コラム

 公開日: 2014-03-06  最終更新日: 2014-06-04

今こそ塩を送ろう ─中国から飛来するPM2・5と中国の原発推進に思う─

 おはようございます。
 皆さん、今日もお会いできましたね。
 今般の大災害に際し、亡くなられた方々と、被災された方々と、原発事故の現場をはじめ、復興に尽力しておられる方々に、み仏のご加護がありますよう心よりお祈り申し上げます。




http://kohei-dc.com/?p=17122様からお借りして加工しました〉

 3月5日、環境省は、自民党環境部会において、微小粒子状物質PM2・5に関する注意喚起を行った自治体数が今年1月以降、延べ十五府県にのぼっていると報告した。
 国の指針値を超えたのは福島、新潟、富山、石川、福井、大阪、兵庫、香川である。
 同日、中国の全国人民代表大会において、李克強首相は、大気汚染への「宣戦布告」を行った。
 何しろ、中国は世界の石炭の半分を消費し、その半分は家庭のストーブで用いられている。
 その結果、PM2・5による大気汚染が急速に進み、清華大学などの調査によると、平成22年には大気汚染によって120万人がいのちを落としたとされている。
 もちろん、中国政府はこうしたデータを一切秘匿しているが、ネットに流れている都市部の映像を観ると、日中なのにまるで夕闇が迫っているような暗さであり、人々は老若男女を問わず、マスクをかけている。
 想像を絶する深刻さである。首相の「宣戦布告」はもしかすると遅きに失したのではないか。

 影響は海を越えて日本にも及び、海洋研究開発機構などは、日本の空中にあるPM2.5の半分は偏西風に乗って中国からやってきた招かれざる客であろうと推測している。

 今、尖閣問題や南京事件などをめぐり、日本国内では中国への嫌悪感が急速に拡大し、大気汚染問題についても、〈加害者〉である中国への厳しい視線がある。
 しかし、被害者の立場から加害者を攻撃するだけが問題解決の方法だろうか?

 日本でも、工場と車の急速な膨張により大気汚染に苦しんだ時代があった。
 第八代環境庁長官も務めた石原慎太郎氏は東京都知事時代、東京都の粉塵対策に取り組み、ペットボトルからススを撒き散らすパフォーマンスも行った。
 ともあれ、全国民を挙げて大気汚染に打ち克った日本は、中国に対し、〈先輩〉ならではの適切なアドバイスができるのではなかろうか?
 マスクをかけて登校する子供たちも、マスクをかけて病院へと足をはこぶお年寄りも、日本人と同じ人間であり、東洋人であり、しかも隣人である。
 日本人が生きものとして呼吸に苦しむのも、中国人が苦しむのも変わりはない。
 まして、中国がこの難問を解決するならば、それは、日本の危険回避の道ともなるのである。

 ところで、危機管理という観点では、中国の原発も目を離せない。
「東日本大震災 ─東北関東大震災・被災の記(第148回)中国の原発事故に勝る国防上の脅威はない─」
http://hourakuji.blog115.fc2.com/blog-entry-4071.html
へ書いたとおりである。
 孕む危険性の巨大さという点からすれば、原発はPM2・5の比ではない。
 いのちあるものへ牙をむき、自然を破壊する核は許さないという人類の強い決意がなければ、一旦姿を顕した功罪料面の怪物は放逐できない。

 今から約450年前、上杉謙信は宿敵武田信玄へ塩を送り、窮地を救った。
 日本文化の基底をなしている仏教はそのほとんどが中国経由でもたらされ、み仏のお慈悲は決して相手を選ばない。
 今、日本は中国と緊張関係にあるが、大気汚染という中国国民の現実的な苦しみへ手を差し伸べ、原発の拡大という文明への危険因子を取り除く手伝いをして、隣人、隣国としての真の友好を目ざすべきであろうと思う。
 武によって守りを固め、文によって相通じようとする文武両道は、日本古来のならいでもある。

 今日の守本尊千手観音様の真言です。
 どなたさまにとっても、佳き一日となりますよう。
https://www.youtube.com/watch?v=IvMea3W6ZP0



 ご関心のある方は当山のホームページ(http://hourakuji.net/)をご笑覧ください。
 山里の寺から、有縁無縁の方々の、あの世の安心とこの世の幸せを祈っています。

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