コラム

 公開日: 2012-04-23  最終更新日: 2014-06-04

浄化の秘法(その2) ─憑いたものを解き放つにはどうすればよいか?─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。





 憑きものについては、かつて、「浄化の秘法」(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-2535.html)で触れましたが、同様の人生相談やご祈祷が相次いでいるので、別な面からも書いてみます。
 前回は、憑いたと感じる相手をあまり実体化せぬようにと書きました。
 迷った心、怯えた心、弱った心で、ふと後をふり返った時、自分の影法師が目に入り、自分と別な者がくっついていて不気味と感じるような場合が多いからです。
 今回は、冷静で客観的な姿勢であってなお、「ん?これは……」と困った方への小さな対処法をつけ加えます。

「憑(ツ)くも不浄
 憑かるるも不浄
 一時(イチジ)の夢ぞかし
 生(セイ)八難(ハツナン)の池
 水積もりて淵となる
 人間に疑いなし
 鬼神(キジン)に横道(オウドウ)なし
 教化せらるるによって
 斬り捨つるなり」

(人間に憑いた妄念は不浄である
 憑かれる縁をつくった人間もまた、不浄である
 しかし、本来、み仏の子である人間も、憑いた妄念も、ひとときの夢と同じく、つかの間、在るかのように思えるだけの空なる存在である
 悟らぬ人間は、生きている間、八つの難事に苦しむ
 苦しみはいつしか、深い淵のように、生を呑みこもうとする
 しかし、本来、み仏の子である人間の仏性に疑いの余地はない
 有為転変極まりない天地生成の理は、目に見えない存在である鬼神をも生み出すが、大日如来の顕現である宇宙に生まれた以上、それは道理を外れたものではあり得ない
 仏法の教化力と、法力は、今や、妄念を解く
 人間から斬り放つのである)

 憑かれたという感覚は、不安と怖れと戸惑いをもたらします。
 なぜ寄りかかられたのか、寄りかかってくる相手が何者かわかりません。
 寄りかかりをほどいて楽になる方法がわかりません。
 相手を楽にさせられる方法がわかりません。
 寄りかかられたままでは、この先が心配です。
 そして、思いつく言葉や誰かの無責任な指摘が不安を増幅します。
「悪霊が憑いた」「水子が祟っている」「迷っている人が一緒にあの世へ連れて行こうとしている」などなど。

 憑かれたなと感じたならば、静かな場所で心を落ちつけ、冒頭の句を口にしてください。
 特に、「人間に疑いなし 鬼神に横道(オウドウ)なし」のイメージが大切です。
 人は皆、み仏の子であり、仏神でもなく御霊でもない異界の者もまた、大日如来を中心とするマンダラ〈内〉の存在です。
 そうした者たちをむやみに怖れ、遠ざけようとするのではなく、「共にご加護の〈内〉にあるのだから安心なのです」と語りかける姿勢が大切です。
 そして、切り放ちます。
 切る対象は相手ではなく、相手にある迷いと、それに感応して不安になっている自分の迷いです。
 原子力発電で生じたゴミをロケットに乗せて宇宙へ放り出すような〈相手を遠ざける〉イメージではなく、今、ここで〈共にありながら〉、共に迷いの暗雲を消し去るイメージを持ちましょう。

 この先は伝授によって法を結ぶ行者の世界であり、軽々に書けません。
 もちろん、メールなどでも不可です。
 簡便な方法としては、上記のイメージをしっかりと持ち、合掌して丹田へ息を集め、「かーーーっ!(勝・克)」と唱えることです。
 声はたとえ小さくとも、声と一緒に少しづつ丹田の力を強めて息を上昇させ、口から外へ出し、出切る瞬間に丹田へ最大の力を込め、最大のスピードで吐き切るのです。
 体内から出し切る息へ、心の迷いも乗せるのです。
 そして、光明真言を三返、あるいは七返唱えます。

「おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん」

 このスペードのエースとも言うべき真言については、
「お授け8」(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-1642.html
「お授け9」(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-1643.html
「お授け10」(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-1644.html
をご覧ください。

 慈悲心と気力と胆力が強ければ、これで自他の迷いが薄れる場合もありましょう。
 憑かれた現象のほとんどは、時の流れと共に薄れ、いつしか忘れ去られるものです。
 もしも困ったならば、必ず日時をお約束の上(9時~17時)、ご祈祷をお申し込みください。
 人間に疑いなく、鬼神に横道はありません。



 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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