コラム

 公開日: 2012-06-10  最終更新日: 2014-06-04

厄年の過ごし方一口ポイント(その2) ─散財の多い年まわり─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




〈除災の風神様〉

 運勢に関するご相談が多く、これまでとは少し異なる面からも書きとめておきます。

【散財の多い年】

○3・12・21・30・39・48・57・66・75・84・93・102歳(数え歳)の方

「我、権利より尊さを主張するは、人間は万物の長であることを忘れず、自他の発展を願うがゆえなり」

 この年は、喉が渇くように「欲しい心」が高まり、得られて喜びが生ずる反面、思うように得られない苦しみも生じやすくなります。
 さて、欲が思うように満たされないのは世の常です。
 なぜなら、欲の本性はアメーバの生態に見るとおりだからです。
 目などの感覚器官を持たないアメーバは、触れる世界の対象を食べものと食べものでないものの二つに分け、食べものを摂り込む行為を一生、続けます。
 食い物であるかないかに四六時中、熱中する様子には、哀しさ、憐れさが伴っています。
 もちろん、私たちも飲食ができてこそ生きられるわけですが、そのことがむき出しになると、今度は、浅ましさが伴います。
 浅ましい存在はすなわち、餓鬼です。

 私たちは、喉が渇いたような欲に翻弄される時、あるいは、得られずに耐えねばならない時、冒頭の句にあるとおり、そうしたことにも揺るがない人間の矜恃を保ちたいものです。

 さて、餓鬼には三種類あります。

1 外的罪障を持った餓鬼

 飲食物が見つからずに彷徨い、やっと見つけても、そこには番人がいたり、飲食物が血や膿に見えたり、何も見えなくなって結局は得られず、飢えから逃れられないとされています。
 これは、私たちが、縁となってくれている飲食物を選り好みし、感謝しつついただけない状態に似ています。

2 内的罪障を持った餓鬼

 口は針の先ほどの大きさしかなく、喉は馬の毛一本の太さしかなく、手足は草のように弱々しく、飲食物を見つけられず、見つけてもなかなか腹まで届かず、届いても膨れあがった腹は決して満たされないとされています。
 これは、私たちの心が曇っているために、周囲のものをきちんと見分けられず、必要に応じてつかみ、吸収することができなくなっている状態です。

3 飲食物に関する罪障を持った餓鬼

 飲食物を見つけても燃えてしまったり、糞尿や毒物しか口へ入らなかったり、自分の体を食べたりするとされています。
 また、夏になると月光も暑くてたまらず、冬になると日光にも寒さを感じ、食べものを探すことにいつも疲れ果てているとされています。
 また、自分より弱い餓鬼を見つけては叩き、そのくせ、犬や人が怖くてたまらないとされています。
 これは、他の人や生きものを飲食物の因縁によって死へ近づけた罪悪感に苛まれ、狂った状態です。

 餓鬼は「無財(ムザイ)餓鬼」と「少財(ショウザイ)餓鬼」と「多財(タザイ)餓鬼」にも分けられます。
 無財餓鬼とは、まったく得られずに苦しむ存在です。
 少財餓鬼とは、少ししか得られない存在です。
 多財餓鬼とは、あってもあっても足りずに苦しむ存在です。
 社会的条件によって〈無財〉や〈少財〉へ堕とされている存在には慈悲の手を差し伸べねばなりませんが、〈多財〉による苦しみは、貪り尽くさねばいられない慳貪(ケンドン)から脱する智慧がなければ逃れられません。
 グローバリズムの原理が我がもの顔になっている現代では、巨大な多財餓鬼が無数の哀しい無財餓鬼や少財餓鬼を生み出しているのではないでしょうか。
 私たちは、自分の心に潜む、卑しさ、浅ましさ、意地汚さを直視したいものです。
 生かされているという深い感謝を忘れないようにしたいものです。
 小欲知足(ショウヨクチソク)の教えヲ心しておきたいものです。
 そうすれば、必ず苦しむ他者が見え、自他共に明るい方向を目指そうという気持も湧いてくることでしょう。



 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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