コラム

 公開日: 2012-03-27  最終更新日: 2014-06-04

おかげさまにて、当山に安骨(アンコツ)堂とお風呂ができました

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




 平成22年の夏、当山に住職夫婦の居住専用空間がないことに気づかれた方から「お風呂場を造ろう」というご提案があり、自主的な護持会である『ゆかりびとの会』の方々が中心となって運動を続けていただきました。
 その結果、このたび、お風呂に入り、寝起きするためのスペースができあがりました。
 夢のようであり、〈自分の家〉という実感はまだ、ありません。
 月刊『ゆかりびと』に掲載したご挨拶のとおり、こうした時勢にあって、行者たる住職が寝起きする場を造っていただくなど忸怩(ジクジ)たるものを禁じ得ませんが、諸事を勘案し、今回の結果となりました。

 住職としては、何よりも「1口3000円が目安、ご寄進は完全に自由意志、ご寄進してくださる方を限定しない」という「布施」の根本精神を守る方針でこの結果となった成り行きにこそ、深い喜びを禁じ得ません。
 やがて私の後を嗣ぐ住職も、寝起きする1LDKの空間がいかにしてもたらされたを肝に銘じて日々の法務に励むならば、当山は当山であり続けられることでしょう。
 金子をご寄進された187名の方々だけでなく、さまざまな形でご助力くださったたくさんの方々のお力で、当山の姿勢を後世へつなぐための大きな礎石が造られました。

 また、庫裏(クリ)と講堂との間に、安骨(アンコツ…お骨を預かること)堂・位牌堂としての空間が完成したことも庫裏の完成に勝る喜びであり、これができることは今回の建築を決断する大きな要因となりました。
 急増している「お骨を預かって欲しい」という皆さんの願いに対して、これまで以上、安心していただける形でお応えできるようになりました。
 数十年という長期のお預かりも可能です。
 どうぞ、どのような状況におられる方もご遠慮なくご相談ください。 

 4月1日付の月刊『ゆかりびと』の発送が済みましたので、ここに掲載文を転記し、心よりお礼を申し上げます。
 まことにありがとうございました。


--------------------------------------------------------------------------------
 
『お風呂場建築基金』の御礼

 平成22年12月に同基金について皆様方に御寄付をお願いするために趣意書をお送りいたしました。
 その結果これまで多くの方々から御協力と御支援を頂いて参りました。
 平成24年2月27日現在で御寄付いただきました金額は2379437円(187名)となりました。
 同日全額を法楽寺に送金いたしました。
 大地震や世情の環境の悪い状況下でこれほど多くの皆様方から法楽寺・御住職に対し御好意を寄せていただきまして心より厚く御礼申し上げます。
 本来なら御寄付を頂きました各位殿へ御挨拶と御礼状をお送りすべき所でありますが、当紙面をお借りして御礼とさせていただきます。
 末筆となりますが三月に入りましても厳しい寒さが続いておりますので、御自愛の程心よりお願い申し上げます。
 平成24年3月吉日
   法楽寺ゆかりびとの会会長 大須賀 隆


 常々お世話になっている会員の皆様へこうしたご報告とお礼をさせていただくなど、思いもよらぬことでした。
 思い起こせば平成22年の夏、風呂も居室もない私ども夫婦のために「お風呂場を造ろう」というありがたい呼びかけが始まり、やがて「住職の庫裏(クリ)がないお寺なんて聞いたことがない。いっそのこと……」という声も上がりましたが、世の中は不景気のまっ最中、しかも、寺院と僧侶の姿勢や生活ぶりへの批判も厳しい状況下で、居宅を持つなどという考えは起こりませんでした。
 ところが方向性の見え始めた23年3月、東日本大地震の影響で当山の境内地周囲(墓地などはまったく影響がありません)において大規模な改修工事を必要とするにいたり、ただちに突貫工事を始めてくださった中田建設工業(株)様から信じられないお申し出をいただきました。
「原価で工事をします。銀行借入枠の残りでぜひ、住まいを造ってください。住職にもっとはたらいていただくため、奥さんのため、後を継ぐ方のためにも」
 そして、講堂を建ててくださった寺院サービス(株)様にまたまた格段のご助力をいただき、皆様からの御寄付に借入金を加えてこのたび、講堂裏に1LDKの庫裏が完成しました。
 こうした時節柄、本来なら御寄付のすべてを擲(ナゲウ)って被災された方々のために何かを行うべきところ、恥ずかしながら当ご報告となりました。
 皆様への感謝に加えてこの恥ずかしさを忘れず、いっそう法務と修行研鑽に励み、皆様へのお礼とすると同時に、手を差し伸べなかった被災された方々への心よりのお詫びとさせていただく所存です。
 まことにありがとうございました。
「頑張ります!」
   住職 遠藤 龍地拝





 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

この記事を書いたプロ

大師山 法楽寺 [ホームページ]

遠藤龍地

宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL:022-346-2106

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
セミナー・イベント
お客様の声

○Aさん(中年女性)の場合 心身の不調を縁としてご加持を受け、自分の願いが通じると実感されました。 そして祈り方を覚え、商売や家庭にさまざまな問題を抱えなが...

 
このプロの紹介記事
遠藤龍地 えんどうりゅうち

人々が集い、拠り所となる本来の“寺”をめざして(1/3)

 七つ森を望む大和町の静かな山里に「大師山 法楽寺」はあります。2009年8月に建立されたばかりという真新しい本堂には、線香と新しい畳のいい香りが漂います。穏やかな笑顔で出迎えてくれた住職の遠藤龍地さんにはある願いがありました。それは「今の...

遠藤龍地プロに相談してみよう!

河北新報社 マイベストプロ

宗教宗派を問わず人生相談、ご祈祷、ご葬儀、ご供養、埋骨が可能

所属 : 大師山 法楽寺
住所 : 宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL : 022-346-2106

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

022-346-2106

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

遠藤龍地(えんどうりゅうち)

大師山 法楽寺

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
村上春樹氏の「影と生きる」に想う ─影が反逆し始めた世界─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 世間は万華鏡 ]

自衛隊員の本音 ─出征する覚悟、辞める無念─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 不戦堂建立への道 ]

12月の守本尊様は千手観音菩薩です ─救われる時─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 今月の守本尊様・真言・聖語 ]

Q&A(その32)自業自得なら廻向で救われない? ─因果応報と空の話─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 仏教・密教 ]

一年と一周忌供養 ─あの世でもこの世でも救われる話─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 葬儀・供養の安心 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ