コラム

 公開日: 2014-02-22  最終更新日: 2014-06-04

第四十九回寺子屋『法楽館』─向上する人生・沖縄の激戦地─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 昨日は更新が夜中になり、ご心配をしていただいた方もおられたのではないでしょうか。
 少々、遠出をしましたので、お許しください。

 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。





〈植物は最後の勝者か〉



〈崩落し、永遠に閉ざされるのは今日かも知れない〉

 私たちは、母体にいのちのきっかけを得た時、行く先を知りません。
 そこは迷宮の世界です。
 生まれれば、ただただ〈生〉を求め続け、暑さも寒さもひもじさも、何もかもが自分ではどうにもなりません。
 目が見え、生きるペースができてくると、食べものが主たる関心事になります。
 ひたすら飲み、食い、瞬く間に成長します。
 やがて、我欲が生じ、自己主張し、奪い合うようになります。
 周囲とのぶつかり合いでもまれ、だんだん、ままならぬという現実に気づいて行きます。ルソーはこう書きました。
「あなた方は、子供を不幸にする一番確実な方法は何であるかご存じだろうか。
 それは、何でも手に入れるという習慣を子供につけることだ」。
 ここで、我慢し、互いに譲り合わねば生きられないという現実感をきちんと身につけねばなりません。
 そして、ようやく小学校という〈公〉の場へ身を置き、社会人となる基礎作りを始めます。
 見聞きするものすべてが新鮮で、どんどん吸収し、そうして得た材料によって思慮を深め、心へ宝ものが溜まり始めます。
 これが、受胎から出生、そして運勢が一回りするまでの九年間です。
 ちなみに、数え6歳、満5歳が人生最初の「本厄年」となります。
 また、恐れられる「八方塞がり」は、母体内で始まっているのです。

 このようにして、人生の螺旋階段は一つの到着点へ達し、そのあたりで再び解けぬ難問にぶつかり、手探りから、解決する糸口の発見、何かの獲得と進みつつ螺旋階段を登ります。
 知らぬ間に、〈かつて見たような、通ったような〉道を歩み、今度は前回よりもいくらかは上手に九年ワンセットの修行を終えます。

 この過程は、愛するものとの別れや、病魔との戦いなど、四苦八苦を知る道行きでもあります。
 最近、同期の仲間が『おとしぶみ』という文集を作り、そこへこんなことを書きました。
「我が身の体験として、あるいは家族や他人様に起こったできごととして徐々に四苦八苦を知った。
 ここまで生きてきてようやく宿命を観たような気がする」。

 さて、お釈迦様は、人生につきまとう苦を克服するための方法として、『八正道』を示されました。
 第一番目は、ものの見方を正しくする「正見(ショウケン)」であり、第八番目の心身を整える「正定(ショウジョウ)」まで八つの道があります。
 では、『八正道』は、運気の流れと共に生じやすく、逃れがたい四苦八苦をどのように消滅させるか?
 また、凡人とは異次元の聖者方が霊性によって感得されたお地蔵様や観音様など、さまざまなみ仏方は、いったい、どのように苦の消滅へかかわってくださるか?
 自己中心を離れたみ仏方が示されるお智慧の力とはいかなるものか?
 これこそが人生の大問題であり、見捨てておけぬこの世の苦を抜く方法をつかむところにこそ、真の意味における如意宝珠(ニョウホウジュ)のご加護があります。
 打ち出の小槌は、世間的財宝をもたらしますが、如意宝珠は自他の苦を抜き楽を与える力という究極的宝ものをもたらします。
 3月8日の寺子屋では、こんなお話をいたします。
 
 また、2月20日から21日にかけて、沖縄の激戦地でいのちを落とされたご英霊をはじめ、すべての方々、また生きものたちへの慰霊と、ご遺骨の収集を行った体験談も少々お話申しあげます。
 共に、自他の苦に負けず、〈見捨てることのできない〉菩薩(ボサツ)を目ざしましょう。

・講  師 法楽寺住職遠藤龍地
・日  時 3月8日(日)午後1時30分~3時30分 ※毎月第一日曜日に開催します。
・場  所 法楽寺講堂(イステーブルの席あり)
・参加費 1000円(中学生以下は500円)
・送  迎 午後1時に、『イズミティ21』前へ送迎車がまいります。
 乗車希望の方は前日午後5時までに必ずご連絡下さい。

 今日の守本尊千手観音様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IvMea3W6ZP0



 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

この記事を書いたプロ

大師山 法楽寺 [ホームページ]

遠藤龍地

宮城県黒川郡大和町宮床字兎野1-11-1 [地図]
TEL:022-346-2106

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