コラム

 公開日: 2012-02-29  最終更新日: 2014-06-04

私たちは守護霊としての守本尊様にどのように守られているか(その1)


 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。
 また、当山へかずかずの温かいご支援をくださった方々へ、深く深くお礼申し上げます。
 来る3月11日には「般若心経百万巻」の供養をしましょう。(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3107.html



 ここのところ、守護霊や守本尊様についてのご質問が多いので少々、要点をまとめておきます。

1 子年生まれの方

 守本尊様のお力は主として「過去を知る力」となって顕れます。
 この力がなければ、私たちは何も学べません。
 たとえばお医者さんが患者さんを「あなたは風邪をひいたようですね」と診断してカルテを書く時、お医者さんはこれまでに勉強し、体験したことを総動員しています。
 よりおいしくて勁いお米を作るための研究にしても、膨大な実験の積み重ねによって行われており、先人の努力と記録の積み重ねがなくては、これからの研究は成り立ちません。
 お医者さんも、米作りの名人も、〈これまでのすべて〉といった意味で過去の時間が与えてくれたものを生かしています。

 また、私たちは大成功をおさめた暁に、また大失敗をやらかした後で、深く〈来(コ)し方〉をふり返ります。
 ニュースに流れる悲喜こもごものできごとについても、何がそうさせたかを考えます。
 私たちは過去を知って未来への態度を決めます。
 できごととしての過去はすべて教師であり、反面教師でもあります。
 それらの前で〈生徒〉になる素直さと研究熱心さが人生を守り発展させます。

 よく「受けてしまう」方がおられます。
 実態としての亡者や悪霊というより、誰かの過去の因縁を背負うのです。
 多くの場合は、気が優し過ぎるか、もしくは相手と似たような不安を抱えているか、あるいは自分への自信の無さが確認しようのないものへの歪んだ確信にすがらせていることによる現象です。
 考えねばならないのは〈何者〉として相手と接するかという点です。
 私たち行者がいかなる状況にある方と接しても、因縁を受けて潰されないのは、護身法を行っているからです。
 言い方を変えれば、み仏の子としての意識で相手と接するからです。
 斎場で、今まさに炉へ入れられようとしているお柩に取りすがる方を前にして合掌すると、胸が氷のように冷たくなり涙を催します。
 しかし、控え室へ向かう前の喪主さんの挨拶を受ける時は、端然としています。
 そして車へ戻ってから短い瞑想を行ったりして、さっきの光景を昇華します。
 専門的な護身法を行わなくても、「同行二人」など、〈ご守護をいただいている者〉であるという深い安心があれば、たやすく受けず、潰されません。
 そのためには、日頃、我(ガ)による祈りでない正しい祈りを行うことが肝腎です。
 守本尊様の真言を唱えるなどは、もっとも適切な方法の一つと言えます。

 こうした力の後ろ盾になってくださっているのが守本尊千手観音菩薩様です。
 注意点は、自分が上に立たねば気がすまないといった傲慢さが自分でご守護の力を捨ててしまいかねないことです。
 そうして無用の争いを生めば、どんどんご守護から離れ、悲しい因果応報となりかねません。
 注意しましょう。


2 丑年・寅年生まれの方

 守本尊様のお力は主として「善悪・是非・虚実を知る力」となって顕れます。
 この力がなければ、私たちは何も学べません。
 たとえば友人から「一緒に楽しもう」と麻薬を勧められた時、あるいは「元気が出るよ」と覚醒剤を勧められた時、それらがどんなに魅力的でも、「いけない」と判断して断ります。
 いつもカロリーメイトを手放せず、時折、睡眠打破剤のお世話にもなっていると、覚醒剤に手を出したくなる運転手さんの気持がわかります。
 そこで踏みとどまるかどうかは天国と地獄との違いを生みます。
 たった一歩は、断顔絶壁で踏み出す一歩なのです。

 また、お年寄りを狙った詐欺は、虚実を判断する力が弱っているところへつけこむ悪質なものです。
 被害者には生命力の衰退に伴うやむを得ない面もあり、周囲が気をつける必要があります。
 最近、明らかになった投資顧問会社「AIJ投資顧問」の年金消失問題もまた、会社が虚偽の報告を重ねた結果、善意の顧客へ膨大な損失が生じようとしています。
 会社であれ何であれ組織は一旦できてしまうと、組織の存続自体が存在の第一目的と化してしまいます。
 そこで責任者に生じかねないのは〈希望的観測〉です。
 限りなく〈虚ろ〉に近い未来を信じようとし、確かな現実とのギャップに破綻するまで苦しみ抜いたりします。
 男性が相次いで殺されたとされる事件でも、容疑者の女性に胡散臭いものを感じていてなお、女性に潜む〈虚ろ〉を確かめさせなかったものは何か、と考えさせられます。

 最近、「あなたの背後に亡者がいる」などの虚言に悩まされてご来山され、ご加持を受ける方々が増えてきました。
 一旦見聞きした体験は否応なく残ってしまいますが、大切なのは、〈その時点〉での対応です。
 ぶしつけにこうしたことを言われた際は相手の顔をじっと見返し、心でこうつぶやきましょう。
「この人は本当に仏神のように清浄で智慧と慈悲に満ちているのか。
 生活は仏神のごときものなのか」
 そして、言葉に出すか出さないかは別として、これで一件落着としましょう。
「お釈迦様がそうされたように、あなたのおかしな言葉は受け取りません。
 心の鏡に反射させてそっくりお返しします。
 あなたが発した言葉についての結果は、あなた自身が受け取ることになるのです」

 お釈迦様は端的に「悪行をなしてはならない、善行に勤しみ、そして自分を清めなさい」と説かれました。
 まっとうな人々は善悪を判断し、人間として是とされることを行い、非とされることからは遠ざかります。
 そしていかなる場合も、断固として虚と実の判断から逃げないようにしたいものです。

 こうした力の後ろ盾になってくださっているのが守本尊虚空蔵菩薩様です。
 注意点は、広く世間で言われているから、あるいは有名だからと自分で判断せず、あるいは情に流されたりすると、自分でご守護の力を捨ててしまいかねないことです。
 そうして自分で険難な状態を招いてしまうと、どんどんご守護から離れ、悲しい因果応報となりかねません。
 注意しましょう。




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。

 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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