コラム

 公開日: 2012-08-07  最終更新日: 2014-06-04

開眼供養は本当に仏像や位牌や塔婆や墓石の眼を開いているのか?

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




 開眼とは文字どおり眼を開くことなので、そのための法を結んでいます。

1 眼とは何か?

 み仏に具わっているとされる5つの眼、すなわち五眼(ゴゲン)です。
 これについては、ブログ「五眼とは何か?」(http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-3183.html)へわかりやすく書いてあります。
 要約すれば、時間・空間を超えて観るべきものを観通す眼です。

2 眼はどこにあるか?

 仏像にも位牌にも塔婆にも墓石にも、5つの眼など墨やマジックで書いてはありません。
 そもそも、ここで言う眼は、私たちの眼に見える現象世界のことではないので、カメラに写せるように〈ここ〉と指さすわけには行きません。
 しかし、伝授と信念に基づき、法力によって眼は確かに開きます。
 仏像なら眼の上、位牌なら上部、塔婆なら「あ・ば・ら・か・きゃ」という梵字が書いてあるあたり、墓石なら棹石に観ている力をイメージして合掌されればよいでしょう。
 ご覧いただいている厳粛さや、ご守護いただいているありがたさや、あるいは〈お見通し〉の恐ろしさを感じるかも知れません。

3 書かずにどうやって眼を開くか?

 前述のとおり、伝授され、修行により血肉となった修法を信じて法を結んでいるだけです。
 もちろん、お次第をなぞるだけでなく法力を伴った真実がなければ、修法は形式的な儀式でしかありません。
 秘伝の内容は口外できませんが、私の場合は、「心の眼で対象物が観えていなければ、眼に見えない眼は開けない」という信念で、み仏と一体になる法を結んでいます。

4 法が結ばれた仏像や位牌や塔婆や墓石は単なるモノではない

 上述のとおり、開眼の法が結ばれている仏像や位牌や塔婆や墓石は、現象世界にありながら、仏界ともつながっている聖なるものです。
 だから、廃棄するなど手をかける場合は、発遣(ハッケン)という法を結び、仏界から切り離して元々のモノに返します。
 最近の墓地は重機が入れる場所に造られていますが、古い墓地は、やっと人が通れるような傾斜地にあったりします。
 それでも、こうしたことに関心の深いご尊家様や石屋さんは、お骨を移動する際に「魂抜き」の修法をご依頼されます。
 修法後の皆さんの安堵した表情には、み仏様の安心世界がありありと顕れており、「仏像や墓石などのモノも、み仏も、心も一つ」という教えの真実が実感されます。
 仏壇を守っておられた方がご高齢になり、小さな仏壇へ買い換え、位牌も先祖代々に一体化するケースが増えています。
 ご自身で運べなくても、仏壇屋さんなどに依頼し、「魂抜き」を伴った「お焚きあげ」を申し込まれます。
 お焚きあげでは、善男善女の〈過去〉を託された思いで修法します。
 仏像や位牌に降りておられたみ仏やご先祖様が仏界へ帰られる時、拝んでおられた皆さんの過去の業(ゴウ)もまた清浄になり、因縁解脱されるよう祈りつつ修法しています。

5 皆さんの心の眼が仏界の眼と通じる真言がある

 たとえ実際に眼が見えなくなった方でも、仏眼(ブツゲン)の真言を唱えれば心の眼が開くかも知れません。
「おん ぼだろしゃに そわか」
 み仏の子として生きる心の眼が開かれますよう。合掌




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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