コラム

 公開日: 2013-03-26  最終更新日: 2014-06-04

沈む心と浮く心 ─瞑想には充分な準備が必要─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。







 瞑想をしていると、心がどんよりとぼやけ、沈む感じになる場合があります。
 放置すれば、ただ、時間が経って行くだけになります。
 終わっても、虚しく、力になるものは何も残りません。
 やがて、瞑想にとりかかることが億劫になり、自分ではわけがわからないままに、嫌気に襲われ、修行から遠のいてしまう場合もあります。
 こうした時は、心に不要な陰の気が起こっているので、あらためて、目の前におられるご本尊様のすばらしい徳や発している霊光など陽の要素を想い、下降する心を持ち上げねばなりません。

 それと反対に、心が活発に動き、浮く感じになる場合があります。
 放置すれば、心は瞑想の対象にとどまらず、昔の嬉しい記憶などに振り回されるだけになります。
 終わっても、何らの納得が得られません。
 やがて、瞑想をする意味が疑われ、どうせ自分にはできないと思ったりして、修行から遠のきかねません。
 こうした時は、心に不要な陽の気が起こっているので、あたらめて、無常を思い起こし、すべてはままならないという苦の真実を考え、上昇する心を抑えねばなりません。

 心が勝手に後退せず、勝手に前進せず、今そのものにとどまってご本尊様と一体になることが大切です。
 こうして瞑想の修行を正しく進めるためには、ご本尊様の徳について学んでおき、空(クウ)の理などをよく考えておかねばなりません。
 準備なしに座っても、ぼうっとして過ごすか、万華鏡のようなとりとめのない想念に頭を占領されたままで終わってしまうことでしょう。

 このような心のコントロール方法は、勉強や仕事においても適用できます。
 私自身も理由がわからないままに沈んだり、浮いたりする体験をしています。
 やる気があってとりかかったはずなのに、なぜか、気持にブレーキがかかって進められない。
 自分では積極性がある状態だと考えていても、いつの間にかそうでなくなっており、ズレにとまどうのです。
 準備万端整え、満を持してとりかかったはずなのに、なぜか、よけいなことが頭に浮かんでメモをとったりしたくなり、さっぱり進められない。
 自分では落ちついていると考えていても、いつの間にかそうでなくなっており、やはり、ズレにとまどいます。
 心で起こっている変化には必ず原因があるはずです。
 しかし、私たちには、認識できる表面の心と、認識できない潜在的な心があり、外界の情報を取り入れつつ二つの心が絶え間なく複雑な動きを続けているので、心に顕れた〈結果〉の〈原因〉を特定できない場合が多々あるのは当然です。
 だから、心を集中させるためには、まず、沈んだり浮いたりといった〈結果〉へていねいに対応する必要があります。
 そして、外界の不要な情報をできるだけ遮断すると同時に、内側でも浮沈を少なくする稽古に励み、いつでもそこへスッと入れるようにしたいものです。

 集中力の修行を行い、仏法だけでなく勉強や仕事にも、大いに役立てていただきたいものです。







 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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