コラム

 公開日: 2012-03-10  最終更新日: 2014-06-04

あの世へ行けば本当に十三仏様と会えるのか?(その1)

英霊のおわす海へ捧げられたお地蔵様
おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。
 また、当山へかずかずの温かいご支援をくださった方々へ、深く深くお礼申し上げます。
 来る3月11日には「般若心経百万巻」の供養をしましょう。(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3107.html



 皆さんの疑問の一つに、
「住職は本当にあの世へ行けば十三仏様に会えると信じているのか?
 お不動様やお地蔵様は、実際にあのようなお姿でいると信じているのか?」
というものがありそうです。
 だから、今日の寺子屋『法楽館』では、そのあたりのところを、皆さんと膝を交えるような雰囲気でじっくり話し合う予定です。

 では疑問への答は?
 当然、信じています!
 ただし、初七日の間に、どのようなお姿のお不動様にお会いできるかは自分の精進次第だと覚悟しています。
 経典は、はっきり説いています。

「若(モ)し大根(ダイコン)の者の為(タメ)には。聖者(ショウジャ)。忿怒(フンヌ)を現じ。
 根性。中根(チュウコン)の者は。二童子を見ることを得ん。
 下根(ゲコン)の行人(ギョウニン)の如きは。怖れを生じて見ること能(アタ)わず」

 高い悟りの境地へ入ったならば、お不動様は、実際に火炎をまとった忿怒のお姿で現れてくださるかも知れません。
 中途半端であれば、お不動様につき随って善い面を伸ばしてくださるコンガラ童子様や、悪い面を正してくださるセイタカ童子様にお会いできるかも知れません。
 煩悩にまみれたままであれば、お像や掛け軸などにあるお不動様のお姿に怖れを感じるのみで、お会いできないでしょう。

 これは何を意味するのか?
 心次第でこの世も人生も違って見えるのと同じく、心次第で、自分自身の心の奥底にある仏性がどこまで感得できるのかが異なるのです。
 仏性がすばらしくはたらく人にはきっと、お不動様の世界が開けることでしょう。
 仏性を眠らせたままにしている人は、いくらお不動様を研究しても、あるいは眺めて歩いても、心は目に見える世界と連動した範囲でしかはたらきません。
 仏性は眼に見えない世界へ通じている霊性の核だからです。

 最近、よく、津波に遭った地域で亡霊が見えるとか、通りかかると気分が悪くなると訴える方々にお会いします。
 どうにかして欲しいとご加持を申し込まれる方々が後を絶ちません。
 ご加持を受けてゆっくりと休み、法話に耳をかたむけ、皆さんが元気を取り戻されるのはとても嬉しいことですが、不調があまりに誤解によって招かれている点は早く是正されるべきであると考えています。
 目に見えない世界と通じる場合があるのは当然ながら、実際はそうでないのに、そう思い込んでしまうケースが多過ぎるのです。
 もっともわかりやすい例は〈闇夜の縄〉です。
 Aさんは、「何か出そうだなあ」と怖々夜道を歩いていて行く先に縄を見つけ、「アッ、大蛇が出た」と逃げ出します。
 Bさんは、縄だと思っても、それは石ころが目に入るのと同じく、ただ、通り過ぎます。
 Cさんは、見つけた縄を「これは使えそうだ」と拾って帰ります。
 どうでしょう。
 多くの方々が、Aさん的になってはいないでしょうか。

 なぜ、こうなるのか?
 それは、皆さんの心に優しさがあるからです。
「津波に追われた人々はどんなに怖かったことだろう。
 どんなに生きたかったことだろう。
 それなのに……」
と想いをはせ、亡くなられた方々の恐怖や慚愧と似たものを自分の心に発生させてしまいます。
 他人の思いを自分の思いとする尊い気持は結構ですが、問題はその先です。

 たとえば、海上保安庁に勤めるDさんはこう言われます。
「悲しい現場へでかける私はどう願っているか。
『生きている方のシグナルは、なるべく早く見つけたい。
 もしも亡くなっておられ、誰かに憑きたいならば、ぜひ、私に憑いて欲しい。
 そうすれば貴方の居場所がわかり、私は貴方に手を差し伸べられますから』
 これが本音です」

 ──続きは次回に。



 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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