コラム

 公開日: 2016-07-01 

7月の守本尊様と真言 ─大日如来・顔・マンダラ・藤原新也─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



〈オバマ大統領が広島の平和記念館に贈った折り鶴。彼は何を託したのか……。広島で口にできなかった心中の言葉は何か……。もう、すでに人影は疎(マバ)ら。私たちは忘却に忙しい〉

 7月は、小暑(ショウショ)と大暑(タイショ)の文月(フヅキ…7月7日より8月8日まで)です。
 7月は未(ヒツジ)の月なので、守本尊は大日如来(ダイニチニョライ)様です。

 大日如来(胎藏界…タイゾウカイ)様は『種々解智力(シュジュゲチリキ)』という、人の欲するものや楽しみとするものを知る力をもって、お救いくださるみ仏です。
 人は望みを持ってこそ生きられ、「幸せ」とは善き望みのかなうことです。
 天にあって全体を観る金剛界の大日如来様に対して、地にある胎藏界の大日如来様は、一人一人のそれをよく見極め、力をお与えくださいます。

「われら衆生(シュジョウ)が自らの○心の実相(ジッソウ)知るならば○この世のすべての存在が○共に一つの生命を○生きていること悟られて○宇宙の生命(イノチ)を自らの○生命(イノチ)としてぞ生きること○そこにこの世の一切が○大日如来の現象と○捉える曼陀羅(マンダラ)精神の○教えの根本(モト)を見出さん。」

(私たちが自分自身の心の奧にある霊性に気づくならば、この世にある生きとし生けるものすべてが、いのちの世界という大きな一つの世界の一員として生きていることが悟られる。
 そして、自分一身にまつわるいのちだけでなく、宇宙的に広がる無限のいのちの世界にこそ〈自分のいのちの本当のありよう〉を見出そう。
 そうして生きてこそ、ありとあらゆるものを網羅して欠かさないマンダラに象徴される大日如来の世界を説く教えが根本的に体得できよう)

 私たちは、喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだりといった〈表面の心〉で起こる波に翻弄されています。
 しかし、それらはすべて、深く、澄んだ湖の水が、風によって波紋をつくるようなものです。
 そのことは、人間として生きている私たちが、ネコやイヌやスズメやモグラや花々などと共に、広大な〈いのちの世界〉の表れのごく一部であることを教えてもいます。
 マンダラは、そうした真実世界の統一と多様性を示すものです。
 マンダラを眺め、多様な徳を観想する時、つまらぬ心の動揺は去り、同時に、つまらぬ我欲や邪心や高慢心も去ります。

 私たちは普段、自分がどうなっているか、気づかないでいます。
 それは、自分の顔そのものとなかなか向き合えないことと似ています。
 朝日新聞編集委員の秋山訓子氏は「ザ・コラム」に書きました。
「20年近く永田町を見てきて思うことは、政治家の生き方や品性は顔に出る、如実に。
 人相が悪くなった人、よくなった人、安定している人……。」
 彼女が、写真家藤原新也氏へ「顔で政治家が判断できるか」と訊いたところ、氏は「もちろん」と即答しました。
「顔っていうのは残酷なまでにその人の内面を表す。
 写真家ならシャッタースピードの2分の1秒もあれば判断できるかな」
 怖い話です。
 氏は続けます。
「ただしプロの撮った写真はうそもつけるから写真で判断しないほうがいい。
 テレビ画像か、できれば生。
 無駄な情報が肥大している時代には感覚で情報処理をした方が効率がいい」
 氏が指摘する〈うそ〉の典型が選挙用ポスターであることは論を待ちません。
 もっとも、議員の素顔を知りたいならば、地元選挙民の声を聴くのが一番ですが……。
 氏は舛添騒動にこう言ったそうです。
「彼を批判するタレントや評論家の人相も日増しに悪くなったと感じる。
 時間が経過し、舛添さんの表情や声が憔悴していく中で人々の人相が批判からイジメモードに変わった」
 私たちはどうだったでしょうか?
 問題の核心がうやむやなまま、私たちの感情が消えるのを待つように、事件はたちまち過去へと追いやられ、単なる歴史的事実と化しつつあります。

 一つ、提案があります。
 時々、自分の顔を鏡に映してみましょう。
 そして、阿字観(アジカン)といった瞑想や、読経などを行った後にも、眺めてみましょう。
 何かに気づくかも知れません。

 また、大日如来様は、未(ヒツジ)年、申(サル)年生まれの善男善女を一生お守りくださる守本尊様でもあり、身体においては、主として両手をお守りくださいます。
 ご供養し、ご守護いただき、猛暑の一ヶ月を無事安全に過ごしましょう。



 写真は、永代供養を行ってご加護を受けるため、当山の講堂へ納められた大日如来様です。
 総丈は約35㎝あり、日本で唯一、護摩を焚いてできた灰が体内へ納められています。(奉納受付中)〉

 7月の守本尊様をご供養しお守りいただきたい時、願いを成就させたいと念じる時、辛い時、悲しい時、淋しい時、あるいは感謝したい時は、合掌して真言(真実世界の言葉)をお唱えしましょう。
 たとえ一日一回でも、信じて行なえば、ご本尊様へ必ず思いが届きます。
 回数は任意ですが、基本は1・3・7・21・108・1080回となっています。
「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」

「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA

 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、この世の幸せとあの世の安心を祈っています。

この記事を書いたプロ

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