コラム

 公開日: 2013-11-22  最終更新日: 2014-06-04

平成25年(2013年)12月の運勢─不利な土俵で相撲をとらない─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。






〈15才の彼女は、去年も同じ場所で同じ光景を見せてくれました〉

 12月の運勢は、勇気ある撤退がポイントです。

○信念や信条や志に危機が迫った時、周囲の状況と自分の強さを冷静に見極め、この場では通せない、あるいは守れないと判断したならば、勇気を持って退くことも視野へ入れましょう

 古来、戦場においては、前進よりも退却の方が損害を大きくしやすいとされ、しんがりを務める武将には格段の剛勇が求められました。
 朝倉攻めに失敗した織田信長が退却するに当たって、木下藤吉郎が見事、その役割を果たし、功名を挙げた話は有名です。
 もっとも、被害が少なくて済んだ主たる理由は信長の決断の早さにあったとされていますが……。

 現代の経営などにおいても、早めに撤退して出直しをはかることの難しさが指摘されています。
 そこには、オーナー経営者ならいざ知らず、一度退いた経営者が再びリーダーとして力を発揮する場を与えられるケースは少ないという事情もありそうです。
 ともあれ、前進よりも退却の方が難しいことに変わりはありません。
 前進する場合は、希望という星が前方に待っていますが、退却する場合は、まず、失敗の確認という辛い作業を自分へ課さなければならないからです。
 多くの経営者がそのハードルを乗り越えられず、希望的観測で緩み、一打逆転の幻を追い、最後は引き返しようのない事態へとはまり込んでゆきます。
 こうした場面では、怪しげな者たちが登場し、食いものにされて転落を早める成り行きも少なくありません。

 さて、百鬼夜行(ヒャッキヤコウ)という言葉があます。
 人々が寝静まった深夜、鬼や妖怪などが群れをなして行動することです。
『今昔物語』には、愛人の居宅へ向かう公家が大勢の鬼と遭遇し、真言の書かれた布を縫い込んだ衣装をまとっていたために難を逃れた話があります。
 しかし、現代においては、夜間、徘徊する輩に対してそうした効能を発揮できるものはなく、危険性は当時の妖怪などの比ではありません。
 しかも、さまざまな世界に棲む現代の妖怪たちは、昼夜を問わず、場所も問わず、時として世界を駈けめぐりながら活動しています。

 対話の成り立たないこうした者たちと遭遇したと感じたならば、静かにその場を離れ、相手の土俵に乗らぬようにしましょう。
 対話は、用いられる言葉が当事者同士の間で共通した意味を持ち、両者のためになる妥当な何ごとかを求めるという共通した目的がなければ成立しません。
 自分のためだけでなく、相手のためにもなることを目ざさねば本当の対話ではないのです。
 経典や史伝を読むと、お釈迦様も、お大師様も、いよいよとなれば法力を用いておられます。

 たとえば、住民がお釈迦様の教えにまったく耳を貸さなかった場合、光り輝く高貴な人物が村外れの川を歩いて渡り、お釈迦様へ礼拝するといったシーンを現出させ、住民たちの心をつかみました。
 お大師様は、ごうつくばりから改心した庄屋に来世で希望を叶える約束をし、転生した庄屋が立派な城主となった石手寺の伝承を遺されました。
 いずれの場合も、まず、対話をめざし、通じない場合には異次元の世界へ引き入れて相手を救われました。
 しかし、凡夫の私たちには、こうした力が発揮できません。
 蒙昧な住民からは石を投げられ、無慈悲な庄屋にはボロボロにされるのがおちです。

 通じる人々、通じる相手であると確信できたならばとことん対話を行い、通じないと判断したならば、自分の力をずっと高めるか、もしくは相手の変化を待ってからの捲土重来を期しましょう。
 さもないと、智慧がうまくはたらかないがゆえの自滅、あるいは強大な力による他動的な災いに遭いかねません。
 この一ヶ月は慎重を期して無事安全に年を越し、元気で新たな年の新たな挑戦を行いたいものです。

 今日の守本尊普賢菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=rWEjdVZChl0


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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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