コラム

 公開日: 2012-03-31  最終更新日: 2014-06-04

違法な布教活動とは何か ─あやしい宗教へ引き込まれないために─


 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




 3月29日 札幌地裁は、北海道、愛知、鹿児島の元信者と親族ら63人が統一教会を相手取り、損害賠償を請求した訴訟の判決を下しました。
 原告は不正な布教活動によって伝導や献金を強いられたと認め、統一教会へ約6億6千5百万円の支払いを命じました。
 布教活動が「社会的正当性の範囲を著しく逸脱し違法であるとされた理主な理由は以下の3つです。

1 宗教であることを伏せた勧誘

 手相を観てあげると言われてついて行ったら宗教の勧誘だった、ダンスサークルは勧誘の隠れ蓑だったなどというケースはたくさん耳にしています。
 下心をもって表面を装う姿勢は、まっとうな宗教としての資格を欠いています。
 入り口がいかに魅力的であっても、下心が見えた時点で「信じてはならない」と踵を返さねば、蟻地獄に堕ちた状態となりかねません。
 何しろ相手はその道のプロなのです。
 古人は、「三十六計逃げるに如(シ)かず」と戒めたものです。
 どうしようこうしようと悩んでいるよりも、とにかく逃げ出すのが一番です。

2 家族や知人との接触を断った状態での教化

 教団関係者とだけ接触するように仕向けられたならば、胡散臭いと避けねばなりません。
 教団にとってなぜ外部との接触を断たせる必要性があるのかといえば、信者へ「ものの道理による客観的な判断をさせないため」であり、「第三者から催眠を解かれないため」であり、「脳のはたらきを固定化させるため」です。
 教団へ近づいたために、家族や友人など、これまで安心して生きて行ける支えだった人間関係に齟齬を来したならば、即、逃げ出す必要があります。
 真理に基づくまっとうな宗教は万人へ開かれていなければならず、誰かを敵視させたり、信じない人は救われないと見捨てたりはしません。
 クモの糸にからめとられてしまえば、食い尽くされるだけです。
 早く逃げ出しましょう。

3 金銭提供の不足は信仰の怠りで救済されないとする教え

 裸で生まれ、裸であの世へ行く人間にとっての救済は、何がなくても成り立つはずです。
 財産や地位や名誉、あるいは資格や友人などがあるかないかは魂の救済と無関係です。
 もちろん、飢饉や戦争などによって今日を生き延びられるかどうかという瀬戸際にあれば、食料や平和がもたらされることは、何にも優先されねばなりません。
 しかし、それでもなお、ナチスによって強制収容所へ送られ奇跡の生還を果たしたフランクルは書きました。

「人間は、いかに過酷な状況に置かれても、醜い本能をまるだしにしたり、列悪な行動に走るような存在とは限らない。
 逆に、困難や苦しみを通して聖者のようになる人もいる。
 人間の本当の姿(実存)は、限りなく高貴で偉大な存在、高い次元に属する「精神」なのだ・・・・・。」

 曽野綾子氏は産経新聞に「『命をかける』と軽々に言うな」を書きました。

「ほんとうに命をかけて仕事をする人は、決して『命をかけて』などと口に出しては言わない」
「ほんとうに命をかけて天職のために働いている人は、『命をかける』などとは口にせず、結果として、黙ってそのことのために死ぬのである」

 私たちは、昨年の3月11日以来、「黙ってそのことのために死んだ」方々、あるいは人知れず死のうとした方々、そして今も悪魔と化した原発と「いのちをかけて」闘っている方々がおられることを知っています。
 真の救済は、「限りなく高貴で偉大な存在、高い次元に属する『精神』」と無関係ではありません。
 もちろん、モノの価値を否定してはなりませんが、モノの媒介を救済の条件とする宗教はやはり、いかがわしいと考えるべきです。

 今回の判決は、私たちが怪しい宗教を見分けるポイントを示しました。
 多くの方々に感心を持っていただきたいものです。





 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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