コラム

 公開日: 2016-04-02 

エネルギーの共有による平和の構築へ ─ソフトバンクの挑戦─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



〈朝日新聞様よりお借りして加工しました。裏面が映り込み、見にくくなっています〉

 久々の快挙に思わず拳を握った。
 3月30日、ソフトバンクグループ(SBG)が、中国、ロシア、韓国にまたがる発電、電力網の施設を造る方向で動き出したのだ。
 平成32年頃には事業化できるかも知れないという。
 世界中の人間がこの先、戦争や飢饉や過酷な気候変動に遭わず、無事に生きて行けるかどうかは、これ以上環境を破壊することなくエネルギーと食糧を安定的に確保できるかどうかにかかっている。
 また、環境、エネルギー、食糧の問題に対する対処法の共有こそが、国家間の対立を緩和し、緩やかな運命共同体として平和を構築するための根本的要因となるはずだ。

 人為的な国境という枠はそのために役立つ場合もあり、障碍となる場合もある。
 世界のグローバル化は、国際金融資本による倫理なき富の簒奪と寡占をもたらしているが、その一方で、こうした武器に依らない平和への協力を生み出す可能性も持っている。
 今回のできごとは、私たちが共生して行くための大きな試金石になることだろう。
 各国の政治が余分な〈思惑〉で動かず、国家の枠を超えた人々の喜びと安心がもたらされるよう、手を貸してもらいたいと祈るような思いである。
 以下、3月31日付の朝日新聞「北東アジア送電網構想、始動 ソフトバンクと中ロ韓の業界大手」から、記事を転載する。

 ソフトバンクグループ(SBG)は30日、中国最大の送電会社の国家電網公司、ロシアの送配電会社ロシア・グリッド、韓国電力公社と、国境を越えて送電網を結ぶ事業化調査をすることで合意した。
 太陽光や風力など自然エネルギーでつくった電気を北東アジアで相互に融通する計画だ。
 2020年ごろの事業化をめざしている。

■「日本で販売も可能」

 SBGは東京電力福島第一原発事故後、自然エネルギーに参入した。
「脱原発」を掲げる孫正義社長は東アジアを結ぶアジアスーパーグリッド構想を提唱。
 不安定な自然エネルギーの供給を国際的な融通によって安定化させ、消費国の電気代の引き下げを狙った。

 国家電網公司の劉振亜会長も自然エネルギーによる電気を国際的に送電する構想を温めており、両氏の構想が一体化。
 北京で開かれている国家電網公司主催の国際会議で30日、韓国、ロシアも交えた4社が東アジア全域を対象に事業化調査する覚書を締結した。

 当面、パイロットプロジェクトや送電ルートを検討し、その後は事業性評価や各国政府の支援体制を確認する。
 また非営利の調査組織を立ち上げ、内外の企業、大学、研究機関も加えて事業化できるか調べる。

 SBGはすでにモンゴルのゴビ砂漠に東京都並みの広さの土地を借り、来年から風力発電を開始する予定だ。
 インドでも大規模な太陽光発電事業を始める。
 しかし、いまのところ発電した電気は現地で消費するしかない。

 孫社長は、今回の合意が事業化に発展すれば、数千億円規模の投資で日中韓の間に海底ケーブルを敷き、モンゴルでの風力発電による電気を日本でも格安で販売することが「十分実現可能」とみている。

■「実現不能、理にかなえば進展」 孫正義社長、単独インタビュー

 ソフトバンクグループの孫正義社長に30日、単独インタビューした。

――壮大な構想ですが。

「4年前にアジアスーパーグリッド構想という大ボラをふかし、みなさまに『実現不可能』とこきおろされたけれど、大ボラも理にかなえば進展する。
 中国の国家電網の劉会長が似たことを言い出したので、今年1月に北京で会ったら『技術的には可能なので、夢物語に終わらせたくないね』と意気投合した。
 風力発電は風が吹かないとダメ、太陽光発電は夜はダメで『再生エネルギーは供給が不安定』と言われるけれど、解決には国際的に融通しあえばいい」

――巨費が必要では?

「大したことない。
 中国から韓国、韓国から日本へつなぐ海底ケーブルに数千億円程度。
 モンゴルの風力の電気を日本に送っても、いまの日本の消費者が払う電気代よりずっと安い。
 構想を言い出したときは日本で電力は自由化されていなかったし、技術も確立せず採算が合いにくい状況だった。
 でも、もうすぐ日本でも電力が完全自由化されるし、風力の発電効率も良くなった。ようやく機が熟してきた」

――思うように実現できるでしょうか。

「モンゴルの電気は、中国かロシアを経由して日本に送る必要がある。
 今回の合意で両国の企業が加わり、両方のルートから電気を持ってこられるようになれば片方に依存しないで済む。
 より安全でしょ。
 いろんなところをつなぐと、より安全になる」

――新興国は原発に熱を入れているのでは。

「いまや世界の潮流は風力と太陽光。
 発電能力は原発は横ばいで、再エネの方が新設は多い」

――構想はいつごろ実現できそうですか。

「早ければ2020年ぐらいにできますよ」

 孫社長は一言も「平和」について語らない。
 経済上の「安全」しか言わない。
 そこがよいと思う。
 分を尽くし、結果的に平和へ寄与する。
 こうした企業の挑戦を成功させるような各国の政治であって欲しいと切に願う。 

 今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
「のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまりぼり そわか」
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IY7mdsDVBk8


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