コラム

 公開日: 2016-05-29 

終活セミナーを行います ─終活と終括─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



〈東京出張で昼食を摂るコンビニ前のテラス。毎月のことゆえ、いつの間にか小生からおにぎりをもらう習慣になったスズメたちがいます〉

 6月8日(水)午前10時30分より(受付開始10時)「シティホール古川」様にて、(株)ベルコ様主催の法話とご相談の会を催します。
 まず法話を行い、その後、別室にて個別のご相談をうけたまわります。
 会費は無料ですので、どうぞお気軽におでかけください。
 なお、行政書士による生活無料相談会も同時開催されます。

○場所:(株)ベルコ「シティホール古川」大崎市古川字城西20ー1 0229ー21ー8555
○申込:6月3日(金)まで

 終活という言葉がさかんに用いられ、人生の終わりを迎えるに当たり、混乱のないよう、周囲へなるべく負担をかけぬよう準備を調える意識が高まっています。
 就職活動を縮めて就活と呼ぶことにちなんで、平成21年に「週刊朝日」が「終活」と表現し、この言葉は一気に広まりました。
 しかし、死に行く方や、死ぬ方を看取り、送る方、そして弔い、悼む方々と日々、接している者としては、「活」の字に少々、違和感を禁じ得ません。
 
 死はまず、否応なく訪れるものです。
 そして、生きものは皆、死を忌避しないではいられません。
 それだけに死は過酷で厳粛、人間がいかに死ぬかという問題は、その人の尊厳にかかわってきます。

 こうした死を迎える時の心持ちは、活躍の「活」で表現されるべきものでしょうか?
 小生は、私たちが生命保険へ入る時に起こしがちな錯覚と通じる危うさを感じます。
 私たちは、自分が死んだおりに大金が入る契約をする時、決して自分が手にするわけでなく、自分が使えるわけでもない〈大金〉に一瞬、嬉しくなりはしないでしょうか?

 今、死に近づいている私たちはいくつもの不安を抱えています。
 子や孫は、自分がいのちを永らえてきたように、活き活きと安心に生きられる社会をつくり、きちんと人生をまっとうできるだろうか?
 子孫は、ご先祖様やお墓を守って行けるだろうか?

 だから、自分が元気なうちに、自分の死後のことごとはなるべくやってしまおうと考えます。
 それはそれで結構ですが、気になるのはやはり、いつの間にか〈鼻先にニンジンをぶら下げられた馬〉のように、急(セ)かされる風潮です。
 私たちは、提供されるメニューから選択した手順さえ調えれば、もう、自分の〈死〉は解決したことになるのでしょうか?

 もしかすると私たちは、実際に死を目前にしてようやく、保険金は自分が意のままにできないこと、あるいは、相続人たちがそれぞれ当てにしていることを実感するかも知れません。
 もしかすると私たちは、実際に死を目前にしてようやく、「自分は死後、どこへゆくのだろうか?」という本質的な不安に直面し、その不安は遺体を処置する方法が万全であることによってまったく解消され得ないことに気づくかも知れません。
 もしかすると私たちは、実際に死を目前にしてようやく、貧困や病気や戦争によって死にゆく人々の苦しみがわかり、何らの手を差し伸べなかった自分の人生を悔いるかも知れません。

 死を迎えて本当に大切なことをよく考える必要があります。
 慌てて「活動」する前に、自分の人生を「総括」し、自分の人生に悔いはないか、人間としてやり残していることがないかどうか、深く省みるべきではないでしょうか?
 そうした意味において、当山は「終活」ではなく、終いを締め括る「終括」という言葉を提案します。

 皆さん、「終活」は結構ですが、それよりもむしろ「終括」をこそしっかりやろうではありませんか。
 当日は、「終活」については業者様へお任せし、小生は「終括」についてお話と対話を行います。
 どうぞおでかけください。
 
 今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y

 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

この記事を書いたプロ

大師山 法楽寺 [ホームページ]

遠藤龍地

宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL:022-346-2106

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