コラム

 公開日: 2012-03-22 

2012年4月の運勢

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



 2012年4月─平成24年4月(卯月…4月4日から5月4日まで)─の運勢です。
 運気の流れを参考にし、人間修行の六波羅蜜(ロッパラミツ)行で改運し、開運し、快運となりますよう。

一 最も恐るべきは、〈まこと〉を忘れることです。
 自分に都合の良い思惑を離れてみましょう。

 このたび、お骨を長期的にお預かりできる安骨供養堂ができました。
 小さな部屋なので、天井の中央へ御霊と訪れる方々のために絵を飾ることになり、画家Aさんが訪ねて来られました。
 建築会社さんも含めて充分に時間をかけてやりとりし、構図が決まりかけた頃、Aさんがポツンと言われました。
「描き込み過ぎないようにしましょう」
 この一言は、Aさんの「まこと」を示して余すところがありません。
「先生の言われる『描き込み過ぎない』とは、そこに先生そのものが顔を出しているのではなく、眺める方々がその人なりに空や池や極楽などをイメージできるようにするという意味ですね。
 たとえばピカソの『ゲルニカ』やムンクの『叫び』のような作者そのものが出る作品にしないということですね」
 こう言いつつ、人の好き嫌いを公然と口にし、自分の造りたいようにしか造らないと嘯(ウソブ)く設計士Bさんへの不信を思い出していました。
 求められている役割を果たすためにのみ最善を尽くすというAさん姿勢には〈我(ガ)〉がありません。
 きっと皆さんに喜ばれる作品に仕上がることでしょう。

二 ものごとが〈成る〉には、努力は努力として、どこかに〈おのづから〉という流れが伴っているものです。
 自分にとって虫の良い期待にのめり込むとそれが観えなくなリ、自分を追いつめる虞(オソレ)があります。

 古人は「テムズ河の水は東京湾に通ずる」と言いました。
 ロンドンと海とを結ぶ河の水は、海を通じて東京湾ともつながっています。
 私たちはそのことをわかっても、その事実に何が含まれているかは知り尽くせません。
 ここで取り上げられる〈水〉のように、縁という網はあらゆるものを繋いでおり、どこかで何かが起こればそれが原因となって、必ずどこかで何かの結果を生み、因果の理は厳粛ですが、私たちの脳には、あらゆる因と果を結ぶ縁の糸を見分ける能力がありません。だから、私たちには二つのものが求められます。

 一つは、縁という網があればこそ生きていられる事実に対する感謝です。
 世の中の表面は確かに無縁社会の様相を呈しています。
 しかし、幸いにして日本では、某国のように、毒性の強い農薬を用いた作物が売られたり、建築基準に違反する建物を造ったり、事件の被害者が警察官によって投げ捨てられたりはしません。
 自衛隊や警察や消防が休みなく国民へ安全をもたらし、車があまり通らない深夜の交差点でも人や車はほとんど交通信号を守るほど順法精神と公序の感覚が生きています。
 今を生きていることは目に見えない縁の糸に依っていることを忘れないようにしたいものです。

 もう一つは、知り得ないという事実に対する謙虚さです。
 東日本大震災にはもちろん、物理的原因があったのに、これほど科学力が発達した日本ですら地震の発生を余知できず、予防もできませんでした。
 しかし、被害に遭った方々の口から、大地や海への怒りや怨みの言葉は聞かれません。
 不条理であり理不尽であり惨(ムゴ)いのに、私たちはいつしかそうした思いを「無常」という感覚で消化し、生き残った自分のいのちを見つめ直しながら健気に前へ進もうとしています。
 日本は高度な消費社会になり、あらゆる欲が前面に出過ぎてはいますが、歴史によって培われた謙虚さは、私たちの文明の底支えとなり、自然と仏神への畏敬の念につながっています。
 不可視の縁が〈おのづから〉としてはたらいている感覚を忘れないようにしたいものです。

○み仏の子として、煩悩を脱し、菩薩になるための六つの修行を、日々、行いましょう。

[布施(フセ)行と運勢]水を供えましょう。
 精進の人は私心を捨て時期を待って志の成就へ近づきます。
 不精進の人は我欲で一気に大きな結果を求め、結果的に損を生じがちです。
[持戒(ジカイ)行と運勢]塗香(ヅコウ)で身と心を清めましょう。
 精進の人は理不尽な妨害や余波を受けても本分を守り、無事安全です。
 不精進の人は外に気をとられて失敗しがちです。
[忍辱(ニンニク)行と運勢]お花を供えましょう。
 精進の人は驚くようなできごとがあっても動じずに守るべきものを守れます。
 不精進の人は無駄な争いへ首を突っ込み、自滅しがちです。
[精進行と運勢]お線香を供えましょう。
 精進の人は注意を怠ったばくち的勝負へ走らず、無事安全です。
 不精進の人は本来の道以外のところでうまくやろうとして失敗しがちです。
[禅定行と運勢]飯食(オンジキ)を供えましょう。
 精進の人は何があっても恥じるところなく堂々と進めます。
 不精進の人は抱えていた不安が爆発して焦りを生じ、道なき道へ進みがちです。
[智慧行と運勢]灯火を供えましょう。
 精進の人は謙虚で、分を超えた領域へ手を出さず火傷しません。
 不精進の人は高慢になり相手や状況を甘く見て大きな危険の待つ方向へ突進しがちです。



 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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