コラム

 公開日: 2012-04-16  最終更新日: 2014-06-04

シンポジウム「大震災から一年が過ぎて ─これからの日本と生き方を考える─」が終わりました(その1)

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



 4月14日、シンポジウムを終えました。
 その概要です。
 今回は、東北イノベーションキャピタル(株)代表取締役社長熊谷巧氏のお話をかいつまんで報告します。

 氏はレジメを持参されましたので、それを柱とします。



1 現在は近代における第三の変革期
 明治維新、第二次世界大戦、現在

 氏はかねて、自分の生き方を三つに分けて生きてきました。
 まず、自分自身が勉強に励む時期
 次は、勉強を生活に生かす時期。
 次は、勉強を故郷のために役立てる時期。
 現在は、証券アナリストとして国営企業の民営化などにたずさわってきた経験を生かし、変革期を乗り切れるよう、地域のベンチャービジネスを育てる仕事をしています。

2 現在、わが国経済は何が問題となっているのか
 1)わが国経済の世界的な地位低下
   GDP(国内総生産)の世界シェアの低下、一人当たりGDPランキング低下

 2)代表的なエレクトロニクスメーカーの赤字が目立つが、国際競争力は大丈夫か

 大和町には世界第二位の東北エレクトロンや世界第三位のトヨタなど、世界に伍して戦う企業が多数あり、津波で被災した地域にもあった。
 そうした企業が地域と日本の牽引車となってがんばって欲しい。

 3)国の財政赤字が拡大しているが、将来は本当に大丈夫か 

 対策は単純だが収入を増やし、支出を減らすしかない。
 消費税アップは避けられない手段である。

 4)少子化・高齢化の行方は、その問題解決の道はあるのか

 子供を生み育てられる社会にして子供を増やすことは日本に不可欠。

 5)雇用環境の変化、非正規労働の増加

 6)地域間格差の問題、その要因は過疎化問題

 過疎化の進行は凄まじく、特にそうした地域では非正規雇用の労働者が増え、賃金も上がらないので、格差は拡大する一方となる。

3 地域から経済的な面で何を発信していくのか
 1)地域資源をどういかしていくのか

 最大の資源として人的資源がある。
 優秀な人材はあるが独創的な人間をつくる工夫も必要。

 2)その資源にどう付加価値をつけていくのか

 豊富な知的財産を生かしきれていない。

4 経済・社会のグローバル化は、地域社会も避けて通れない
 1)お金・情報は瞬時に世界を駆け巡る

 アップルの時価総額は50兆円という巨大なものとなり、こうした企業は他の企業を簡単に呑み込める。

 2)そして現在は人材も

 日本の大企業はえてして意志決定が遅く、優秀な人材が海外へ行ってしまった。

 3)マーケット(市場)は世界

 東京を中心として2000キロ圏内は市場といった発想でやらねばならない。

5 経済基盤の確立なくして、国・地域の発展はない
 1)その中心となるのはなんと言っても雇用である

 東北にどういう職場をつくるのか。
 雇用を増やし、お金の流れを早めないと復興は進まない。

 2)そのためには既存産業・事業の活性化

 伸ばせる可能性のある事業がまだまだある。

 3)新産業・事業の創出・育成・成長は不可欠

 リーマン・ショックと大震災が経済へ大きな影響を与えた。
 戦後、トーキンクラスの大企業がここから生まれていない。
 日本はサービス分野などではまだまだ発展の余地がある。
 たとえば、高齢化対応のビジネスモデルをつくり、やがて日本より遅れて高齢が進むアジア地域へ進出して利益を出せるような知恵が必要。

 氏は優秀な人材を育成し、夢のある企業へ投資して飛躍させる仕事をはたらける限り続けたいと意欲を語りました。
 氏は仙台市を中心にして活躍する今も、大和町の吉田地区という典型的な過疎地に住み続けています。
「もう、母校はなくなりました」と笑いつつ、不屈の志をみなぎらせています。
 宮城県から有望な企業が芽を出し、成長し、地域の人々が希望を持って生活できる基盤がつくられてゆくよう、氏のますますのご活躍をご期待申し上げます。



 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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