コラム

 公開日: 2016-05-05 

5月の守本尊は普賢菩薩様です

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



 5月5日から6月4日までは「立夏」と「小満」の皐月(サツキ)です。
 5月は巳(ミ)の月なので、守本尊は普賢菩薩(フゲンボサツ)様です。

 普賢菩薩様は、『諸善解脱三昧智力(ショゼンゲダツサンマイチリキ)』という、苦を解決し心の平穏を保つ智慧をつかさどるみ仏です。
 煩悩(ボンノウ)は、自分を迷わせ、他から邪魔される魔ものを呼び込み、いざ何かをしようとする時に、思わぬ妨げとなります。
 正しい方法によって、煩悩を菩薩(ボサツ)の大欲(タイヨク)へ転換させ、自分と周囲を清め、よき運命の創造に障害となる魔ものを祓いましょう。

 また、普賢菩薩様は、辰己(タツ・ミ)年生まれの善男善女を一生お守りくださる守本尊でもあり、身体においては、主として腕や手をお守りくださいます。
 ご供養し、ご守護いただき、心豊かで無事安全に過ごしましょう。

 以下は、普賢菩薩様を讃歎する経文です。

「普賢菩薩は三摩地(メイソウ)の○境地に入って大悲(ダイヒ)から○普(アマネ)く衆生(シュジョウ)の救済を○願い行う菩薩にて○その方便(ハタラキ)の究竟(モクテキ)は○衆生(シュジョウ)の利益(シアワセ)実現す○慈悲の心の実践に○あるを信じてこの菩薩○ただ誠心(ヒタスラ)に帰依(キエ)をして○己(オノレ)の罪障(ザイショウ)懺悔(サンゲ)して○菩提(サトリ)求める心持ち○普賢の真言誦持(ジュジ)すべし」

(普賢菩薩は深い瞑想の境地へ入り、無限のお慈悲からすべての生きとし生けるものの救済を願い、実践するみ仏である。
 最高の手だてが目的とするところは救い漏れのない慈悲の実践にあることを信じ、普賢菩薩へまごころこめて帰依し、自分の罪科を懺悔して悟りを求める心になり、普賢菩薩の真言を唱えて離すことなかれ)

 普賢菩薩は行者の象徴です。
 お釈迦様が過去世において、行者として実践された修行の数々を説くジャータカは、シビ王だった時代の逸話を伝えています。
 王は、盲目のバラモンを救うため、「一切を知る智慧の眼は、肉眼の百倍も千倍も好ましい」と言いつつ医師に自分の眼球を取り出させ、バラモンへ与えました。
 小生も心眼の実話を聞いたことがあります。
 ある町の職人は仕事も信仰も熱心でした。
 やがて名声が上がり、知らぬ人のない名人となりました。
 しかし、中年にさしかかる頃、目の病気にかかり失明しました。
 仕事ができなくなり苦しみましたが、祈るうちにだんだんと心眼が開け、不思議にも、眼前に置かれた画の内容までわかるようになったそうです。

 行者である菩薩の行う実践は畢竟(ヒッキョウ)、生きとし生けるものへ楽を与え、その苦を抜く慈悲行です。
 凡夫も他のためになる慈悲心はありますが、菩薩とは〈差し出せるものの範囲〉が違います。
 我々凡夫は、自分のできないレベルまで行える菩薩を心から敬わないではいられません。
 自分の目を差し出すほどの菩薩に心うたれ、自分にはできないながらもその崇高さの前に己を投げ出し敬わないではいられないのです。
 これが帰依(キエ)です。
 帰依を表現する具体的な方法が合掌であり、真言を唱えることです。
 これで心も身体も言葉も菩薩へ一歩、近づけます。
 「おん さんまや さとばん」と唱えつつ普賢菩薩の境地をめざせば、やがては数々の穢れや過ちをまとったままの自分が、菩薩の境地を自分なりのレベルで感じとれる時が来るかも知れません。
 それが即身成仏(ソクシンジョウブツ)であり、感じとられ、生き方が変わった時、自分も菩薩に近づき、普賢菩薩の救済が現実のものとなるのです。



 写真は、永代供養を行ってご加護を受けるため、当山の講堂へ納められた普賢菩薩様です。
 総丈は約35㎝あり、日本で唯一、護摩を焚いてできた灰が体内へ納められたご本尊様です。(奉納受付中)

 5月の守本尊様をご供養しお守りいただきたい時、願いを成就させたいと念じる時、つらい時、悲しい時、淋しい時、あるいは感謝したい時は、合掌して普賢菩薩様の真言(真実世界の言葉)を唱えましょう。
 たとえ一日一回の行でも、信じて行なえば、ご本尊様へ必ず思いが届きます。
 続けて行う回数は任意ですが、基本は1・3・7・21・108・1080回となっています。

普賢菩薩(フゲンボサツ)

「おん さんまや さとばん」

 今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y

 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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