コラム

 公開日: 2013-01-23  最終更新日: 2014-06-04

法楽農園を始めます ─フリーな憩いの場として─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。






〈法楽農園用地〉

 当山のすぐ近くに田んぼ7枚をご寄進いただいたので新たな『法楽農園』を始めます。
 一部を田んぼにして、皆さんんとご一緒に田植えや稲刈りをやりましょう。
 また、クリやブルーベリーを育てる果樹園、あるいは行者ニンニクなどを植える畑もやりましょう。
 もちろん、田んぼは下準備や手入れが難しく、素人が片手間でやれはしません。
 ベースとなる部分は地元のプロの方にご協力とご指導を仰ぎ、素人がやれる範囲で無理なく、楽しみつつ、老若男女が、人間も自然の一部であるということを実感できる場にします。
 参加資格はまったく設けません。
 一定のルールのもと、できるだけご自由に参加していただく予定です。


〈昔の境内地〉

 思えば、当山が『法楽農園』を始めたのは平成18年でした。
 現在の境内地約3800坪をご支援いただき、雑木林を切り拓いた土地に檀信徒の方々と一緒に池を造ったり、観音様の前で隠形流居合の行者たちが奉納剣を行ったりしてきました。
 その一部を農園にし、数名の方々が四季折々の作物を自由に作ってこられました。
 だから、『法楽農園』は、現在の本堂(講堂)ができる前からあったのです。
 ボチボチと出来はじめた墓苑をきっかけとして第一次護持会『親輪会(シンワカイ)』も自然発生的に誕生し、陰になり日向になって当山を支えられました。


〈お盆供養会での奉納剣〉

 平成18年10月23日のブログ『法友』です。

「このところ、ご縁の方々のご助力と連携はいっそう強くなっており、日々、感謝を新たにしています。
 古いプレハブを『親輪会館』と称して根城にし、清掃をしたり、枯れ枝を払ったり、重機で作業をしたり、電柱を立てたり、『法楽農園』で汗を流したりと、天気が悪くない限り毎日のようにどなたかは出入りしておられます。
 皆さんは、まさに法友です。

 そもそも釈尊の当時、教団には階級はもちろん、一切の決まりごととしての上下関係もありませんでした。
 釈尊も、弟子たちと同じく〈行者〉だったのです。
 そこにあったのは、血縁関係などを超えた友情でした。
 ただし、その友情は、私たちの日常にあるような、飲んだり食べたり遊んだりするといった友達付き合いの気分ではありません。
 共に法を求める者の間には〈他人ごと〉はなく、一本道を少しでも先に歩いている者が自然に仲間を導き、手をたずさえて共に無事安全に歩くという姿があるのみです。

 釈尊は説かれました。
『善き友を持ち、善き朋輩と共にあることは、この道のすべてである』
 そして、自らを弟子たちの友とされました。
『皆は、私を善き友とすることによって、老いねばならぬ身でありながら老いより自由になれる。
 病まねばならぬ身でありながら、病より自由になれる。
 死なねばならぬ身でありながら、死より自由になれる』

 皆さんが一切の我(ガ)を離れて共に笑い、共に汗を流し、共に食べ、共に励まし合いながら奉仕活動という尊い布施行を実践しておられる様子は、まさに釈尊の教団と同じです。
 筆を持つ人は書き、料理をする人は食事の用意をし、工事の技術者は作業を指導し、植木の知識がある人は草苅などの指導をし、運転する人は仲間の足となり、皆さんがそれぞれ自分のできることをもって仲間のためになりながら、『守本尊道場』(池に囲まれた本堂用地)と『法楽の苑』(共同墓『法楽の礎』を核とした墓苑)を維持発展させておられます。
 それぞれのまごころあふれる行動が、仲間を自然に導いています。
 また、目に見える活動の陰には、『参加できませんが発展を祈っています』という心ある方々の有形無形のお励ましがあります。
 ここに尊敬と感謝といたわりはあっても、上下関係や、我がままや、高慢や、打算はまったくありません。
 あるのは菩薩(ボサツ)行のみであり、ここは極楽そのものです。
 
 これからも、宝ものである法友の方々と共に、まっすぐ進みます。」

 こうして法友の方々と共に歳月が流れ、虚空蔵求聞持法(コクゾウクモンジホウ)の満願と講堂の建立が成った一方で、当時の『親輪会』を率いてくださった初代会長さん二代目会長さん共に、もはや幽冥境を異にし、自主的護持会も『ゆかりびとの会』と衣替えを行い、会員数は200名近くになりました。
 そんな現在、都市計画道路の計画が進み、今までの『法楽農園』が廃止になる時を待っていたかのように、今度は約2000坪の農園ができます。
 農園のすぐそばを宮床川が流れ、渓流には魚影も豊富です。
 近辺一帯をきれいにし、一種のビオトープといった感じにしたいと願っています。
 子供たちや、各種施設の方々なども自由に楽しんでいただける場にしたいと願い、皆々様のご意見、ご要望、ご協力をお待ちしています。
 なお、、2月9日の寺子屋『法楽館』において、現地の見学と説明会、そして農業のプロをお招きしてのシンポジウムも行いますので、どうぞお気軽におでかけください。
 寺子屋は当山本堂にて午後1時30分開始、午後1時にはイズミティ21前へ送迎車がまいります。乗車を希望される方は必ず、前日午後5時までにお申し込みください。
 当日のパネラーを務めてくださる赤間さんは言われました。
「田んぼと会話する気持でなければ、良い米はできません」
 この春が楽しみです。

 

 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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TEL:022-346-2106

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