コラム

 公開日: 2013-02-18  最終更新日: 2014-06-04

東日本大震災 ─東北関東大震災・被災の記(第124回)─三回忌に般若心経百万巻を捧げましょう─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



般若心経御守

 3月11日(月)、2年前のあの日に亡くなられた方々の三回忌がやってきます。
 当山は、般若心経108巻を唱え、ご供養します。
 この2年間、私たちは、いつもの姿そのままに、善きことを行い、悪しきことを行ってきました。
 復旧、復興のために汗を流したり、私財を提供したりする方があれば、一方では、火事場泥棒のごときふるまいや、原発事故に遭った方々への差別めいた恥知らずなできごとも横行しました。
 この世の様相がいかなるものであっても、逝かれた方々は、もはや阿弥陀如来の浄土へ到着しようとしておられます。

 年忌供養は、逝かれた方々の御霊が無事安寧にあの世の旅を行い、この世での悪業(アクゴウ)を清め、やがて嬉しい転生(テンショウ)がもたらされるよう、この世の私たちがみ仏のご加護を願い、供養の功徳をもって追い風とする伝統的宗教行為です。
 初七日は不動明王がその役割を担われ、四十九日の中陰は薬師如来のお力で通り過ぎ、三回忌はおよそ私たちが想像し得る限り最高に安心な極楽浄土で阿弥陀如来がお招きくださいます。
 だから、三回忌は宗派を問わず、御霊を想う善男善女が熱心に行ってきました。

 当山は、昨年の3月11日、般若心経を108返唱える供養会を開催し、全国の方々へ呼びかけました。

「日本人は古来、国難に際しては宗教宗派を超えて般若心経を寺院でも神社でも唱え、乗り切ってきました。
 だから、当ブログでは毎日欠かさず、原発事故の早期解決にむけた読経を呼びかけています。
 3月11日には、当山において100返の読経を行います。
 100人の方々が集まられれば1万巻になります。
 もしも、あと9900人の方々が全国各地で一緒に午前10時から100返唱えてくだされば100万巻になります。
 あるいは10返だけでも唱えていただければ、人数によって膨大な数になり、大きな供養となることでしょう。
 この時、『日本は一つ』が実現できはしないでしょうか。
 ご先祖様方がそうして日本をここまで導いてくださったように、私たちも今、一年の節目に状況を大転換させるべく、般若心経を一緒に唱えましょう。」

 お大師様は『般若心経秘鍵(ハンニャシンギョウヒケン)』一巻をもって、般若心経について解き明かされました。
 その中の文章です。

「一一の声字(ショウジ)は、歴劫(リャッコウ)の談にも尽きず。
 一一の名実(ミョウジツ)は、塵滴(ジンテキ)の仏も極めたもうこと無し。
 この故に、誦持(ジュジ)・講供(コクク)すれば、則ち苦を抜き楽を与え、
 修習(シュジュウ)・思惟(シユイ)すれば、則ち道(ドウ)を得、通(ツウ)を起す。」

(一つ一つの文字について説明し尽くそうとすれば、無限の時間をかけても足りない。
 一つ一つの文字の名称と意味は、無数のみ仏方皆さんでも極め尽くせない。
 これほどの内容と力を持つ般若心経は、熱心に唱え、説き、供養すれば、たちどころに苦を解かし、安楽を与え、
 学び会得し、思惟を深めれば、仏道を悟り、非日常的な力も発揮できる)

 
 日本人は古来、このことを信じ、国難に際しては神社仏閣を問わず、どこででも天皇から庶民まで般若心経を読み、書き、奉納してきました。
 密教においては「般若心経法」が修法されてきました。
 最近は、四国遍路や写経という形でこの経典に導かれる善男善女が増えているのではないかという実感があります。

 お大師様は『般若心経秘鍵(ハンニャシンギョウヒケン)』をこう締めくくられました。

「一字一文(イチモン)、法界(ホッカイ)に遍じ
 無終無始(ムシュウムシ)にして、我が心分(シンブン)なり
 翳眼(エイゲン)の衆生(シュジョウ)は、盲(メシイ)て見ず
 曼儒(マンジュ)・般若(ハンニャ)は能(ヨ)く紛(フン)を解く
 この甘露を灑(ソソ)いで迷者(メイジャ)を霑(ウルオ)し
 同じく無明(ムミョウ)を断じて魔軍(マグン)を破せん」

(一つの文字、一つの文章は真実世界に遍く満ち渡り、
 終わりも始まりもなく、私たちの心に具わっている。
 真理・真実を観る心眼が開いていない私たちには、わからないが、
 文殊菩薩《モンジュボサツ》と般若菩薩《ハンニャボサツ》はその力に導かれて、私たちの迷いや苦しみを解き放つ。
 願わくば、この上なく甘い甘露のような般若心経の力をもって迷える私たちの心を潤し、
 根源的な智慧のない無明《ムミョウ》という闇を打ち破り、煩悩《ボンノウ》の魔ものたちをうち砕いて欲しい)

 般若心経百万巻の法要において導師が行う修法には、この世とあの世のあらゆる罪科を集め、それを打ち砕き、すべての業障(ゴッショウ…悪業による障り)を取り除く過程があります。
 供養は、あの世の方々へ安寧をもたらすと同時に、唱える私たちの悪業を滅する善行でもあります。
 当山へ足をはこばれても、はこばれなくても、たとえ一巻だけでも、ぜひ、共にお唱えいただきたいと願っています。
 写経の納経も大歓迎です。

日 時:平成25年3月11日(月)午前10時より12時まで
場 所:当山本堂
御 守:ご来山の方々へもれなく供養会の功徳を集めた般若心経御守をお授けさせていただきます。
参加費:無料
送 迎:午前9時30分に地下鉄泉中央駅近くの『イズミティ21』前へお迎えの車がまいります。乗車希望の方は9日午後5時までにご連絡下さい。




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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