コラム

 公開日: 2013-11-29  最終更新日: 2014-06-04

東日本大震災 ─東北関東大震災・被災の記(第145回)千日目の護摩祈祷─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。



 12月5日がくれば東日本大震災から千日目となることにちなみ、12月1日(日)の例祭において光明真言108返をお唱えし、御霊をご供養します。
 
 津波で亡くなった方々、あるいはまだ発見されていない方々の中には、原発事故のため、救助されなかった方々もおられます。
 また、原発事故に関連する死者の実態は発表されているものとは桁違いであろうと推測されます。
 原発作業員ハッピー氏が書いた『福島第一原発収束作業日記』は指摘します。

「今回の原発事故で死者数は少ないような発表をしているけど、病院に入院していた多くの患者さんが避難時や避難先で亡くなっているのが事実なんだ。
 あの日、車は大渋滞で逃げることができない人もたくさんいたし、病院には助けは来ないし、今でもオイラは双葉病院の駐車場に産卵したストレッチャーの残像が頭から離れないよ。
 津波の犠牲者も汚染のために規制がかかり助けたくても行けなかった。
 あの時、捜索していれば助かった命もたくさんあったはずなのに……。
 その方々は原発事故と、その後の政府や自治体の対応怠慢で見殺しにされたんだよ。
 津波で亡くなったんじゃないんだ……。」

 原発関連の仕事に20年も従事しているハッピー氏の〈つぶやき〉は、現在、7万人以上のフォロワーを擁しています。
 氏は二つの理由で、福島第一原発の現場から、事実を発信し始めました。

 一つは、「報道の間違いを正す」こと。
 もう一つは、南相馬市で避難せず頑張っている人たちへ「オイラも頑張るから、みんな頑張ろうね!」と励ますこと。
 そして氏は「誰かが行かないといけないし、現場は人が足りなくて困っているらしいので、行かせてください」と、止める社長を振り切り、親には内緒で一旦、避難した場所から現場へ戻り、苦闘の日々を過ごされました。

 氏のつぶやきには重大な真実が山ほどあります。

 平成23年4月19日には、現場の作業員を確保するため、安全とされる年間被曝量の限度が上げられました。

「年間被曝量を上げるのは、作業員を集めるのが目的ではなくて、東電社員に適用して原子炉建屋に入れるためだと思う。
 東電社員も可哀想だよ。
 現場は吉田所長含めて頑張ってるのに。
 汚染水の移送始まったみたいだけど大丈夫かなあ?
 プロセス建屋の地下に流し込んだコンクリートはまだ乾燥していないと思うんだけど……。」

 5月28日には、汚染水の処理に疑問を呈しています。

「なんで最悪の事態を想定しないんだ。
 だから想定外ばかりなんだよ。
 4号機の耐震性は安全です問題ありませんって発表したけど、ふざけてる。
 評価した奴は、今にも落ちそうな壁の真下で作業してみろって思う。
 俺たちは4号機のまわりで作業する時は、常に上を気にしながら緊張しながらやってるのに。
 壁が落ちた時はどんな言い訳が出るのやら。
 また想定外か?」

 平成24年4月27日には、仮設システムの限界を指摘しています。

「このエネルギー回収装置の継ぎ手って前にも漏れたんだ。
 オイラが『今日も水漏れあったけど報道ないなあ…』ってつぶやいた時でし。
 今日も発表しないのかなあって思ってたんだけど…。
 やっぱ東電が発表する基準ってわからないなあ。」
「淡水化システムも寿命なのかも…。
 元々汚染処理システムは1年もてばいいって作られてるからなあ…。」

 今後、『特定秘密保護法』によって、こうした〈現場の声〉や〈現場でしかわからない真実〉が国民へ届かなくなってしまうのではないかと心配です。

 仏教的に千は無限を意味しますが、天災も人災もつい、この間のできごとであり、被災した方々の被災者としての日々はずっと続いたままです。
 犠牲になられた御霊をご供養申しあげ、被災者の方々へ仏神のご加護がありますよう、祈ります。
 例祭への参加は自由です。
 地下鉄泉中央駅そば『イズミティ21』前からの送迎(必ず、前日午後5時までにお申し込みください)もあります。
 一緒に祈りましょう。

 今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y



 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

この記事を書いたプロ

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