コラム

 公開日: 2012-11-23  最終更新日: 2014-06-04

2012年12月の運勢 ─流れの生かし方と人生修行─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。






 2012年12月─平成24年12月(師走…12月7日から1月4日まで)─の運勢です。
 運気の流れによる注意点を参考にし、人間修行の六波羅蜜(ロッパラミツ)行で改運し、開運し、快運となりますよう。

[棟木(ムナギ…屋根の最も高いところにある長大な部材)までもたわむような波乱・変事があるかも知れません]

 普段、私たちは「何でも自分の思い通りにしたい」と思って生活しています。
 もちろん、ほとんど無意識に、そして、限られた範囲で、ではありますが。もしも思い通りにことが運ばなくても、あるいは思わぬ事態になっても、まずは、ほとんど〈どうにかなる〉ものです。

 しかし、東日本大震災は、そうした次元を超えたできごとでした。あれほどの事態は、誰にとっても〈無意識の想定〉にすらなかったはずです。
 動物学者の故日高敏隆氏は、平成二十一年にこう警鐘を鳴らしていました。

「人間はいばってしまったらおしまいだ」
「人間には自然を破壊することはできてもコントロールすることはできない。
 ぼくはそう思っている。
 ある時代から人間は、科学の力で自然を制御できると思いはじめ、今もそう信じているが、それは根本的な間違いだ。
 自然には人間がわかっている以上のたくさんの変数があり、自然をいじってダメにすることはできるけれども操(アヤツ)ることはできない。
 ちょうど、何も知らない素人が、電車を止めることはできても、電車全体を運行させることはできないように。」

 それにもかかわらず、私たちは何でも想定対応可能と信じ、想定外の自然の猛威の前に、あえなく想定外の原発事故を引き起こしてしまいました。

 また、自然だけでなく、人間の社会もコントロールしきれない面を持っています。
 多くの方々はお忘れかも知れませんが〈人間も自然の一部〉なので当然です。
 だから、社会や会社や家などの組織体を動かそうとする時は、「いばったらおしまい」であり、「操ろうとするのは不遜である」という心構えが必要です。
 しかし、ともすれば、私たちは自然と同じように社会も自在にコントロールできるはずだと思い、行く手をはばもうとするものを取り除きさえすれば目的はすべて達成されると勘違いします。
 多くの方々はお忘れかも知れませんが〈自分の心すらままならない〉のが事実です。
 それなのに、その集まりである社会が思いのままになどなりようはずはないではありませんか。

 このように、自然や社会は、こうしたいああしたいと自分を中心に考える私たち一人一人の私的生活感覚の延長線上で簡単にとらえられるものではありません。
 そうそう〈どうにかなる〉わけではないのです。

 では何もせず手をこまねいているしかないのか?
 文明の発展は厳然たる事実ではないか?
 ニヒリズムに陥ったならおしまいではないか?
 個人的な業(ゴウ)を清めるところから始めれば社会的な共業(グウゴウ)清められるはずではなかったか?

 ここで問題にしたいのは、自然も社会も、ありのままにあるしかない畏るべきものであって、その前に立てば一個人の力など、どんなにあがいても〈たかが知れている〉という真実を深く腑に落とし、自然に対しても社会に対しても謙虚でありたいという一点です。
「あれほど高い堤防を造ったのだから絶対に大丈夫」ではなく「波はいつか、あの堤防すら越えてくるかも知れない」と考えておくこと。
「自分の考えたこの案が最高の政策だ」ではなく、「たかが自分の脳みその範囲であって、もっとレベルの高い政策が誰からか示されて当然」と考えておくこと。
 同じように、社会生活を送る生活者としては、広い世間様の中には自分より優れた判断や考え方や生き方があって当然と考え、何にでも学ぶ心構えで生きたいものです。

 自分を〈超えた〉ものがあり得るという謙虚な感覚は、瑞々しい感性と柔軟な思考力と臨機応変の判断力を保たせ、棟木がたわむような〈想定外〉の状況に陥ってもなお、それらをはたらかせることによって最善の対応が可能になることでしょう。
 皆さんの開運を祈っています!

 今月も六波羅蜜行で開運しましょう。
[布施(フセ)行と運勢]水を供えましょう。
 精進の人は細心の注意で慎重に進み無事安全です。
 不精進の人は早く獲物にありつこうとして書類を書きまちがい、自縄自縛になったりしがちです。
[持戒(ジカイ)行と運勢]塗香(ヅコウ)で身と心を清めましょう。
 精進の人は自分を慕う人の助力などで前進します。
 不精進の人は色欲や財欲や権力欲に走り、信用を失って自滅しがちです。
[忍辱(ニンニク)行と運勢]お花を供えましょう。
 精進の人は孤立無援に見えても智者の導きがあります。
 不精進の人は不遜な態度によって人が離れ、勘違いによる争いなどに悩まされがちです。
[精進行と運勢]お線香を供えましょう。
 精進の人は目先の小利に惑わず即決即断し、成功へ向かいます。
 不精進の人はもっともっとと先への期待を膨らませ、絵に描いた餅になりがちです。
[禅定行と運勢]飯食(オンジキ)を供えましょう。
 精進の人は日常の小さな喜びに感謝を覚え無事安全です。
 不精進の人は悪友や悪しき考えに親しみ、頼れる身近な人が離反しがちです。
[智慧行と運勢]灯火を供えましょう。
 精進の人は分を超えて進まず、共倒れを避け無事安全です。
 不精進の人はより大きな利益や幸せを求め、危険を察知せずに進んで危難を招きがちです。




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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