コラム

 公開日: 2012-02-28  最終更新日: 2014-06-04

3月の聖語 ─弘法大師の言葉とみ仏の救い─


 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。
 また、当山へかずかずの温かいご支援をくださった方々へ、深く深くお礼申し上げます。
 来る3月11日には「般若心経百万巻」の供養をしましょう。(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3107.html



 お大師様は説かれました。

「大我(タイガ)の真言は本有(ホンヌ)の又の本なり」

(マンダラにおられるみ仏方はどなたもそれぞれが固有の円満な徳に満ち、み仏から流れ出る真言は皆、大宇宙の真理真実と一体である)

1  お大師様は、マンダラに表されるたくさんのみ仏方はそれぞれの徳に満ちていると説かれました。

 たとえば、子年生まれの方の守本尊である千手観音様は、千の手と千の眼で持てる徳を表現しています。
 その真言を至心に唱える時、誰にでも15の「善事」がもたらされます。

○善い王のいる世界へ生まれ変わる
○良い国に生まれる
○好機に恵まれる
○善友に遇う
○五体満足である
○悟りを求める心が満ちる
○戒律を犯さない
○眷属が付き従う
○生活用品や食料に困らない
○尊敬と援助を受ける
○財産を奪われない
○念願が叶う
○龍王や諸天に護られる
○生まれ変わった世界でみ仏にめぐり会い説法を受けられる
○学んだ教えを深く理解できる

 また、飢えや戦争や呪いなどによる15の「不慮の死」を免れます。
 こんなに嬉しいご加護があるのなら、「千手観音様を拝めば、それだけでよい」と思われますが、たとえば辰年をお守りくださる普賢菩薩様は「十大願」をもって菩薩道に励んでおられます。

○諸仏を礼拝し敬う
○如来を称賛する
○広く供養を修する
○業障(ゴッショウ)を懺悔する
○み仏の功徳を随喜する
○み仏へ説法を請う
○み仏がこの世へ留まっていてくださることを請う
○常にみ仏へ従い広く学ぶ
○恒に衆生のありように応じて救う
○これらの功徳を普く衆生へ廻向する

 読めば、「こう願いつつ生きたい」と思えてきます。

 こうしてみると、マンダラが示すとおり、み仏方の徳(=救い)は無限であり、菩薩道を歩みながら、万徳が宿っているはずの自分の心を開発して行くのが一生を生きる意味であることが実感されます。
 宝の持ち腐れのままでは、あまりに残念ではありませんか。

2  お大師様は、み仏方の徳は真言という言葉の形をとり、真言は真実世界そのものであると説かれました。

 真言を至心に唱える時、私たちの心におられるみ仏方は功徳の光を発し、この世は真理真実の世界と化します。
 たとえば、般若心経は、最後にある「ぎゃてい~」という真言の功徳を願う経典です。
 だから大切なのは、経文を読んで真言に功徳があることを知ったならば、真言を読誦することです。
 せっかく般若心経を手にしても「ああ、こだわらない心になればいいのか」と考えただけでは、ゴルフクラブの振り方を知った人が、振ってみただけで「自分はプレーできる」とかんちがいするのと同じです。
 百返、千返、万返とくり返し練習しなければ、思い通りの球筋を描くショットは得られようがないではありませんか。
 ご先祖様方がいざという時に般若心経をくり返し読誦してこられたのは、かんちがいしてはならないということと、般若心経の功徳をよく知っておられたからでしょう。

 当山が3月11日に般若心経百万巻を唱えましょうと提唱している理由はここにあります。
 供養したいと思ったならば、大切なのは〈やる〉ことです。
 やらなければ〈思った〉で終わりになります。
 これでは、さっきの情けないゴルファーと同じではありませんか。
 もちろん、人それぞれの事情というものがあります。
 だから、できる範囲で精一杯やればよいだけのことです。
 たとえば時間がない方は1巻だけでも唱える、声の出ない方は眼で読む、読めない方は耳で聞いて心で唱和する、それもできない方は至心に思いを馳せる。
 こうして〈やる〉時、私たちの心におられる般若心経法の主尊である般若菩薩様や観音菩薩様の徳が光を発してこの世を照らし、あの世をもきっと照らすことでしょう。
 たった1つの般若心経に、無限の供養の思いを込めて唱えようではありませんか。





 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。

 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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