コラム

 公開日: 2013-06-18  最終更新日: 2014-06-04

お慈悲と福徳と ─弥勒(ミロク)薩・お大師様・布袋(ホテイ)様─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。







 Aさんが人生相談に来られました。
「ふとしたことで出会った弥勒菩薩(ミロクボサツ)様が気に入り、部屋で毎日、お水をあげて手を合わせています。
 今、転職を考えていますが、この仏様がきっと守ってくださるという気がしてなりません。」
 そして魂入れを希望されました。

 修法後、こうした伝承をお伝えしました。
 
「親との縁が薄く、出家して修行に励み、自分の死後は弥勒菩薩様のおられる兜率天(トソツテン)へ行きたいと願っている青年がいました。
 ある日、夢に墨染め衣をまとった童子が現れて告げます。
『もしも兜率天に転生(テンショウ)して弥勒菩薩様に会いたいのならば、経典どおりのお像を造り、真の姿をよく観想しなさい』
 夢から覚めた青年はすぐに、彫刻師へ依頼し、以後、70才になるまで祈り続けました。
 いよいよ臨終という時、老僧となった行者は、周囲で見守る人々へはっきりと告げ、旅立ちました。
『私が拝んできた弥勒菩薩様が、そのままのお姿で空中に現れてくださった。
 私はこれから、導かれて兜率天に昇ろう』」

 お話もしました。

「弥勒菩薩様は、別名を慈氏菩薩(ジシボサツ…慈しみという名の菩薩)とも言います。
 それは、〈弥勒〉はインドの言葉マイトリーの音写であり、マイトリーには慈しみという意味があるからです。
 弥勒菩薩様は、何度生まれ変わっても常に変わらぬ深い慈悲の心を持ち、会う人々は太陽よりも光輝く気高いお姿に清められ、悪心が消え、いつの世も弥勒の名で呼ばれてきました。
 弥勒菩薩様は慈悲の実践者の代表と目されたのです。
 だから、お釈迦様は、ご自身が入滅された後の世を地蔵菩薩様に託され、それが56億7千万年続いた後の世を弥勒菩薩様へ託されたのです。
 お地蔵様がいつも私たちのそばで見守ってくださり、いざという時は天界におられる弥勒様がその扉を開いて慈悲の光をくださるというイメージでしょうか。
 そして、太陽が燃え尽きるほど遠い未来に、もしもまだ悟っていない者がいたなら、弥勒様が下生(ゲショウ…この世へ降りて来られること)され、最後の一人までをも救い尽くされます。

 私たちは皆、み仏の子であり、親であるみ仏はありとあらゆる形で私たちを見守っておられます。
 あなたがご縁の弥勒菩薩様に心を惹かれたのは、あなたが〈魂の親〉を具体的に感じとったことを意味します。
 私たちが身体も心も千差万別の個性を持って生まれる以上、感じとる魂の親もまたさまざまです。
 無数の仏心がおられるのは、そこにも理由があります。
 あなたが弥勒様との仏縁を結ばれたことは、誰も指一本触れられない人生の真実です。
 親と子の糸は誰にも切れないのです。

 あなたは修法中ずっと、お大師様のお像から伸びた五色の糸を手にしておられました。
 お大師様は、ご誓願どおり弥勒様のおられる兜率天へ上り、ずっと私たちを見守っていてくださいます。
 弥勒菩へ唱える真言『おん まいたれいや そわか』は『南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)』の御宝号に通じています。
 これからは、弥勒様をイメージして真言、お大師様をイメージして御宝号をお唱えください。
 きっと兜率天の扉が開き、お慈悲の光があなたの心を温め、行く道を照らしてくださることでしょう。」



 Aさんは、帰りしな、玄関の布袋(ホテイ)様にも合掌されました。
 布袋様は弥勒様が神となったお姿であり、特に福徳をもたらすとされています。
 ヨーロッパの人々は、畏敬の念を込めて布袋様をマイトレーヤと呼びます。
 皆々様が兜率天の光に癒され 福徳がもたらされますよう。

 今日の守本尊文殊菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=WCO8x2q3oeM




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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