コラム

 公開日: 2013-07-31  最終更新日: 2014-06-04

お経と言霊

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。





 お経は、ダテに読むのではありません。
 お経は、言霊(コトダマ)のはたらきを最高に高める工夫が重ねられた人類の宝ものです。
 たった五・七・五の俳句や川柳、あるいは、五・七・五・七・七の短歌も、人類につながり、宇宙につながる心を動かします。
 み仏の言葉を感得した行者によって紡ぎ出された言葉の数々は、いずれも、み仏の世界へつながる扉を開く力が凝縮されています。

「生前も 死後も泉へ 水飲みに」(中村苑子『花隠れ』 )
「わが墓を 止り木とせよ 春の鳥」(中村苑子『四季物語』)

「愛してる それが今では 息してる?」(末永均『シルバー川柳 満員御礼編』)
「人生を 選びそこねて 無人駅」(南雅子『シルバー川柳 満員御礼編』)

「吾がために 死なむと云ひし男らの みなながらへぬ おもしろきかな」(原阿佐緒『涙痕』)
「死に近き 母に添寝(ソイネ)のしんしんと 遠田(トオダ)のかはづ(蛙) 天に聞(キコ)ゆる」(斎藤茂吉『赤光』)

 当山でご納骨の修法を行ったAさんから、こうしたお便りをいただきました。
 ご了解を得て転載します。

「あの清々しい季節に納骨を出来た事、私事ながらうれしく一安心しました。
 住職様がお経をあげていただいている時、突然、あの青空に昇天して行く夫を感じ、『アーよかった』と思いました。」
「自宅にて寝食を(?)を共に、そこに居る事が当たり前になっていたのですが、日本人の根底には仏教のおしえが芯となっており、『いずれは土にかえさなければ』が頭にはあり、三回忌に納骨をしました。」

 導師にとって、ご本尊様からいただいた戒名をお伝えし、引導を渡すことは、弟子を送ることに他なりません。
 生前戒名をお渡しすれば、その瞬間から、その方は当山を縁とした仏弟子であり、当山の修法によるみ仏のご加護を受けつつ、生涯を送られます。
 没後に戒名をお渡しすれば、この世ではつかの間の弟子となります。
 いずれにしても、引導を渡す時は、同じみ仏の子ながら、たまたま師となった身が弟子となられた方をこの世から切り放ちます。
 お納骨の時は、この世で拠り所としていた身体というモノが天地へ還る最終局面です。
 そのために、御霊には覚悟と安心を持っていただく必要があります。
 ここで役割を果たす者が口にできるのは、み仏の言葉以外にあり得ません。
 み仏の言葉である経文と真言が言霊となり、御霊へ通じ、み仏へ通じ、その船に乗った御霊は揺るぎない航海を始めます。

 お経は、強大な力を秘めた言霊の塊なのです。
 
 今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

この記事を書いたプロ

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