コラム

 公開日: 2013-04-22  最終更新日: 2014-06-04

仏像の始まりは? ─教えとご人徳─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。






 経典によれば、仏像の始まりはこうなっています。

「お釈迦様は、亡き母親のいる天界へ昇り、神のように早く移動されるので、いかなる修行を積んだ者でも追いかけられません。
 お釈迦様を慕ってやまない二人の王様は、会いたいあまり、とうとう大病に伏せってしまいました。
 思いあまった大臣が進言しました。
『お像を造って供養されてはいかがですか?』
 そこで、王様の一人は、万病を除く香木で五尺の仏像を造りました」

 お釈迦様のお人は、涅槃図(ネハンズ)などでも明らかなように、人間はもちろん、ありとあらゆる生きとし生けるものを魅了するほど気高い徳を備えておられました。
 あの世へ旅立つお釈迦様を慕うものたちは、常々の食物連鎖や弱肉強食を忘れ、喰うものも喰われるものも一緒になってお送りしたのです。
 だから、当初は、お像を造るなど畏れ多いことでした。
 人々はお釈迦様のお骨を納めた仏舎利塔(ブッシャリトウ)や象徴的な法輪(ホウリン)や仏足石(ブッソクセキ)などに手を合わせていました。
 しかし、どうしてもお会いしたいという気持が高まり、そして、おそらくは、たくさんのそうした人々の心の中にお釈迦様が影のように現れてくださるできごとが続き、ある時、人間がおよそ考えられる限りの尊さを表現したお像が造られたのでしょう。
 そのお姿は、お釈迦様を慕う誰しもが納得できたのではないでしょうか。
 そして、優れた行者たちによって仏典が編まれたのと同じように、お釈迦様のお像もまた、お姿であるための要点がきちんとまとめられ、仏典と並んで私たちの心へまっすぐに届く形を今に伝えています。
 
 お釈迦様が在世の当時は、その教えはきっと革命的であるととらえられていたことでしょう。
 社会の仕組みや習俗と真っ向からぶつかる面があったからです。
 階級制度が隅々まで行き渡っている社会で「人は生まれによって人間の価値が決まるのではなく、生き方によって決まる」と説く人が、迫害もされず王様にまで尊敬され、その教えを広めつつ奇跡的なほどの長寿を保たれたのは、いかに桁外れの人徳であったかを示して余りあります。
 そうしたお釈迦様の教えに導かれる私たちは、教えに学ぶことはもちろん、ご人徳を偲び、我と我が身をそうした面からも省みつつ励みたいものです。
 そうすれば、きっと、信仰を深めれば深めるほど、他の宗教宗派を信じる人々と争わない真の仏教徒となり、自他の苦を抜く生き方ができるのではないでしょうか。

 今日の守本尊勢至菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
 https://www.youtube.com/watch?v=qp8h46u4Ja8



 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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