コラム

 公開日: 2012-03-09  最終更新日: 2014-06-04

なかなか信じられないできごと ─般若心経百万巻供養会の準備にて─


 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。
 また、当山へかずかずの温かいご支援をくださった方々へ、深く深くお礼申し上げます。
 来る3月11日には「般若心経百万巻」の供養をしましょう。(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3107.html




 過日、亘理町の浅見薫氏宅へ出向き、3月11日に行う供養会に合わせてネットへ流す経文の編集を依頼しました。
 ところが、ICレコーダーに入れておいた音声を確認したところ、般若心経の最後の一回に不具合が見つかりました。
 録音をし直さねばなりませんが、一度、お寺へ戻る時間的余裕はありません。
 そこで、やむなく、浅見宅で再録しました。
 本当は、最後の一返なのでお経の終わりに鐘が二回打たれねばなりません。
 しかし、浅見氏宅に鐘はなく、お経を一巻唱えただけになりました。
 とても残念に思いつつ、今録音したばかりのレコーダーを浅見氏へ渡し、目の前で編集していただきました。
 ところが、確認のためにできあがったものを聞き直したところ、何と、鐘の音が二回、きちんと入っています。
「エッ!」
と二人は絶句し、顔を見合わせました。
 失敗したものをそのまま取り込んでいないのは明らかです。
 なぜなら、さっき再録したものは「これで最後の一返」とわかるように、わざわざトーンもスピードも変えてあり、もちろん不具合の部分は修正の上、録音されているからです。
 それでも、念のため、いったいどういうことなのか、二人で調べてみました。
 エンジニアである浅見氏は「ウーン、ウーン」と唸りつつパソコンを操作して2面のディスプレイと睨めっこしますが、結果は変わりません。
 実に不思議なできごとなのです。
 とうとう最後に、浅見氏は笑いつつ言いました。
「和尚さん、まさか、鐘を隠し持っていたんじゃないんでしょうね」
 私も、まさかと言いつつ笑いました。
 もうその後は、お互いに「いやいや……」「何と何と……」などとつぶやくのみでした。
 昨夜、(株)マグネットデザインさんが編集していた画像と重ね合わせたものをユーチューブのテスト画面でチェックしました。
 当然ながら、やはり般若心経の最後の一返は浅見氏宅で録音したもので、鐘が二回打たれています。
 なかなか信じられないできごとですが、現実です。
 
 地震のあった日に、共同墓『法楽の礎』壇上にある大日如来の石像がその場でクルリと津波の来た方角へ向きを変えたことは何度か書きました。
 円筒状の台上に重心の高い尊像が乗っており、心棒もないので、強く揺さぶられれば当然、倒壊するはずです。
 数百キロにもなるその像が、数センチの狂いもなく〈その場〉でほとんど真後を向くなど、これもなかなか信じられないできごとです。
 当山で行ったシンポジウムに参加された科学者佐藤嘉彬氏が「まさか」と現場を確認しました。
 結論は──。
「物理的にはほとんど考えられないですねえ」

 祈りの世界には人知を超えた何ものかがあります。
 津波から逃れる人々の方を向いた大日如来様にお護りいただき、み仏が鐘の音を入れてくださった般若心経を共に唱えようではありませんか。
(般若心経百返のデータは3月11日午前10時にユーチューブへアップし、当分流す予定です)





 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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