コラム

 公開日: 2013-04-11  最終更新日: 2014-06-04

公開Q&A(その1)宗教と戦争

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。









〈岩出山の『森栖』さん〉

 公開セミナーでのご質問です。
 プライバシーを守りながら、補足し、要点を書きとめておきます。

質問1 なぜ究極的救いをもたらすはずの宗教同士が殺し合い演じるのですか?

回答1 宗教ごとにそれぞれ異なった問題はありますが、何よりも問題なのは、信じる人間、あるいは指導する人間の姿勢です。

 自分で信じる仏神だけが正しいと思い込み、他宗を邪宗と決めつける狭い世界へ入ってしまえば、ついにはまったく客観的視点を失い、独善的で過激な行動に走りかねません。
 そこに発生している思考停止や、差別的態度や、人倫の無視や、自分が神になったがごとき傲慢さなどの問題は、本人には気づかれなくなります。
 信徒をそうしむける指導者には、自分自身がそうした状態にある人も、あるいは、そうさせるのが教団を拡大するのに有効であると考えてマインドコントロールを押し進める冷徹な人もいることでしょう。
 いずれにせよ、教義の問題はさておき、争いに至るのは人間のありようによります。

 私たちはこうした現実に学び、宗教が異なる人間同士でも理解し合えるものの重要性を考え、共に大切にして行く姿勢が大切です。
 それがあれば、互いに互いの信条を尊び合いながら、平和に、そして支え合い向上し合いながら歴史を進めることができるはずです。
 それは何か?
 利他の喜びです。
《貴方が喜べば私も嬉しい》
 この真実こそが、宗教を超え、人種を超えた倫理の基盤であり、人へ希望や勇気をもたらす源泉でもあります。
 誰かの嬉しそうな様子に自分の心も和み、自分がそれに役立ったことの喜びは、あまり爆発的ではありませんが、いかなる穢れもまとわず、いつまで経っても新鮮で、鼓舞する力を失いません。
 それは相手を選ばず、ペットや草花すら、この宝ものをもたらしてくれます。
 宝ものの輝きは、歴史の中でも色あせません。
 典型は、「非暴力・不服従・国産品愛用」を貫いてインドを独立させたガンジーです。
 ある時、インドと隣国パキスタンの間で紛争が起こりました。
 かたやヒンズー教、かたやイスラム教、どちらも退がるに退がれません。
 非常事態に際し、彼は断食をもって和平を訴えました。
 ヒンズー教の男性が敬愛するガンジーへ懇請します。
「自分は、イスラム教徒に子供を殺されたので、報復としてイスラム教徒の子供を殺した。だから地獄行きが当然だが貴方は違う。食べて生きてくれ」
 彼は答えます。
「貴方が地獄から抜け出す方法を教えよう。それはイスラム教徒の孤児を自分の子供として育てることだ。しかも、イスラム教徒として」
 現在も続いている宗教のからんだ殺し合いをなくすには、そして、片手に経本を持ち片手に武器や政治権力を持つローラー的布教をなくすには、ガンジーに学び指導者が思考を転換せねばなりません。

 もう一つ、忘れてならないのは軍縮、特に核兵器の根絶です。
 原爆がなければ広島と長崎の惨事は起こらなかったこと、核兵器がなければクラスター爆弾による悲劇も起こらなかったこと、そして、北朝鮮による今般の恫喝も起きはしなかったに違いないことを想像してみれば、その重要性はたやすくわかります。
 世界各地のいわゆる過激派武装勢力はもちろん、日本の暴力団や中国の黒社会や世界に拡散するマフィアも、凶器となるものがなければ存在できません。

《思いやる心を広く豊かに持ち、武器を手放すこと》
 これが宗教と戦争を決別させる道、ひいては人類を不幸と破滅から救うであろうと考えています。

 今日の守本尊大日如来様の真言です。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA



 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

この記事を書いたプロ

大師山 法楽寺 [ホームページ]

遠藤龍地

宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL:022-346-2106

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
セミナー・イベント
お客様の声

○Aさん(中年女性)の場合 心身の不調を縁としてご加持を受け、自分の願いが通じると実感されました。 そして祈り方を覚え、商売や家庭にさまざまな問題を抱えなが...

 
このプロの紹介記事
遠藤龍地 えんどうりゅうち

人々が集い、拠り所となる本来の“寺”をめざして(1/3)

 七つ森を望む大和町の静かな山里に「大師山 法楽寺」はあります。2009年8月に建立されたばかりという真新しい本堂には、線香と新しい畳のいい香りが漂います。穏やかな笑顔で出迎えてくれた住職の遠藤龍地さんにはある願いがありました。それは「今の...

遠藤龍地プロに相談してみよう!

河北新報社 マイベストプロ

宗教宗派を問わず人生相談、ご祈祷、ご葬儀、ご供養、埋骨が可能

所属 : 大師山 法楽寺
住所 : 宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL : 022-346-2106

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

022-346-2106

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

遠藤龍地(えんどうりゅうち)

大師山 法楽寺

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
村上春樹氏の「影と生きる」に想う ─影が反逆し始めた世界─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 世間は万華鏡 ]

自衛隊員の本音 ─出征する覚悟、辞める無念─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 不戦堂建立への道 ]

12月の守本尊様は千手観音菩薩です ─救われる時─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 今月の守本尊様・真言・聖語 ]

Q&A(その32)自業自得なら廻向で救われない? ─因果応報と空の話─
イメージ

 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故...

[ 仏教・密教 ]

一年と一周忌供養 ─あの世でもこの世でも救われる話─
イメージ

 おはようございます。 皆さん、今日もお会いできましたね。 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被...

[ 葬儀・供養の安心 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ