コラム

 公開日: 2014-02-11  最終更新日: 2014-06-04

般若心経百万巻を唱える供養会 ─東日本大震災と原発事故から3年が過ぎます─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。





〈被災地に力をくれたマー君は地元仙台で最後の練習を終え、黙々とマウンドを整備し、春の到来と共に新たなる世界へ旅立ちました。河北新報様よりお借りして加工しました〉

 3月11日が来れば、東日本大震災から丸3年になります。
 1000日以上が過ぎても、新たな居住エリアはほとんで完成せず、たくさんの被災者が仮設住宅で暮らし、亡くなってもおられます。
 原発事故は原因究明どころが、現状の把握もまだまだこれからであり、膨大な汚染水は貯蔵され続け、海への流出も防ぎ切れていません。
 東北地方では震度3程度の地震が頻発しており、事故のあった福島県はもちろん、原発を抱える宮城県や青森県の住民も、不安な日々を過ごしています。

 事故から一年後、ドイツのテレビは報じました。

「4号機燃料プールが崩壊すれば日本の終わりを意味する」

 崩壊から逃れるべく、昨年末、燃料棒の取り出し作業が始まりました。
 しかし、毎時200マイクロシーベルトを超える高い線量も記録する危険極まりない現場から1000本を超える燃料棒を運び出し終えるには、平成26年いっぱいかかります。
 また、1号機、2号機、3号機にある核燃料の処理には10年かかる見通しです。
 もしもこの間に、大地震や大津波や大型台風に見舞われればどうなるか、誰も予測できません。

 そして、私たちは、日本が〈終わり〉を迎えないで済んだのは、僥倖(ギョウコウ)としか言いようのない偶然があったからだという事実も、決して忘れないようにしたいものです。
 かねて京都大学原子炉実験所助教小出裕章氏などが危険性を指摘していたにもかかわらず、安全神話をつくり、官民一体で推進していた原発によって、福島県どころか、東京も避難区域となり、偏西風に乗った放射能が海を渡ればアメリカにまで被害が及んで何の不思議もない危機的状況が乗り切れたのは、天佑神助(テンユウシンジョ…仏天や神々の助け)としか言いようがないほどの偶然が二つ、重なったためです。
 この事実を前に、原子力安全・保安員の幹部は思わず本音を漏らしました。

「神様がいるとしか言いようがない」
 


 大量の燃料棒を抱えていた4号機が崩壊を免れた成り行きは以下のとおりです。

1 震災直前に、不手際から、いつもは水を入れないでおくはずの部分へ大量を水を入れっぱなしにしておいたこと。
2 地震か津波によってうまい具合にできた隙間から使用済み核燃料を貯蔵する燃料プールへ水が流れ込んだこと。

 もしも、いつもどおり、震災4日前に原子炉ウェルの水が抜きとられていたなら、今の日本はありません。
 もしも、うまい具合に隙間ができず、そして、うまい具合に水が貯蔵プールへ流れこんでいなかったなら、今の日本はありません。
 この事実は、原子力に関する科学技術が日本を救ったというよりも、科学技術の及ばなかった形で日本がたまたま救われたと考えるべきではないでしょうか。
 科学者が神様を持ち出したのも当然です。
 また、1トン以上あるとおぼしき当山の主尊大日如来様が、心棒も入っていないのに、設置されていたその場所で津波の来た方角へとほとんど180度向きを変えられたことも、原子力に携わった科学者から評されました。
「何で倒れないでこうなったか、とても計算できない」
 あの時、何があったおかげで私たちが今、こうして生活を続けていられるのか決して忘れてはならない、あくまでも謙虚でなければならないと考えています。

 3月11日(火)には、昨年同様、般若心経108巻を捧げ、御霊の供養を行います。
 全国で1万人の方々がご唱和くだされば、108万巻の大供養会となります。
 般若心経を信じるこうした法会は古来、国家的危機などに際して行われてきました。
 天佑神助によって今を生かされている私たちは、至心に読誦し、御霊の安寧を祈ると共に、私たちが道を誤らぬようお導きも祈りたいものです。

○日 時:平成26年3月11日午前10時より
○場 所:大師山法楽寺講堂
○塔 婆:塔婆供養を希望される場合は、ご志納金五千円にて行います。手紙やファクスやメールにてお申し込みください。
○参加費:無
○送 迎:イズミティ21前より午前9時30分に送迎車が出発します、乗車を希望される方は、必ず、前日の午後5時までにお申し込みください。
○納 経:般若心経、観音経、理趣経百字偈など、写経をお送りください。なお、納経料は同封していただければ結構です。
○御 守:当山でご唱和いただいた方々全員へ、法が結ばれ、祈りが込められたた『般若心経御守』をお授けいたします。

 なお、資料として、平成24年3月17日付の朝日新聞から転載しておきます。

「東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。

 4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウドと呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。
 1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった。
 工事は、原子炉真上の原子炉ウェルと呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピットに計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。
 無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。
 その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。
 ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く補助器具の寸法違いが判明。
 この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で水を張ったままにしていた。

 4号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。
 プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。
 水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。
 人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。
 首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた。

 しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが後に分かった。
 さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、燃料はほぼ無事だった。
 原子力安全・保安員の幹部は『神様がいるとしか言いようがない』と話している。(奥山俊宏)」

 今日の守本尊虚空蔵菩薩様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IY7mdsDVBk8



 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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