コラム

 公開日: 2012-02-17 

地球のゴミはもう作らないようにしよう

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。
 また、当山へかずかずの温かいご支援をくださった方々へ、深く深くお礼申し上げます。
 来る3月11日には「般若心経百万巻」の供養をしましょう。(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3107.html




 平成24年1月1日に全面施行された「放射性物質汚染対処特措法」によれば、8千ベクレル以上の放射性物質を含んだ廃棄物は、指定廃棄物として国が処理することになっています。
 環境省による「廃棄物」とは、地下施設などから出る焼却灰であり、土壌は含まれません。
 土壌を処理するのは市町村の仕事です。
 とは言え、放射性物質に汚染された地域は広く、市町村がすべてを処理することは不可能です。
 汚染された土壌をそのままにして住みたい人は誰もいないので、私有地と公有地を問わず、保育園・幼稚園・学校・公園などを含め、ありとあらゆる地下や屋上や倉庫などに保管されているのが実情です。

 さて、放射性物質から出る放射能は、なくなるのに1億年かかるものもあります。
 そして、放射能を科学力で〈なくならせる〉ことはできず、放射性物質を含む廃棄物は、放射能が出ないように処置した上で、どこかへ〈置く〉しかありません。
 日本では、平成12年、原子力発電によって生じる「高レベル放射性廃棄物」の処分法法を300メートル以上深い地下へ埋め捨てる「地層処分」と決めました。
 原子力発電環境整備機構が、総延長で100~300キロメートルにもなるトンネルを掘り50年もかけて埋める計画ですが、まだめどは立っていません。
 そもそも、火山と地震の国で、子々孫々への責任を持って埋設に同意する地域があるでしょうか。
 今、私たちが原子力発電によって作り出し続けている放射性物質は、300万世代後まで危険性にさらし続けます。
 1億年前といえば恐竜の全盛時代で、霊長類はまだ現れていません。

 私たちは、原子力発電における一番の問題は、エネルギーを取り出す過程の安全性でなく、処理できない危険なゴミを排出し続ける点にあることを認識すべきではないでしょうか。
 もしも放射能を閉じ込める技術が確立したとしても、ゴミは溜まる一方なのです。
 想像してみましょう。
 いかに立派で快適な家に住んでいても、その敷地にゴミを埋め続ける人の生活はまっとうなものと言えるでしょうか?
 しかも、そのゴミは、一端、想定外の事態になれば周辺住民をも危険にさらすのです。

 悪名高いニューヨークの地下鉄から落書きを消す運動が地下鉄の安全性を高めたとされています。
 日本でも、落書きと子供たちの心の荒みの関係が注目され、公園のトイレなどはきれいに保たれています。
 今の問題は、コンビニのゴミ箱へ家庭ゴミを捨てるあたりにあります。
 ゴミ箱を店内へ置いたところではかなり不心得者による被害は減っているように見受けられますが、売り上げをもたらす店内のスペースをつぶす経営者の気持を考えると情けなくなります。
 いずれにしても、落書きやゴミで汚す、汚したままにしておくといった心はまっとうでなく、そうした環境がまっとうでない心をつくることは、私たち誰でもが気づいています。

 原発一基が運転されれば、一年で広島型原爆約千発分の放射性物質が生まれ、日本全体では約5万発分が生まれています。
 いきもののいのちを脅かし、地球を壊しかねないゴミ、自然へ還せないゴミを作り続けながら快適さを求める文明はやはり、どこかおかしいと感じます。
 はたらく人々を想い、若い人を想い、子供を想い、孫を想い、そしてこの日本を私たちへ残してくださった祖先を想い、後の世代へ危険性と後ろめたさをバトンタッチすまいとひそかに誓うのです。

※「地層処分問題研究グループ」の解説 「埋め捨てにしていいの?原発のゴミ」(http://geodispo.s24.xrea.com/kaisetu/pamphkaisetu.html)を参照しました




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。

 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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