コラム

 公開日: 2012-10-04  最終更新日: 2014-06-04

ご加持による当病平癒について ─10月の聖語 ─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




〈まっさかりです〉

 今年はやはり、変です。
 今頃になって彼岸花が咲き始めました。
 宮床へ来て初めての経験です。
 思えば、去年の大震災を兆しとして、天地に何か大きな異変が起こり始めているのかも知れません。

 さて、今月のお大師様の言葉です。

「身病多しといえどもその要はただ六つなり。
 四大(シダイ)と鬼(キ)と業(ゴウ)と是(コレ)なり」

(身体に起こる病気にはいろいろあるが、その原因となるものはただ、6つだけである。
 地・水・火・風に象徴される骨格・血液・体温・呼吸、そして、霊障(レイショウ)と業病《ゴウビョウ》である)

 形のある身体は地・水・火・風の四大、それに、各々のはたきが妨げにならずバランスのとれている状態である空(クウ)を合わせた五大(ゴダイ)によって成り立っています。
 たとえば〈地〉なる骨が折れたならばその手当てをし、〈火〉なる体温が異常に上昇したならば下げ、身体全体のバランスが大きく崩れないようにしながら自己快癒力の活躍を待って不調や病気は克服されます。
 また、心の弱さや脆さが招く霊障などによって起こる鬼病(キビョウ)と、遙かな過去からの因縁が重なって起こる業病は、呪悔(ジュカイ)の力によらなければなりません。

 さて、呪悔とは何でしょうか?
 呪文と悔悟です。
 過去の悪行や欠点を「自分が悪かった」と悔い改め、すがる思いで真言を唱えることです。
 お大師様は、こうした祈りによって、身体の病気だけでなく心の病気をも克服できると説かれました。

 しかし、一般の方が何をどう唱えればよいかはなかなか判断できません。
 そこで、プロの法力によるご加持(カジ)が必要になります。

 では、ご加持とは何か?
 加わるものは「仏日の影」すなわち、み仏のご加護の力です。
 持つものは「心水」すなわち、すなおに帰依する私たちの清浄な心です。
 太陽や月の姿が澄んで穏やかな水面に映るように、み仏の子そのものとなった私たちが親たるみ仏のお慈悲をしっかりと受けとめられれば、鬼病にも業病にも心病にも負けません。
 善男善女がこうした状態になれるよう、行者は修法を行います。

 その原理はいかなるものか?
 まず、行者が法力によって道場へ結界を張り、受者と行者のいる空間へ悪しきものが入らないようにします。
 そして、身体と言葉と心をみ仏に合致させる修法によって、み仏と一体になります。
 受者の心は、み仏となった行者の心に感化され、み仏の世界へと開かれます。
 やがて受者の心にある曇りが薄れると、み仏のお慈悲がはっきりと届くようになります。
 こうした成り行きは、言葉を用いた思考によって「ああ、今、心の覆いが取れた」などと認識できはしませんが、さまざまな結果として認められるものです。

○Aさん(中年女性)の場合
 心身の不調を縁としてご加持を受け、自分の願いが通じると実感されました。
 そして祈り方を覚え、商売や家庭にさまざまな問題を抱えながらも、負けずに張り切って日々を過ごしておられます。
 拝んで儲かるようにするとか、拝んで夫の性格を直すとかといった話ではなく、ご自身の弱点を克服し、たとえ嵐の中でも足をふんばって歩めることがすばらしいのです。

○Bさんの(中年女性)の場合
 ある依存症に苦しみ、ご加持を受けると少し〈抜けられる〉ことを実感しました。
 幾度か受けているうちにさらに抜けて行く喜びを覚え、自然に、自分自身への悔悟や懺悔も生まれました。
 やがて周囲への感謝が深まり、身体だけでなく心も変化して、みごと、克服されました。

○Cさん(若年男性)の場合
 津波の被災地を行き来する過酷な毎日に疲れ、あの橋の近く、あの船の裏手、あの避難所の脇、などで得体の知れないものの影を感じるようになりました。
 手首に念珠を着け、知り合いから教えられた念仏を口にしても、やはり不安と恐怖心はおさまりませんが、家族のためにも被災した方々のためにも仕事は休めません。
 とうとう不眠症になり、知人の紹介でご来山されました。
 修法に入ると、眠れないはずのCさんはたちまち深い眠りに落ち、約45分後、顔の皮膚全体を別人のように輝かせながら帰られました。
 後日、奥さんがご来山され、すっかり〈見えなく〉なり、元気ではたらいてくれていますとのご報告を受けました。

○Dさん(若年女性)の場合
 悪い仲間とのつき合いが断てず、何とかしたいとご加持を受け、横になっているうちに、過去の悪業が走馬燈のようにどんどん思い出されました。
 思い出したくもなく、すっかり忘れていたはずの〈隠しておきたかった〉恥ずかしいできごとも、否応なく心に浮かび上がりました。
 悔悟の涙が流れ、自分の犯した罪から逃げられないことを知りました。
 修法後、逃げられないはずなのに、苦しいどころか、心はすっかり晴れ上がっていました。
 無我夢中での懺悔によって罪苦から解き放たれ、本来の生命力が清浄な姿でよみがえったのです。

 治らない病気のあるはずはなく、寿命が尽きるのもまた宿命ですが、最善を尽くして生きようとする者へ、み仏のご加護があることは確かであると信じつつ修法を行っています。




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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