コラム

 公開日: 2014-01-27  最終更新日: 2014-06-04

平成26年2月の運勢 ─本田圭佑選手や田中将大選手に観る修身の姿─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




〈グラウンドへ礼を捧げる田中将大投手です。産経新聞様からお借りして加工しました〉

 2月の運勢としては、儒教の説く「修身(シュウシン)斉家(セイカ)治国(チコク)平天下(ヘイテンカ)」をよく考えてみたい時期になります。

『大学』という書物にはこう書かれています。

「物に本末(ホンマツ)あり、事に終始あり。
 先後(センコウ)するところを知ればすなわち道に近し」

(樹木に根があり枝葉もあるように、モノには本と末がある。
 ものごとにも、終わりと始まりがある。
 先になるものと後になるものとを知れば、人の道へ入る者と言える)

 ものごとが成って行く順番をきちんと把握しなさいと説かれています。
 それに続いて、冒頭の教えがきます。

「古(イニシエ)の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、まずその国を治む。
 その国を治めんと欲する者は、まずその家を斉(トトノ)う。
 その家を斉(トトノ)えんと欲する者は、まずその身を修む。」

(古人の叡智を天下へ明らかにしようとするならば、まず、天下を動かそうとするより先に、国を治めなければならない。
 国を治めようとするならば、まず自分の家庭がバランスよく営まれるようにせねばならない。
 自分の家がそうあって欲しいならば、まず、自分の身を修めねばならない)

 ここで、因果によって先と後を整理しなおせば、冒頭の順番になります。
「修身→斉家→治国→平天下」
 これは、自分の身を修められなければ、家も国も混乱し、ひいては天下が狂ってしまうことを意味しています。
 だから、「修身」は、家のためにも、国のためにも、この世のためにもまず最初に、やらねばなりません。

 さて、修めるとはいかなることでしょうか?
 そもそも「修」の文字は、祭事へ臨む前に背中から水をかけてもらい、清めることを意味しています。
 だから、修身を実行するとは、何よりもまず穢れを去り、神仏の前へ出て恥ずかしくない心身になることです。
 清らかな者になれば、家にあっては、その言葉や行動が家族間へ家族らしい親和をもたらし、国へ関わっては徳による政治が可能になり、ひいては天下に叡智の光があふれるようになるのです。
 こうした観点から考えると、テレビでは他人をいぎたなく罵るような場面が喜ばれ、政界では攻撃的な人物が目立ち、私たちの脳が〈見る〉ことによる刺激を最も強く受けやすいことに乗じた不徳の風潮があるのは問題です。

 サッカーの本田圭佑選手がイタリアで行ったミラン入団に関する記者会見では、おそらく、地元の記者たちが、言葉少ない選手の周辺に漂う不動心のようなものを感じていたことでしょう。
 また、野球の田中将大選手は、地元仙台市でヤンキースとの契約を発表した後、しばし、グラウンドへ一礼を捧げました。
 両氏の〈静寂〉こそ、会見での言葉に勝るとも劣らぬほど饒舌に魂のありようを表していたように思えてなりません。
 聞いた言葉はやがて忘れても、魂が感応した印象はなかなか消えません。
 そして印象は、心中で何かを熟成させ、人生の宝ものになったりすらします。
 両氏がどのように身を修めてきたかは知りません。
 しかし、血肉となった徳はおのづと、確かに、無言の空間へ拡がっていました。
 それと感応する無数の魂へ、確かに、届いていたことでしょう。

 冒頭の教えはそもそも政治に携わる者へ説かれましたが、「先後するところ」を知り、「まずその身を修む」姿勢の価値は、どの世界にあっても変わりません。
 身を修めることは、すべての出発点となり、修めつつ進めば確実に成就へ近づけもしましょう。
 周囲にいる〈修めた人〉や〈修めつつある人〉に見倣いたいものです。

 皆さんが修身に留意し、運勢を生かし、開運されるよう祈っています。

 今日の守本尊阿弥陀如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=4OCvhacDR7Y



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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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