コラム

 公開日: 2013-02-01  最終更新日: 2014-06-04

「法楽塾」について ─他を思いやり、空(クウ)を生きられるよう─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。






 2月3日(日)より、毎月一回行う「法楽塾」(第一日曜午後4時~5時半)の大まかな内容です。

1 仏教の核心をつかむ

 仏教の核心を考える柱は、昭和56年8月、ダライ・ラマ法王がハーヴァード大学エマーソンホールにて行った5日間にわたる講義の記録とします。
 お大師様の著作はもちろん、当代の学者による優れた著作も数々ありますが、お大師様のような〈行者が自らつかんだもの〉をベースに、仏教の核心について現代の私たちへわかりやすく説いたものとしては、これ以上のテキストを知りません。
 講義はアメリカ仏教学研究所と世界宗教研究所の共催、中心となったのはアメリカ仏教学研究所所長ロバート・サーマン教授です。
 合計20時間に及ぶ講義の内容は、通訳を務めたヴァージニア大学のジェフリー・ホプキンス教授が編集し、『ハーヴァード大学におけるダライ・ラマ ─平和への仏教的な道についての講義─』として出版されました。
 教授の「序文」です。

「まず、悪しき行いを繰り返すことを断とうと決意し、他のものの幸せを願う心を身近なものから順々に拡大してゆき、ついにはすべての命あるものに対する普遍的な同情の心を生じるような方法を説明する」

「存在を誤って捉えさせるヴェールをはずし、ものごとの真実の姿を見通す本当の智慧を育むことの重要性を特に強調している」

 それを(財)東洋文庫チベット研究室専任研究員の福田洋一氏が翻訳し、平成8年大塔出版社から出版されたのがテキストとなる『ダライ・ラマの仏教哲学講義 苦しみから菩提へ』です。
 訳者の「あとがき」です。

「真の苦しみを認識し、それを真に消滅するためにのみ、仏教の哲学が展開される、というはっきりした問題意識ないしは目的がある」

「西洋の聴衆に媚びることなく、二千年以上の仏教の伝統に深く根ざした話をしている」

「仏教の長い歴史の中で数限りない僧侶によって培われてきた思想が背景にある」

 この本は容易に入手でき文章も平易で、おおよそ高校生以上の読解力があればどなたでも理解できると思われます。
 28の項目を一つづつ、丁寧にたどり、皆さんと一緒に仏教の核心をつかみなおしたいと考えています。

2 経典を観誦する

 お大師様は説かれました。

「真言は不思議なり、観誦(カンジュ)すれば無明(ムミョウ)を除く。
 一字に千理を含み、即身(ソクシン)に法如(ホウニョ)を証す」

(真言は不思議である。
 心の光でしっかり照らしながら口で正確に唱えれば、根本的な無智という暗黒は消えて行く。
 たった一文字にも言い尽くせぬほどの真理が含まれており、唱える行者はこの身このままで、み仏の子そのものとして真実世界に生きる者となる)
 この観誦(カンジュ)こそが、経典の正しい読誦法です。
 これを繰り返し、身につけることは勤行の基本です。
 決して、暗誦すればよいわけではありません。
 ある小学生が、ルビの振ってある「般若心経」を手にして言いました。
「うまく読めません」
 えっと思ってよく見ると、漢字がズラッとつらなり、その横にはひらがながズラッとつながっており、漢字とルビが対応していないのです。
 ひらがなを覚えて、「はい、暗記しました」と言うのではなく、一文字づつ正確に読もうとする姿勢を誉め、漢字とルビが合っている経典をあげました。
 以前、信徒さんが、書写した般若心経へ自分なりにわかりやすいルビを振り、「これで良いでしょうか」と持参されました。
 こうした気持で始めれば、きっと無明は離れて行くことでしょう。

3 祈り方を覚える

 自分の身を守り、心を高め、大切なものを守るための宗教的方法として、「お次第」があります。
 礼拝の仕方や、数珠の持ち方などをわかりやすくお伝えするところから始めます。
 正式な方法を身につければ自信が持てるのではないでしょうか。

4 み仏の子として、親たるみ仏のお慈悲とお智慧を発揮して生きる

 私たちは例外なくみ仏の子です。
 み仏とは、他を思いやる気持に限りがなく、空(クウ)の真理を体得し、万物を救う方です。
 その世界へ一歩でも近づこうではありませんか。
 たまたま、2月1日付の河北新報へ、アルジェリアの事件に関する拙文「排他的な意識 直視して」が掲載されました。
 いかなる対象、いかなる事象へも、思いやりと空の視点を忘れずに対応し、成長の階段を上り続けたいものです。





 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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