コラム

 公開日: 2013-08-26  最終更新日: 2014-06-04

〈安心グループ〉での〈喜び体験〉があちこちに生まれますよう

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。






〈桜井ひろ子著『花のかあさん 私のかあさん』よりお借りしたネパールの子供たち〉

 当山では、毎月、20名近くの方々が集まり、「こうしよう、ああしよう」と話し合います。
 自主的護持会である『ゆかりびとの会』の役員会です。
 縁もゆかりもない方々が、当山への関心と布施の心だけでわざわざ足を運び、法務の支えとなってくださいます。
 よく「同じ釜の飯を喰う」というとおり、同じ目的のために汗を流し、親戚以上の親近感や信頼感が生まれています。
 自分の田んぼへうまく水を引こうとする人はおらず、個人的思惑の入る余地はまったくありません。

 もともと、『ゆかりびとの会』そのものがオープンです。
 当山に墓地があるとか、あるいは檀家であるとかといった入会資格はありません。
 会員は等しく当山のサポーターであり、サポーターのイメージはこんな感じです。

①サポーターには自主性があります。
②サポーターになるのもならないのも自由です。
③サポーターはサポートについて見返りを求めません。
④サポートされる側は来る人を拒まず、去る人を追いません。
⑤サポートされる側はサポートを強要しません。
⑥サポートされる側は感謝と恩返しの思いで、なすべきことに邁進します。
⑦サポートする側もされる側も、人生における〈感動〉という真実を求め、共に手を携えて進む先に「感動」は必ずあると信じています。

 おかげさまで会報『ゆかり人』が毎月、発行され、お盆供養会などの催しがスムーズに行われ、お花見や芋煮会などで懇親を深めておられます。
 年間3000円の会費を貯めた中から、毎年、御幕や手水場や『みやぎ四国八十八か所巡り道場』のお堂などを寄進されます。

 このように人と人とがまっさらな気持で工夫し合い、我欲のない世界で成果を喜び合うといった純粋な交わりは、人間関係の原点ではないでしょうか。
 ブログ「この世に彼岸を」に「誰とどう交わりつつ生きるかという〈人と人との生きた関係〉にこそ、人間としての成長も、生きがいも、安心もある」と書きました。
 当山の『ゆかりびとの会』には、まぎれもなく、生きた関係があります。
 こうした小さな〈安心グループ〉がたくさんある社会であれば、人間性の抑圧や疎外、あるいは大義のための暴走などが起こりにくくなるのではないでしょうか。
 喜び体験が、それを破壊しようとするものの持つ危険性を敏感に察知するからです。

 本来、まず、家庭や学校が〈安心グループ〉だったはずです。
 しかし、そこが多分に危うくなりかけ、充分な安心体験をしないまま社会へ出てしまう人が増えているのではないでしょうか。
 社会に出れば、〈安心グループ〉だったはずの職場には緊張感と不安の薄膜がかかっています。
 東日本大震災の被災地へあれほど膨大な数の人々がボランティアとして入った背景にはこうした状況があり、何かをつかみたいと願う思いが人々の背中を押したのかも知れません。

 あちこちに善意の、あるいは清浄な意欲のある〈安心グループ〉が生まれ、喜び体験の花咲く社会であって欲しいと願ってやみません。

 今日の守本尊千手観音様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IvMea3W6ZP0




 こうした内容に関心のある方はブログ(http://hourakuji.blog115.fc2.com/)の拙稿をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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