コラム

 公開日: 2014-02-18  最終更新日: 2014-06-04

東日本大震災 ─東北関東大震災・被災の記(第148回)中国の原発事故に勝る国防上の脅威はない─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。






〈この「豊葦原瑞穂(トヨアシハラミズホ)の国」を護りたい〉

 日本の国防上、最大の脅威は何か?
 中国の原発ではなかろうか。
 中国は、膨大な人口を養うため、世界の覇者となるために必要な原発による電力として、2050年までに4億キロワットを確保しようとしている。
 原発一基当たり100万キロワットならば、400基が必要となる。
 現に稼働しているものと建設中、あるいは計画が進行しているものとを合わせれば、もはや50基に近い。
 そのほとんどが中国東側の海岸や河川沿いにある。
 しかも、この地域は有数の地震地帯である。
 一旦、原発事故が起きれば、偏西風に乗って飛来する放射能の被害は、最近、日本でも警戒が強まっているPM2・5などの比ではない。
 日本全体が避難指定区域になりかねない。
 それは日本の滅亡を意味する。
 こうならないという保証はどこにもないどころか、福島原発の現実と中国の現状(各種管理体制の不備、権力者の資産の海外移転、動乱の予兆、などなど)を考えれば、あまりにも〈現実的な危険〉であると言わざるを得ない。

 なぜ、これほど重大な問題があまり注目されないか?
 それは、日本の経済発展に寄与せず、日中関係をさらに難しくしかねず、誰にとっても目先の得はない、つまり誰からも歓迎されないからである。
 しかし、目をつぶったままではいられない。
 一旦、刀身についた疵は放置できないのと同じである。
 いかに、なかったことにしておこうと、そこから必ず腐食が始まり、やがて目も当てられない状態になるのは必定である。

 では、どうすればよいか?
 究極的方法が一つだけある。
 原発先進国である日本が原発を放棄し、世界中の国々が原発を許さなくなるよう、粘り強い行動を続けることである。
 千年万年単位で「豊葦原瑞穂(トヨアシハラミズホ)の国」を護るためには、先んじて身を斬る覚悟がなければならない。
 目先の損得を考えたへっぴり腰では、とても勝負にならないほど、相手は強大だ。

 2月14日、メキシコにおいて第2回「核兵器の非人道性に関する国際会議」が開催された。
 メキシコのゴメスロブレド多国間・人権担当外務次官の発言である。

「過去、兵器は法的に禁止された後に廃絶されてきた。
 これこそが核なき世界を成し遂げる道だ」

 次回の会議が予定されているオーストリアは声明を発表した。

「パラダイム(その時代の当然とされた考え方)転換は遅きに失したくらいだ」

 会議への参加国数は146,核不拡散条約(NPT)非加盟の核保有国であるインドとパキスタンも加わった。
 米ロ英仏中の核大国はいずれも不参加、アメリカの核の傘で守られている日本は立ち位置が難しいとされている。
 しかし、2010年に発効した「クラスター爆弾禁止条約」は、主たる保有国である米ロ中が依然として不参加なままだが、爆弾の廃棄は確実に進んでいる。
 いのちあるものへ牙をむき、自然を破壊するものは許さないという人類の強い決意がなければ、一旦姿を顕した悪魔は放逐できない。

 人類は昭和54年(1979年)にアメリカのスリーマイル島原発で事故を起こし、昭和61年(1986年)にはソ連のチェルノブイリ原発で事故を起こした。
 それらをふまえ、最新技術を投入しているはずの日本でも、平成23年、あわや日本壊滅という瀬戸際にまで行くほどの事故を起こした。
(危機が回避された奇跡的成り行きについては「般若心経百万巻を唱える供養会」http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-4064.htmlへ書いた)
 もう忘れられかけているが、アメリカは国民を日本から脱出させ、空母を派遣したのである。
 外人だけでなく日本人も、福島県や東北地方どころか、東京からも続々と離れた。
 東京都新橋のビジネス街で知人がやっている焼き鳥屋は、いっとき、閑古鳥が鳴いていたという。

 原発廃絶は、政治論、経済論としては成り立ちにくいだろうが、文明論、国防論としては決して念頭を離れさせられない大問題であり続けるだろうし、原爆を落とされ、原発事故を起こした日本人が決して見失ってはならない大目標であり続けるのではなかろうか。
 これは日本を救うだけでなく、中国をも救い、世界を救う道ではないか。
 今、原発の廃絶をやり始めなければ「遅きに失した」となりかねない。
 もっとも、そう気づいた時はもう、逃れようのない破滅の渦に巻き込まれていることだろうが……。 

「のうまく さんまんだ ぼだなん あびらうんけん」※今日の守本尊大日如来様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=LEz1cSpCaXA



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 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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