつある。
 あるいは、儲けの道具として商業主義に組み込もうとする動きすらある。
 こうした時代に、四角く固い仏法のページを創っていただき、誰かに読んでいただけるのはただただ、ありがたい。

 感謝と敬意は、人生相談やご祈祷に訪れる方々へも抱いている。
 皆さんから教えられることや気づかされることが山ほどあるのだ。
 人間関係に苦しんだAさんは、さる教団へ入信したが、求められるお布施が用意できず、勤労奉仕でまごころを尽くしているつもりだった。
 ところが、すぐに周囲から、汗をながすのは当たり前と受けとめられるようになり、一生懸命やればやるほど、金品を修められない肩身の狭さが募って教団を離れようとした。
 そうなると今度は、皆で引き留めにかかられ、ようやく、教団の真姿に気づいた。
 魂の解放をめざすはずの宗教者たちが、信者を縛ろうとすることなどあってはならない。
 いかに高邁な旗を掲げようと、信者を縛ろうとする教団は必ず他の宗教宗派への攻撃的姿勢を持っており、社会的に見れば、そのこと自体が大いに問題である。
 
 脱出劇を切々と訴えるAさんの涙目は忘れられない。
 そもそも、信徒さんが差し出すお布施と、寺院が行う法務のバランスがとれて成り立つ寺院にあって、〈慣れ〉は魔ものである。
 たとえば、護摩法の後で信徒さんがお手伝いくださる仏器磨きのご奉仕は、尊い布施行の実践であり、寺院側は常に心して受けねばならないが、やってもらって当たり前という感覚になれば、不満や傲慢が顔を出し、謗ったり命じたりするようになる場合がある。
 そうなると、奉仕する側にも反発や幻滅や不信が生じて、布施行は腐敗し破綻する。
 何万回同じような動作を繰りかえそうが、布施についても法務についても、行う側・受ける側双方共に、常に心新たでなければならない。
 なぜなら、財物や身体を用いての財施(ザイセ)も、修法による法施(ホウセ)も、その都度、己をみ仏へ投げ出し、己がみ仏に成る行為だからである。
 惰性で「投げ出し」、慣れて「成る」ことはあり得ず、それは偽ものだ。

 平和な日本が保たれ、明日もいのちあるならば、明日も新たでありたい。
 感謝と敬意を忘れずに。
 ──ご縁の方々と共に。

 今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまりぼり そわか」
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IY7mdsDVBk8


 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。

この記事を書いたプロ

大師山 法楽寺 [ホームページ]

遠藤龍地

宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL:022-346-2106

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
セミナー・イベント
お客様の声

○Aさん(中年女性)の場合 心身の不調を縁としてご加持を受け、自分の願いが通じると実感されました。 そして祈り方を覚え、商売や家庭にさまざまな問題を抱えなが...

 
このプロの紹介記事
遠藤龍地 えんどうりゅうち

人々が集い、拠り所となる本来の“寺”をめざして(1/3)

 七つ森を望む大和町の静かな山里に「大師山 法楽寺」はあります。2009年8月に建立されたばかりという真新しい本堂には、線香と新しい畳のいい香りが漂います。穏やかな笑顔で出迎えてくれた住職の遠藤龍地さんにはある願いがありました。それは「今の...

遠藤龍地プロに相談してみよう!

河北新報社 マイベストプロ

宗教宗派を問わず人生相談、ご祈祷、ご葬儀、ご供養、埋骨が可能

所属 : 大師山 法楽寺
住所 : 宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL : 022-346-2106

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

022-346-2106

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

遠藤龍地(えんどうりゅうち)

大師山 法楽寺

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
村上春樹氏の「影と生きる」に想う ─影が反逆し始めた世界─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 世間は万華鏡 ]

自衛隊員の本音 ─出征する覚悟、辞める無念─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 不戦堂建立への道 ]

12月の守本尊様は千手観音菩薩です ─救われる時─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 今月の守本尊様・真言・聖語 ]

Q&A(その32)自業自得なら廻向で救われない? ─因果応報と空の話─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 仏教・密教 ]

一年と一周忌供養 ─あの世でもこの世でも救われる話─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 葬儀・供養の安心 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ