コラム

 公開日: 2012-10-26  最終更新日: 2014-06-04

2012年11月の運勢 ─流れの生かし方と人生修行─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




〈とある喫茶店7〉

 2012年11月─平成24年11月(霜月…11月7日から12月6日まで)─の運勢です。
 運気の流れによる注意点を参考にし、人間修行の六波羅蜜(ロッパラミツ)行で改運し、開運し、快運となりますよう。

【今あるものをすなおに見つめ、価値を見いだせば思わぬ力が出ます】

 昨年の3月11日から始まった避難生活を体験された方々から、くぐもった声でお聞かせいただくこんなお話がいくつかありました。
「初めは無我夢中で助け合いました。
 パンを分け合ったりもしました。
 でも、救援物資がだんだん豊富になってくると、我先にという気持が出てきました。
 家族のために早くおいしいものを確保してやろうといった思いがそうした行為を正当化して、どんどんエスカレートしました。
 やがて、不平不満が聞かれ始め、争いも起こるようになりました。
 整然としているように見えながら、こうした心の動きと行動は確かにありました。
 自分もそうした中の一人になっていました」
「初めはどうなるかわからず怖かったけれど、みんな純粋な気持ちで助け合いました。
 お互いを信じられました。
 でも、いつの間にか、肘を張り合ういつもの日常が始まっていました。
 私も同じです」
 話される方はとても悲しそうで、じっと聴くしかありませんでした。
 そして私も悲しくなり、人が愛おしくなりました。

 人生に浮き沈みはつきものです。
 誰しもが沈んだところから早く抜け出したいと願い、沈んだ頃の記憶は忘れてしまいたいとも思いますが、それでは、「もっと、もっと」と掴む手を前へ伸ばし続けるだけが幸せを得る方法でしょうか。
 私は困った時、百円玉一枚で買えたイワシの缶詰を妻と分け合い、タンポポやツクシを食べた頃を思い出します。
 トイレも水道もなく、アリが這い回り雨漏りのする古いプレハブでカビの匂いを嗅ぎながら寝起きしていた頃を思い出します。
 雪の降りしきる夜、法務が終わってようやく夕食の支度を終えた妻が、食べ物を盛ったお盆を手にプレハブへ向かう途中、外で滑って全部落としてしまい、雪にまみれたまま泣いて震える肩を抱いた時のぬくもりを思い出します。
 不思議なことに、こうした辛い思い出が、自分への戒めとなり、今を耐える力を与え、どんなに追いつめられても微かに残っている余裕に気づかせてくれもします。

 私たちは死ぬまで、今が最高か、それとも最低かを知り得ません。
 たとえ今を最低と感じても、これまでの人生の中でもっと落ちていた頃はなかったでしょうか?
 あるいは周囲に、あるいは世界に、最低と思われる境遇で生きている人を見いだせないでしょうか?
 それに、災害や事故や病気などで無念の思いを抱きながらこの世へ別れを告げた方々の気持へ思いを致せば、生きていられること自体、決して最低ではないとわかるはずです。
 朝、無事に起きられたのは自分に「生きる力」があるからです。
 また、社会が「安全」を確保してくれているからです。
 水が飲めるのも、電話が通じるのも「インフラ」が整備されているからです。
 そうしたものを失う人々、あるいは失っている社会に比べれば、私たちはいかに大きな宝ものに恵まれて生きていることでしょう。
 私たちはどこにいようと「ありがたい」と思える何かを見つけられる社会に生を承けています。

 今月は、自分が手にしていないものを数え上げて並べる人よりも、手にしているものへ感謝できる人の方が心といのちの力を高めつつ生きられる時期です。
 そのためには、辛かった過去を思い出すのも、過酷な環境にいる人々を自分にダブらせるのも有効な方法です。
 辛い体験も、「あそこを越えて来たのだ」と思えれば、未来を照らす灯火をともす燃料になります。
 体験の持つ力は本当に不思議なものです。

 ところで、くれぐれも高慢心には注意してください。
 お互いの信頼と汗によってせっかく整いかけた状況を一変させてしまいかねません。
 また、他人が安心の基としているものへ軽々しく手をかけないよう。
「窮鼠猫を噛む」といった事態になり大けがをする怖れがあります。

 皆さんの開運を祈っています!

[布施(フセ)行と運勢]水を供えましょう。
 精進の人は全てを思うがままにしようとせず時期を待って成功します。
 不精進の人はうまくやろうとしても腹黒さを見抜かれ、失敗しがちです。
[持戒(ジカイ)行と運勢]塗香(ヅコウ)で身と心を清めましょう。
 精進の人は不調にも焦らず、信用を確保して無事安全です。
 不精進の人はあてにしていた人を失い自滅しきがちです。
[忍辱(ニンニク)行と運勢]お花を供えましょう。
 精進の人はようやく実力発揮の時が来て、成功へ近づきます。
 不精進の人はいつまでも過去の問題に足を引っぱられ、力を削がれがちです。
[精進行と運勢]お線香を供えましょう。
 精進の人は気配り目配りで人の和を保ち順調に進みます。
 不精進の人は内部の和を保つための汗を流さないままに突き進もうとして失敗しがちです。
[禅定行と運勢]飯食(オンジキ)を供えましょう。
 精進の人は周囲の知恵も生かしながら自他のために結果を出そうとします。
 不精進の人は自分の利や賞賛を求め、信用を失いがちです。
[智慧行と運勢]灯火を供えましょう。
 精進の人は徳の力で自然に周囲の協力が集まり発展します。
 不精進の人は計算ずくでやろうとしても予定通りに進まず、忙しいばかりで停滞しがちです。




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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