コラム

 公開日: 2012-09-06  最終更新日: 2014-06-04

心の強い人と心の弱い人 ─因果応報・輪廻転生は救われる道─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。






 まじめに町内会の行事に参加しておられるAさんから質問がありました。

「私は意志が弱く、良いことをしようと思ってもなかなか実行できません。
 話し合いでも考えを主張できず、悔しいけど、いつも小さくなっているだけです。
 大きな声でどんどんやる人がいつも良いことをしているようには思えないのに、どうしようもありません。
 どうしたら良いでしょうか」

 この世には心の強い人と、心の弱い人がいます。

○強い人
 強い人は、自分が打たれ強いので、なかなか心の弱い人の気持になれない場合があります。
 このケースでは、自分が正しいと思うやり方を譲らず、正しいことを通すためには、自分と違う考えを持っている人がどういう気持でいようが、あまり気になりません。
 弱い人を容易に傷つけ、そのことに気づかない場合もあり、気づいても無意識の意識へ追いやり、自分の方向性についての妥協はしません。
 行動は周囲のためになっていても、心にはトゲがどんどん伸びています。
 こうしたタイプの方は、このままでは「良いことをした人生なのに、なかなか極楽へ行けない人」になりかねません。

 強い人が地獄行きを避けるための方法はたった一つ、弱い人の心になってみることです。
 たとえば、堂々と乗り物の席を譲れる人は、もじもじしながらも勇気を持って譲れない人の気持を察し、決して高慢な態度をとってはなりません。
 たとえば、ハキハキと受け答えできる人は、自分だけがどこででも主導権を握ろうとせず、謙虚にふるまう気持が必要です。
 そうすれば、功績に人徳が加わり、地獄行きにはならず、堂々と極楽へ向かえることでしょう。 

○弱い人
 弱い人は、どうしても人前で上手に自分を主張できず、積極的に前へ出られず、せっかく善い意志を持っていてもなかなか実行できません。
 せっかく善い心があるのに、行動ではさしたる善行もできず、いやいやながら悪行にはまる場合もあります。
 しかし、弱い他人の苦しみは手に取るようにわかり、自分と同じように打ちのめされている人を労ったりもします。
 こうしたタイプの方は、強い人の陰に隠されて目立つ善行がなくても、「あまり良いこともしない割には、極楽へ向かいやすい人」になります。
 しかし、その可能性と同じように、地獄行きになってしまう可能性もあります。

 最も恐ろしいのは嫉妬です。
 強い人へ嫉妬を抱き、ともすれば邪魔したり引きずり下ろしたくなる時、自分の意志が薄汚れている事実に気づき、嫌悪したいものです。
 他を貶めることによって自分が浮かび上がるという発想は、権力闘争の修羅場ならいざ知らず、心の真実としては幻想です。
 他を貶める行為は、自分の運気を弱めるだけでなく、穢れにふさわしく暗い方向へと導くことでしょう。
 だから、必要なのは嫉妬ではなく、強い人の持つ能力をすなおに認め、同時に強い人の陥りやすいマイナスの可能性も冷静に見つめることです。
 そうすれば、強い人と比較せずとも、自分なりに歩む心の余裕が出てくることでしょう。
 少しづつでも自分の心を鍛えようとするかも知れません。
 あるいは、決してああした厚顔で心配りのできない人にはならないようにしようと、反面教師とするかも知れません。
 それらはすべて人格を練り、魂を向上させる道となります。
 あの世でいかなる世界へ行くかの心配はもう、要りません。

○結論
 強く自分を押し出せる人も、押し出せない人も、因果応報・輪廻転生の理から観れば、結果がどう出るかの可能性は平等です。
 心の強い人も、弱い人も、自分のカラーを生かすと同時に弱点を克服する気持で人生を歩めばよいだけのことです。
 Aさん、「良かれ」「善かれ」と思う気持を捨てず、これからも町内内の活動へ参加し続けてください。
 最後に、ダライ・ラマ法王が、ホームレスが売る雑誌『ビッグイシュー日本版』で語られた言葉を引用しておきます、

「困難な状況に直面している人々と会った時は必ず、私は次のようなことを話します。
 多くの困難が眼の前に立ちはだかっていたとしても、一人の人間としての誇りを持ち続け、前を向いていかなければならないと。
 困難にくじけ、誇りや希望、願いを完全に失ってしまえば、困難から逃げることはできず、そしてその困難は、本物の絶望へと変化していきます。
 ですから、希望と決心を胸に抱き続けることは、何よりも重要なことなのです」




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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