コラム

 公開日: 2013-04-13  最終更新日: 2014-06-04

公開Q&A(その4)お墓参りをすると具合が悪くなるのですが……

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。







(岩出山の『森栖』さん)

 公開セミナーでの質疑応答です。
 プライバシーを守りながら、補足し、要点を書きとめておきます。

質問4 お祖母ちゃん子だった娘が、お墓参りをしたり、四十九日の供養会へ参加したりすると調子がおかしくなるのす。
 もしかするとお祖母ちゃんが連れて行こうとしているのではないかという親戚もいて不安なのですが……。

回答4 ご心配は要りません。
 娘さんがまだ、お祖母ちゃんの死を心で消化し切れていないだけです。

 そもそも、眼に入れても痛くないと言うほど可愛がってくれていたお祖母ちゃんが早く死の世界へ連れて行こうとするはずがないではありませんか。
 こういった見当違いなものの見方によって不安が生じてしまうのは、以下の流れによります。

1 異様な状態が起これば、原因を考える

 これは当然です。
 まして、可愛い子供がおかしくなったなら、放置はできません。

2 原因がなかなか思い当たらないと、目に見えないもののせいにしたくなる

 ここはかなり、問題です。
 一昔前なら、物の怪(ケ)などの感覚が残っているのは主に田舎で、夜中も明るい都会とはどんどん無縁になっていると思われていましたが、今は違います。
 都会に住む方は都会ならではの不安を抱え、スピリチュアルという流行語のあいまいさもあって、あの世や霊界や鬼神の世界などの異界を実体化する傾向がどんどん強まっています。
 ビシッとビジネススーツを着込んだやり手のお嬢さん同に、広く明るい社内トイレで、ごく普通にこんな会話が持ちあがります。
「私、この頃ずっと肩が重くて、医者に行っても治らないの。
 しょっちゅう整骨院通いで、もう、ゆううつ」
「道理でねえ。
 右の肩でしょう。
 そこに叔母さんの水子霊が憑いているよ。
 ずいぶん悲しそうな顔をしているわ」
 ちょっと勘の良い人に、「~の気がする」を「~です」と言い切ってしまう無謀さと無責任さが伴えば、たちまち霊能者ができあがります。
 そして、会った人10人のうち6人から「顔色が悪いよ」と言われると、気持だけでなく体調まで崩れてしまいがちな現代人は、たちまち、そうした人々によって不安を生じさせられるという状況になっています。

3 最も身近な異界として、お祖母ちゃんの行ったあの世が思いつかれる

 ここも大問題です。
 以前として続いている決して祟らない水子霊への誤解と怖れがその遠因となっているかも知れません。
 常識のしっかりした人なら、まして、自分をよく省みているまっとうな人なら、決してこうは考えません。
 自分は死んでもこの世の家族を守りたいと願う気持はあっても、大事な家族を道連れにしようなどとは思わないからです。
 御霊を〈畏れる〉のは尊い心ですが、悪しきことを御霊のせいにして〈恐れる〉のは、御霊へ対して無礼であり失礼であり、ものの道理から外れた感覚と言わねばなりません。

 不安が生じる原因は多々あるので、詳しくはご来山いただき、ご本尊様の前で修法してから判断せねばなりませんが、公開の場では、よくあるケースとして一般論に近いお話をしました。
 このケースでは、供養の意義や御霊への感謝などを教えつつ、お子さんを導いて行けば、やがて靄が晴れることでしょう。
 中にはこんな方すらおられるのです。
「私は子供の頃から、墓地へ連れて行かれると、『ここは先に逝った人々がたくさんいるので寂しいところではない』と教えられてきました。
 だから、どこの墓地へ行っても、ブルッとしたことなどありません」
 亡きお祖母ちゃんを恐れず、感謝し、娘さんの繊細さを上手に育ててください。

 今日の守本尊不動明王の真言です。
https://www.youtube.com/watch?v=EOk4OlhTq_M




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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